NO.1817 「政策決定の主導権が内閣から国会に移る」(ジェラルド・カーティス)
重要な指摘だと思う。
「政治主導」という名の「官邸主導」=内閣への権限集中の道をめざしてきた民主党。参院選はその道半ばでの敗北だが・・・。
ジェラルド・カーティス氏の見立ての中では、「自民党やみんなの党が勝利したわけではない」という点よりも、「どの野党も民主党と連立政権を組まないだろう。その結果、民主党は野党と合意形成せざるを得なくなり、政策決定の主導権が内閣から国会に移る」「日本の政治文化が変わる」という今後の見通しについての部分が重要だろうと思う。
2010年7月14日(水)「しんぶん赤旗」より。
自民・みんなの勝利でない
G・カーティス氏
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日本政治の研究で知られるジェラルド・カーティス米コロンビア大教授は12日、都内の外国特派員協会で講演し、民主党が大敗して与党が過半数割れした11日の参院選について分析しました。
カーティス氏は「菅直人首相は消費税発言でチャンスを失った。なぜ増税なのか、何のために使うのか。納得できる説明がなかった」と指摘。その上で、「消費税問題での失言だけではなく、10カ月間の民主党政権全体への有権者の失望が今回の結果につながった」と述べました。
さらに、「自民党やみんなの党が勝利したわけではない」と述べ、「危険なのは、自民党は自分たちが勝者だと錯覚することだ」との懸念を示しました。
今後については、「どの野党も民主党と連立政権を組まないだろう。その結果、民主党は野党と合意形成せざるを得なくなり、政策決定の主導権が内閣から国会に移る」と指摘。小泉自公政権以来、数の力による横暴が続いてきた「日本の政治文化が変わる」と期待を寄せました。
一方、来年度予算をめぐる議論では、自民党やみんなの党などの野党が「歳出削減に固執する危険がある」と指摘し、「景気回復を弱めかねない」と懸念を示しました。
新しい政治への前進の可能性と客観的条件が広がっているということでしょうか。

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