NO.1607 憲法9条こそが、平和のための確かな「抑止力」・・・じゃない?
鳩山総理がよくよく学んだ「抑止力」。
「抑止力」が流行語大賞になるぐらいに、国民は、よくよく話題にし学ぶべきだと思いますが・・・、どげんやろ?
めずらしい!ツヨシ君が「お日様に虹がかかってるよ」と教えてくれたので、
見に行ったら・・・!
でも、超左翼おじさんによると、
ということだそうです。「これだけ抑止力という言葉が踊っているのに、抑止力とは何かという一点だけをとってみても、まともな本が存在していない。鳩山さん、抑止力について勉強して理解が深まったと言うけど、いったいどんな文献を読んだのだろうか。
・・・彼ら(防衛省元高官や防衛研究所の関係者)にとっても未知数の分野である。だって、本格的に議論したことがないというのだから。
議論され、定義もされていないことが、あたかも常識であるかのように通用する。不思議な世界だ。
ん~ん~ん!素人が・・・、といわれそうだが、政治は素人である主権者・国民のもの。これは専門家だけに課せられた話ではないでしょう。平和を考えるには、「抑止」を軍事的な専門用語から解放されたところで考えてみることが参考になるかも。
素人としてはさしずめ、「抑止力」とは、「それがあれば、ある防止したいことが起こることを抑制できる力」と、常識的(?)に定義しておきます。分かりやすく言えば、「防犯・監視カメラは泥棒や痴漢の抑止力になる」というもの。ここでは、「平和のために、それがあれば平和を脅かすものを押さえ込んで止めさせようとする力」としましょうか。
・・・ということで、先ずは、めげずにしつこくこれまでに書いてきたことをまとめておきます。
「抑止力」という”呪縛”で、以下のように書きました。
アメリカの顔色を伺いながら「移設先探し」をする普天間基地問題。
迷走に次ぐ逆走は行き着くところまで来たようだ。
沖縄県民の「普天間基地の無条件撤去」要求に対して、鳩山首相は「海兵隊は日本を守る抑止力だ」から、それは無理だという。「抑止力」の3文字で、海兵隊を押しつけようというのだ。
米海兵隊は「殴りこみ」部隊
しかし、アメリカの海兵隊というのは、どういう軍隊か。当のアメリカが明言している。
1982年、レーガン政権時代のワインバーガー国防長官は、「沖縄の海兵隊は、日本の防衛には充てられていない」――「日本防衛」の任務を持たないと言明している。
1991年には、ブッシュ政権時代のチェイニー国防長官が、沖縄の海兵隊が「世界的な役割を果たす戦力投射部隊」――つまり世界的規模で「殴り込み」をかける部隊だと米議会で証言している。
日本政府が海兵隊は日本への攻撃に備えた「抑止力」というのは通用しない話だ。日本を守るための任務を与えられている海兵隊員は、ただの一人たりともいないのだ。
防衛省自身も、「在日米軍及び海兵隊の意義・役割について」は、強襲揚陸艦で上陸し内陸の重要目標に侵攻したり、空母からヘリで内陸の目標を制圧したりする「着上陸」作戦などを挙げて、「わが国への侵略」に対する防衛部隊ではなく、敵地への“殴り込み”部隊であることを認めている。
沖縄の米海兵隊は、米国が世界各地で戦争するさいの紛れもない「殴りこみ」部隊だ。
実際、、ベトナム侵略戦争、アフガニスタン戦争、イラク侵略戦争、ファルージャでの虐殺、みんな投入されたのは海兵隊なのである。
海兵隊は平和のための「抑止力」などではではなく、戦争のための「侵略力」だということは、事実からはっきりしている。
参考■NO.1565 二つの”呪縛”からの解放こそ・・・その②
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1624.html

ところで、参考までに、日本共産党・佐々木憲昭衆議院議員は、次のように言っています。(「抑止力」の定義が私の単純なものとはとは違い、軍事的な専門用語としてのようですが。)
海兵隊=「抑止力」論は戦争が起きて、海兵隊を使うことが前提の議論だそうです。昨年8月まで首相官邸の内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)だった柳沢協二氏は4月20日、国会内での与党議員らの懇談会で、普天間基地問題について次のように話しています。
──「『抑止力』というのは有事に実際に使うことが基本だ。例えば、台湾海峡の紛争でオバマ米大統領は海兵隊を投入する意思決定をするのか。その時、沖縄の海兵隊が出動するとなれば、安保条約6条に基づく事前協議で鳩山総理は『分かりました。OKです』と言えるのか」。
──「海兵隊という陸上兵力が台湾に上陸して中国軍と直接たたかうことになれば事態をコントロールできなくなる恐れがあると、まともな政治指導者なら思うはずで、そうならないようにするはずだ」と。
「海兵隊=抑止力」という立場を認めることは、東アジアでの本格的な戦争の引き金を引こうとしていることに等しいのです。
沖縄の海兵隊は、日本など特定の地域を守る任務を持たず、世界中の戦争に「殴りこむ」ための軍隊であることは明らかです。
日本を守る「抑止力」だなどといってごまかし、基地を押し付けようというのは、詭弁以外のなにものでもありません。
そんな七面倒臭い軍事的専門用語の議論よりも、その前に戦争を防止することが大事でしょう。(飛躍しすぎかな?)
9条こそが「抑止力」
そこで、私は、「憲法9条こそ平和のための『抑止力』」と主張したい。
鳩山さんだって、「戦争のために海兵隊を置こう」なんて言わない。
「平和のために」、それを脅かすものに対して「海兵隊が抑止力になるんだ」という訳でしょう?
じゃあ、平和を守るためにどうすべきなのか。
本当に戦争を「抑止する」というなら、憲法9条を生かし、アジアの平和をきずく努力こそすべきでしょう。
それこそが、国民を守る政府の責任ではないのか。
鳩山総理へ
鳩山さんは、「海兵隊は抑止力だ」といわれるが、平和を脅かすものに対する「抑止」なら、日本という国には、外の力に頼る必要のない、それこそ自主的・自立(律)的な努力によって平和を守ろうという平和憲法があるではありませんか。
日本国憲法第九条
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
これこそ、平和への王道。
平和を脅かすものへの根本的解決の道。
「外からの力」なんてもろいもので、状況が変われば使い物にはならない。
鳩山さんは、外務省か防衛省の官僚に「学んだ」のかも知れないが、憲法にこそ「学んで」欲しい。
「学べば学ぶほど」、「普天間基地は即時・無条件撤去を!」とアメリカに言いたくなるはずなんだが・・・。
沖縄県民も、国民もそれを期待しているでしょうに・・・。
「わが友愛精神は、憲法9条に代表される・・・」とでも言ってみてよ。
逆転満塁ホームランになるでしょうに。
最後に
世界中、どこへでも殴り込みをかける「侵略力」=海兵隊の普天間基地は、戦争を放棄した憲法9条を持つ国・日本におくこと自体許されるものではない。
戦後のどさくさに、戦時国際法まで犯し、アメリカが銃剣とブルドーザーで不当・不法に奪ってつくられた基地は「移設」による「たらい回し」でなく、無条件に即時撤去させるしかない。
重ねて!海兵隊は、沖縄にも、日本のどこにもいらない!!
憲法9条こそが、平和のための「抑止力」!を広めてはどうでしょう?

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http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
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2010.05.07 | | Comments(1) | Trackback(1) | ・普天間基地問題Ⅱ
