NO.1680 メディアが演出する小鳩隠しの”「脱小沢」劇場”
メディアは”小泉劇場”ならぬ、さながら”「脱小沢」劇場”なり。
人事(ひとごと)のうわさ話のようにわかりやすく面白く、飛びつきやすいのでしょう。人事と政局だけが取り上げられ、政策はほとんど語られないメディアの昨今です。
こうした中で、鳩山政権の副総理であったにもかかわらず、国民の期待を裏切ったその責任は管総理には全く無縁であるかのような報道が続いている。お陰で、沖縄メディアを除いては沖縄普天間基地問題は遠い過去の問題になりつつある。
「政治とカネ」で辞任に追い込まれた小沢一郎前幹事長に批判的な議員が閣僚に起用されたことが、「脱小沢」の根拠のようですが。
顔ぶれを多少変えたところで中身はどうか。
鳩山政権が行き詰った二大問題、「政治とカネ」「普天間問題」で見ると。
「政治とカネ」ではどうか。
菅直人首相は「鳩山総理と小沢氏が辞任するというのは、一定のけじめではある」と述べた。
「政治とカネ」の対応で小沢氏を批判していた枝野幸男民主党幹事長も、「一定の政治的なけじめをつけられた」と。
しかし、これは辞任によって国民が求める真相を隠そうとするもので、「小・鳩隠し」以外の何物でもない。
普天間問題ではどうか。
管総理は「鳩山政権の思いをしっかり受けとめる」、「鳩山路線継続」を打ち出している。
鳩山前内閣の沖縄・名護市辺野古への新基地建設と、鹿児島・徳之島はじめ全国への米軍訓練拡大という最悪の日米合意を「原則としてしっかり守っていく」と言明した。沖縄県民と国民への裏切り路線を押しすすめる方針だ。
関係閣僚はすべて居座りだ。日米合意を結んだ当事者の岡田克也外相も北沢俊美防衛相も、前原誠司沖縄北方担当相も留任。
「居抜き内閣」の「居座り大臣」たち。これじゃ誰が見ても期待はできないはずだが・・・。管政権に反省が無いから、それはそれで整合性が取れていると言うべきか!?
さらには暮らしの問題。
「障害者自立支援法は廃止」を約束したその口で、自公との合作の自立支援法「延命」法案を通そうとしたり、後期高齢者医療制度の廃止先送りの公約違反の責任者・長妻昭厚生労働相も続投だ。
民主党とメディアの合作”「脱小沢」劇場”の舞台裏を見れば、鳩山退陣につながった民主党政権の公約破り、裏切りになんの反省も打開の方向も示せていない菅内閣の姿が浮かび上がる。早晩、同じ運命をたどるしかないだろう。
安倍、福田、麻生と続いた政権投げ出しが、民主党政権になってもまだ続くのか?
失望を絶望に変えて、「政治とは絶望なり」にしてはならない!
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2010.06.09 | | Comments(1) | Trackback(1) | ・民主党政権批判Ⅱ
