NO.1590 こだまする沖縄の叫び 民主主義のために
日本最南端の小さな地方紙が、「本土の人々も沖縄の叫び受け止めよ」と呼びかけると、京都の地方紙が「ノーの訴え、私たちにも」と呼応しています。
今、「沖縄の心」の叫びは、全国に広がろうとしています。
4・25沖縄県民大会で稲嶺進名護市長は、決意表明でのべました。
」いまこそ我々は、声を大にして県内移設に反対し、国外・県外移設を求める県民の肝心(ちむぐくる)を一つにして、日米両政府に強く意思を示すべき時であります。それは同時に、我々国民の民主主義を取り戻し、沖縄県民の人権を取り戻す闘いでもあります。」と。
民主主義のために。平和と安全のために。
2010米国は「普天間」引き取りを(4月27日 日本最南端の新聞社::八重山毎日新聞オンライン 社説 )
本土の人々も沖縄の叫び受け止めよ
■党派超えて沖縄が一つに
石垣島がトライアスロン大会で沸き立った25日、沖縄本島読谷村の元米軍基地跡の運動広場は、迷走する政府にレッドカードを突きつける、9万人を超える統一カラーの黄色の服や帽子、「沖縄に基地は要らない」のプラカードなどで埋まった。それは「最低でも県外」を公約した鳩山政権に、なおかすかな望みを託す沖縄県民の叱咤激励(しったげきれい)であると同時に、沖縄に基地を押し付ける、あるいは基地負担を拒否するアメリカや本土の人々に対する静かな憤り、叫びだった。
米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外を求める県民大会。それはまた県議会が初めて与野党全会一致で決議し、県内41のすべての市町村長が党派を超えて一つになって初めて開かれたまさに歴史的な大会となった。
会場から北谷町まで約10キロにわたって長い渋滞が続くほどに県内各地から世代や思想信条を超えて大勢の人々が参加。会場に行けない人たちは黄色いリボンをつけて意思表示した。むろん基地のない八重山も、前日の24日に大会を開き、「県民の心はひとつ」と県内移設反対に心を一つにした。
■沖縄の歴史が変わる日
果たして今度こそ沖縄の願いは届くのか。政権交代のときにあれほど期待した普天間問題だが、今は悲しくなるほどの惨憺(さんたん)たる状況だ。
鳩山首相は衆院選当時「県外・国外移設。最低でも県外」を訴え、その結果県内4つの選挙区はすべて民主党候補が当選した。それが今は自民党政権以上の日米同盟重視でまさに移設先は各種報道で周知のようにブーメランのごとく県内回帰の状況にある。
1カ月後に迫った「5月末決着」はほとんど困難な状況だ。この結果宜野湾の「世界一危険な飛行場」がそのまま居座る当初から予想された最悪なシナリオは避けがたい状況だ。県民の心が一つになり、これだけの人が集まったのだから、力づくでも普天間を封鎖あるいは撤去したいとも思う。
それにしても日本は米の抑止力は要らないといえないものだろうか。それともずっと必要なのか。政権交代したのだから、ノーといって米国に「普天間」を引き取ってもらえないものか。米国は歓迎されないところには米軍は駐留させないとも言っている。沖縄は歓迎していない。ぜひお引き取り願いたいというべきだろう。その上で「それでは日本の抑止力はどうするか」国民的論議があってもよいだろう。
■本土の人々も分かち合いを
逆にこれまで同様米の抑止力がどうしても必要とするなら、沖縄の負担軽減と分担を国民にしっかり提示すべきだ。鳩山首相も「全国民で沖縄の過重負担を分かち合ってほしい」と訴え、仲井真知事も「これは差別」といい、高校生代表も県民大会で同様の訴えをしていた。本土の人々はこうした沖縄の叫びをしっかり受け止めてほしい。
沖縄の人々は基地の重圧を肌身でよく知っているだけに、国内移設を決して望んではいない。それだけに移設大歓迎のマリアナ諸島のテニアンなど国外移設を求めており、本土の人々も一緒にぜひ求めてほしい。
その上で国外が駄目なら国内の受け入れも、これまでの総論賛成各論反対でなく、沖縄の負担分かち合いで国民的論議があるべきだろう。本土のマスメディアももっと積極的に国民の負担分担を求めてほしい。「4・25」が文字通り「沖縄の歴史が変わった日」になることを期待したい。
沖縄県民大会 ノーの訴え、私たちにも[京都新聞 2010年04月27日掲載]
・・・沖縄の人たちは、国土面積の0・6%にすぎない沖縄に在日米軍専用施設の75%が押しつけられてきたことに対して、あらためて異議申し立てをしたといえる。
この切実な声にどう応えるのか。いまだ政府案を提示できない鳩山由紀夫政権ばかりでなく、私たち一人一人が問われている。
・・・私たちも議論を深めたい。沖縄の基地負担を軽減しつつ、いかに安全保障上の要請を満たすのかは日本全体の課題である。沖縄の過酷な歴史と平和への願いを受け止め、「人ごと」の姿勢から脱しなければならない。
民主主義のために。平和と安全のために。!

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2010.04.28 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・普天間基地問題Ⅱ
