NO.1631 全国青年大集会2010レポート(とくいちゃんより)
全国青年大集会2010は、全国から集まった青年5200人が交流し、「若者同士のつながりをつくり、みんなの力で職場も社会もかえていこう」とアピールし、大きな成功を収めたそうです。
この集会に、福岡から日帰り参加した愛娘のとくいちゃんが、帰ってから疲れた身体に鞭打って、その感動を夜中の1時半までかかってレポートしてくれています。寝る間も惜しんでホットなうちに感動を伝えたかった、その感動を共有し紹介します。
(レポートは、8~9本のエントリーに別れていますが、そのなかの1本から紹介します。前後のエントリーも是非リンク先でどうぞ。集会の様子が写真でアップされています。)
とっと、とっととっと… 「団結は力!!」より転載。
今日、感じたことをがんばってまとめたいと思います。
今日、私が特に心に残ったのは、午後のメイン集会での、「実態の告発とたたかいの交流」の発言。
いくつか書きたいと思います。細部まで書き留めれていないので、印象に残った言葉を。
まず、トップバッターの青年の言葉。
「・・・全国の皆さん!あなたは一人じゃない!! そのことを伝えたいと思います!」
そして、派遣で働いて、派遣切りにあい、今も会社と闘っている男性。
「一番辛かったのは、自分が‘派遣’で働いているということを、誰にも言えなかったこと。友達にも、親にも言えなかった・・・。
派遣切りにあい、労働組合に相談しました。
初めて、会社の前で抗議活動をするとき・・・僕よりも先に、20人もの人が待ってくれていた。しかも、会ったこともない人たちが。嬉しかった。
『あぁ、もう一回がんばろう』って思いました。
自分は、38歳で無職です!
何も先は見えていないんですけど、みんなと出会って、いろんなことをやって・・・今、とっても楽しいです!!」(会場中から大きな拍手)」
高校生からの訴えも。
「自分は、定時制高校に通っています。本当は、高校に通うことを親から反対されていたけれど、『自分で学費を稼ぐ』という約束で、高校に行くことが出来るようになりました。
定時制の高校に通いながらパン屋のアルバイトで働きましたが、高校との両立が難しく、やめてしまいました。そのあと、バイトを探すのですが、なかなか雇ってもらえませんでした。その間に、数ヶ月が経ってしまいました。
2万円の学費を滞納していることが、とても気になって、必死で探しました。ラーメン屋のバイトが見つかりました。『やっとこれで学費を返せる』とほっとしました。
しかし、そのラーメン屋も数ヶ月でやめざるを得なくなってしまいました。また数ヶ月バイトを探しました。何十件もバイトの面接を受けましたが、なかなか決まりませんでした。
そのうち、高校から『早く学費を払ってくれないと除籍になるよ』と言われました。このとき、3万円の学費を滞納していました。
今は、コンビニのアルバイトが見つかりました。ここでは、人間関係も良好で、ずっと続けられそうです。
がんばった僕にご褒美で良い職場を与えてくれたんだろうと思っています。」
派遣切りにあった男性。
「所持金がなくて、3ヶ月国道を歩いて神戸に来た。その間、おなかが空いたら飲食店のゴミ箱をあさった。それでも食べ物がないときは、公園の水を飲んだ。そのときは『人間って、こんなことしてでも生きていけるんだな』って、そんなことばかり考えていた。
今、みんなに出会って・・・今は、『もうあんな生活はイヤだ!』って思える。」
過労死で亡くなった青年の裁判を支援している青年たちから。
「『・・・今まで提示されたものでは、当社が死亡した原因であるという材料を持ち合わせていません』(ウチの会社のせいで青年が過労死したという証拠はない!)
その6~7行の言葉で、息子の死は片付けられてしまうんですね。息子は、青年らしい生活をすることもなく、死んでいってしまった。」と過労死した青年のご両親の言葉を紹介しました。
パティシエで働いていた2名の女性から「毎日ヘトヘトになるまで働かされました。」
「もらった給料は、最低賃金以下のものでした。」
「修行中だから仕方ない??・・・でも、おかしいと思って、相談に行きました。
そしたら、そこに居る人たちは、私を責めたりしませんでした。
『どんなモノが作りたいの?』って聞かれたんです。
私たちは、みんなが幸せになるようなケーキを作りたかったんです。
苦しみながら作ったケーキを食べてもらいたいんじゃないんです!」
他にも、いろんな人から、
「企業の力がどんなに大きくても、私は決して負けません!」
「(介護施設の職員)忙しくて、仕事に追われている。目の前にいる利用者のことをもっとよく見たいのに、隣に座ることもできない。こんなのはおかしいって思った」
それぞれの言葉にも、本当に感動したり、怒りを覚えたり、泣きそうになったりしました。
そして、一人ひとりの発言する人の後ろには、20人も30人も、同じ県の仲間たちが一緒に壇上に上がるんです。
「一人で闘っているんじゃないんだぞ」という感じでした。
今日の集会には、5250名の人が集まったそうです。
本当に、すごい人の数でした。
若者たちのたたかいには大変励まされます。
社会的連帯の力で人間らしく働き生きられる社会を!

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2010.05.17 | | Comments(2) | Trackback(1) | ・雇用と労働問題Ⅳ
