NO.1546 イラク戦争7年を検証する。
前のエントリーで、 「イラクに対する武力行使及び自衛隊派遣についての鳩山内閣の統一見解に関する質問に対する答弁書」について、鳩山政権は「自公政権の罪状の追認・容認であり正当化」していると書いてきた。
出雲大社赤ヤブ。一重筒咲き、小輪のヤブ椿。
以下のコメントをいただいたので、「本文」で紹介したい。
平和を前向きに進めたいのか後ろ向きに進めたいのか
いま、世界中で反戦機運が高まりを見せる中で、平和憲法を戴く日本が世界に率先してイラク戦争の検証を行い、「テロとの戦い」とはどんな戦争なのか、イラクの元首を殺害し、体制を転覆し、国土を荒廃するほど爆撃する犯罪理由が存在したのか。
ましてや国連決議が行われない儘、日本が派兵したことの総括が行われて当然だし、政権転換が実現した早い時期に、新政権にはいのち輝く平和への姿勢を打ち出す必要に迫られているはずである。
八月には原爆と空爆で焦土と化した惨禍がやってくる。赤嶺議員のほかにどの党の議員がその様な質問をしただろうか。民主党は?社民党は?いま人気とやらのみんなの党は?数ある政党のなかでこのていたらくでる。 この質問は他の政党のどの議員にもできい唯一平和の党を代表しての質問趣意書である。アメリカの肩を並べたイギリスでさえ、首相を引っ張り出して戦争を検証している。日本もこの時期やらなかったらいつやるというのか。平和を引き寄せるためにこのときをおいてあるはずがない。
「ミスリードだ」「暴投だ」「感情的な反発だ」「ポピュリズムの手法」だと悪罵を投げかける平和論者が存在するとは驚いた。イラクの苦しみに思いを込めてほしい時に、のんきんに野球観戦でもしているようなお高いところで日記を書いている人には分からないだろう。
2010-03-24 水 14:45:49 | URL | くらっち #- [ 編集]
ノンキに構えている問題なのか
池田さんはとにかくいまだ民主党の「がんばり」に期待しておられるんでしょうね……。
それは一向に構いませんが、
しかしなんというか、平和を語るにしては何とも「ノンキ」な感じがいたします。
総理大臣自身が「誤っている」と発言しているにもかかわらず、
なぜ、氏いわく「玉虫色」な答弁書を出してくるのか。
こういうゴマカシに対しては優しくスルーなさるんですね。
本来は「玉虫色」こそを批判すべきなのに。
友さんおっしゃるように、沖縄の基地問題はイラク問題に直結することです。
沖縄の結論が出たときに何をおっしゃるのか……。
それにしても、
現政権にいまだ優し過ぎる目を向けられる方々っていうのは、
平和にしても、暮らしにしても、
いろいろな「現場」ってものをどれぐらい知っているんでしょうか。
何事も先送りの後回し。
新政権を「優しく見守る」だなんて時期はとっくに過ぎていますよ。
2010-03-25 木 02:25:10 | URL | イカリヤ #pCuVkjOA [ 編集]
・・・ということで。
去る20日は、アメリカやイギリスなどの「有志連合」がイラクへの侵略を開始してから、まる7年に当たる日だった。政府は、この重大な戦争についてまともに検証しようともしない。イラク戦争がなんだったのか、簡単に振り返っておく必要があるだろう。
イラクでの民間人犠牲者は、約10万人、戦争による難民・避難民は400万人以上と報道されてる。
侵攻に参加したイギリスやオランダでも、イラク戦争の公的な検証作業が進められているという。甚大な被害を出したイラク戦争を検証し、その教訓にたって二度と悲劇を繰り返さない努力こそが求められている。
国連憲章違反の侵略戦争
イラク戦争は、アメリカのブッシュ前政権が米国内はもとより国際社会の強い反対を押し切って強行した、違法な侵略戦争そのものだった。
国連憲章は、紛争は平和的に解決するように加盟国に義務づけている。したがって、安全保障理事会による承認のない武力行使を禁じているのだ。
ブッシュ政権は、安保理がイラクへの武力行使を承認しないや、「先制攻撃戦略」・・・攻撃される可能性があれば先に攻撃するという同政権の考え方に基づき、イラクに侵攻を開始した。国際社会の厳しい批判をかわすため、一部の国々と手を組んだ「有志連合」を隠れみのにして、だ。
ブッシュ政権は、米国の思うに任せず対抗してきた当時のイラクのフセイン政権を、イランや北朝鮮とともに「悪の枢軸」と呼んで、体制の転換を求めたいた。そして、米政権内の新保守主義者がそのテコとなって侵攻は始まったのだった。
侵攻の口実は、「イラクが大量破壊兵器を保有している」との疑惑。
当時、疑惑は国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)が検証作業中だった。それによって解明される可能性がありながら、米国は、その作業を断ち切って侵攻したのだった。あろうことか、侵攻後ほどなく、イラクに大量破壊兵器がなかったことが米国自身の手で証明されたのであった。
そして、大義なき戦争は泥沼化し悲惨さが明らかになる中で、ブッシュ政権は国際的に孤立を深め、国内で厳しい批判を浴びながら退場に追い込まれたのであった。
オバマも侵略を認めず
戦争は、侵略した側のアメリカにも深刻な傷跡をを残した。米兵の犠牲者は4400人近く、戦場から戻っても、PTSD(心的外傷後ストレス症候群)で、心身の障害などから社会に適応できない帰還兵の問題も深刻だ。
オバマ政権はイラク撤退を進め、駐留米軍は現在の9万6000人から今夏には5万人に削減する予定という。しかし戦争は終結せずに、依然としてアフガニスタンと一体で、国際テロ組織アルカイダとの「戦争」が続いているのである。
破綻した米国の「一国覇権義」を前に、オバマ大統領はイラク戦争をすべきでなかったとは言うものの、これが違法な侵略戦争だという根本的な誤りを認めるには至っていない。過ちを乗り越えるにはまだ程遠いのである。
翻ってわが鳩山政権は、まともな検証をしようともせず、自公政権の政策をなぞり、その罪状を追認・容認する態度で、イラク戦争への参加を「正当化」するのである。
検証と反省を
政権交代で誕生した鳩山政権には、小泉政権下でアメリカの戦争を支持し、自衛隊をイラクに派兵した国として、戦争協力の検証と反省こそが強く求められている。
国民に「何のための政権交代だったのか」と、落胆させてはならないのである。
参考:
★NO.1544 イラク戦争答弁書 「赤旗の暴投」? 池田香代子氏に一言。
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1600.html
鳩山政権は、イラク戦争の真摯な検証を!
と思われたら



「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
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- NO.1544 イラク戦争答弁書 「赤旗の暴投」? 池田香代子氏に一言。 (2010/03/24)
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