NO.1608 軍事的「抑止力論」を乗り越えて
これは前のエントリーNO.1607 憲法9条こそが、平和のための確かな「抑止力」・・・じゃない?の補論みたいなものです。
普天間基地問題を巡って、鳩山総理が「学べば学ぶほど、海兵隊は抑止力だ」と発言して以来、「抑止力」はこの問題のキーワードになってきました。
基地問題とは、一方では軍事の問題でありながら、国民の暮らしの立場からは、現実的には身近な騒音や犯罪などの基地被害や地域経済問題まで、日常的な生活と安全を巡る問題でもあります。
軍事的対応を必然とする立場からは、これらの問題は解決できないのではないでしょうか。
「抑止力」論についていろいろと探ってみました(例えばこことかこことか・・・)が、結論的には、軍事的な意味での「抑止力」の議論は軍事を前提・必然とした議論です。こういう研究と議論はもちろん必要でしょうが、それ自体が目的である筈がありません。私たちが超えなければならないのは、軍事に頼る考え方そのものではないでしょうか。むしろ求められているのは、実践的な立場で、どうしたら戦争や紛争を回避し、平和を実現することができるのかを考えることではないでしょうか。そのほうがより現実的に思えます。
そういう意味において、私は「9条こそ最大の『抑止力』」という考えを広めたらどうかと思うわけです。
軍事的な意味での「抑止力」の議論と定義付けは当面必要でしょうが、それは専門家に任せて、我々国民は軍事的「抑止力論」を乗り越えて、軍事の存在そのものを問う議論を起こすべきではないでしょうか。軍事力に頼らない世界の平和をどう実現するのか。そこに日本国憲法9条が答えを出しているのだと思います。
日本国憲法第九条
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
そういう視点から、普天間基地の無条件即時撤去はもちろんのこと、米軍基地が必要なのか、日米軍事同盟、安保条約は必要なのかを問わなければならないのです。
軍事に頼る「抑止」ではなく、憲法9条をこそ世界的な「抑止」に。この9条をしっかり実践し世界に広めることが日本の平和と安全、世界平和への確かな道だと思います。
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2010.05.08 | | Comments(2) | Trackback(0) | ・9条・平和Ⅱ
