NO.168 誰を思いやる?
人間、思いやりが大切です。
困っている人や、苦しんでいる人には思いやりが必要です。
皆そう言いますね。
かつて1978年、アメリカが円高ドル安で苦しんでいるときに、政府は思いやりを発揮しました。
在日米軍駐留経費を税金から出してやったのです。「思いやり予算」です。
最初は5年間の時限立法で、100億程度でした。
それがいつの間にか「恒久化」して、今日では年間2100億円にものぼります。
政府は来年度予算編成に当たって、財政難を理由にこれを削りたいとしていますが、相手のアメリカが駄々をこねているようです。
もともとこの在日米軍の駐留経費は、日本が負担する義務はまったくないものです。
安保条約に基づく日米地位協定では、全額アメリカが負担することを謳っています。
だから、自主的に「思いやった」予算なのです。
米軍基地で働く従業員の人件費を100億ぐらい削りたいと言うのが政府の方針です。
財政制度等審議会が人件費の見直しを迫ったからだそうです。
財政難を言うなら、思いやるゆとりもないわけで、全部止めにすればいいのにと思います。
ところが、その気はさらさらないというのが、この国の方針です。
とりあえずちょっとだけ削り、また大盤振る舞いをする予定です。
既に米軍のガム移転費用など、の再編計画を後押しするために3兆円もの支出を決めています。
お金がないのではなく、どう使うかの問題でしょう。
アメリカが世界の何処でも人殺しの戦争をする。一の子分でそれにくっついて行って、人も金も出す・・・こんな恥ずかしい国があるでしょうか?
国を守るためと言い、5兆円もの軍事予算を組み、おまけに「思いやり予算」・・・。
ちょっと話は変わるけど、あの安倍さんが総理大臣代理も立てずに、サボってたとき「北」が攻めてきたかね?国家の危機管理の体制が空白になっても・・・。
平和な外交をすれば、いまどきの国際社会の中で軍備なんてどうして必要なのか「わけわからん!」
思いやりは必要です。誰に、どういう思いやりをするか?
障害者自立支援法で、応益負担分は510億円。
この負担のために、わずかな年金で暮す障害者たちは悲鳴を上げています。
そこに思いやりを発揮する事こそ、政治の本当の思いやりではないでしょうか。


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「思いやりは大切です」といって、米軍や大企業には思いやりの政策を実行します。福祉の大切さは否定しません。そこで「自立自助」の福祉を説きます。
私たちが日常使う言葉と、政策として使う言葉の違いを良く見抜く勉強も必要ですね。
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2007.11.26 | | Comments(2) | Trackback(0) | ・軍事費削れ
