NO.1612 「新しい公共」は、防火も民間任せ 「命を守る」政治とは程遠い
民主党の地方自治体議員フェーラムでの話。
以下に公式に発表されている。
【地方自治体議員フォーラム】全国研修会 地域主権、新しい公共で原口大臣、松井官房副長官、神野名誉教授が講演
地域主権については、いくつか書いてきた。
参考:
■No.1594 民主党政権の「地域主権」は、自公政権の「構造改革」の踏襲
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1661.html
■NO.1593 「地域主権改革」の名で 社会保障への責任放棄
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1660.html
■NO.1463 子どもを大事にしない国に未来はあるのか!?「地方分権」の名による「規制緩和」を許すな!
http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-1511.html
■その他は、こちらでどうぞ。
ここでは、「新しい公共」について。
松井孝治官房副長官は、
そうである。「新しい公共は実は懐かしい公共である」として、中央の官僚が公を独占するのではなく、「ある種の公共革命を起こしたい。肉付けするのは皆さんだ。同志の皆さんから知恵をいただきたい」と訴え、京都では明治政府に先立ち洛中に64の学校を寄付金を中心にしてつくったこと、小学生の地域での見守り運動、大阪天神橋商店街の落語寄席の常設による町おこし、徳島での葉っぱ産業などを挙げ、官が公共を独占しない形、「新しい公共」によって日本の国の形を変えていきたいとした。
また、鳩山総理の所信表明演説にある、チョーク工場での話を引き、居場所があり、しかも必要とされていることこそが人間の幸福であることを強調した。
又歯の浮くような話を引き合いに・・・。(冷笑)
このフォーラムでの鳩山総理の挨拶を紹介しておきたい。
総理は「新しい公共」の例として消防団をあげ、「消防署員の数を増やす金は必ずしもあるわけではない。民間の力を貸してもらえる仕組みが消防団」と説明したそうだ。そして、「全て自治体や国が賄えば、かかりすぎる予算を減らすことができる。一石何鳥にもなる」と。
なんと言う世間知らずか。もちろん地域防災に消防団が果たす役割は重要だが、消防職員の代わりになるものではない。しかも、消防職員や消防車などは国基準を下回っており、国の責任が果たされていないのだ。
ついでに、このフォーラムで地方議員が「政治とカネや普天間問題で地方議員は厳しい活動をしている」と発言すると、「ご迷惑をおかけしています。・・・ちゃんと生きていますから」と軽口を叩いたとのころと!真面目な地方議員はどんな思いであったろうか。あの、山岡賢次国対委員長の「(普天間問題は)「直接、国民の生活には影響しない」発言と同じだったに違いない。
民主党が問われているのは、公共サービスでも普天間問題でも、国民の命や暮らしよりも国の支出削減を優先したり、アメリカの軍事戦略を優先する政治姿勢なのだ。
「命を大事にする政治」と何回も言った所信表明などどうでもいい、まさに食言!(<一度口から出した言葉を、また口に入れてしまう意> 前に言ったことと違うことを言ったりしたりすること。約束を破ること。)
いよいよ、政治を担う資格が問われてる。
「新しい公共」は自公政権の「民間活力の導入」と一緒だ!

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http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html
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2010.05.10 | | Comments(4) | Trackback(3) | ・民主党政権批判Ⅰ
