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NO.2027 小出裕章先生に聞く 国際評価尺度(INES)チェルノブイリ並みの「レベル7」になった福島原発 

 天災は、最大の防備をしつつ、被災した場合は復興に力を合わせれば必ず立ち直ることが出来る。それは過去が物語っている。阪神・淡路大震災、中越しかりである。

 しかし人災はどうだろう。
進行中の福島第一原発事故は、多くの専門家や共産党・吉井議員など心ある人々の科学的な根拠ある指摘に対し、それを無視し「そんな事が無いようにしてるから大丈夫、安心して下さい」と、安全神話をかざし対策を打ってこなかった政治と安全軽視・利益優先の東電・資本による大人災である。

 昨日、事故の国際評価尺度(INES)がチェルノブイリ並みの「レベル7」に引き上げられたニュースは、世界を駆け巡り、日本への不信は増幅するばかりである。

 福島は、備えと対策における「二重の人災」であることは今や明白である。
天災は人的努力とと時間が癒すが、人災はどうだろう。

 被災当初は、「今はそんな事をいってる場合じゃない」と言っていた声も収まり、今や、人災を検証しさいなむ声がネット上にあふれている。こうして人災は、長期にわたって人々を翻弄し苛むであろう。

 さて、この人災を予防すべく一貫して研究・発信して来た京都大学原子炉実験所助教・小出裕章先生の発信情報をまとめたサイトがある。

● @oowakitomosan
大脇 友さん

注目!「小出裕章非公式まとめ」…福島第一原発での事故を受けて、今注目の京都大学原子炉実験所助教・小出裕章先生のこの事故に関する情報発信を一覧できるようにまとめたサイトhttp://bit.ly/elKR42


 その中から、もっともホットな記事を転載紹介したい。
他の情報も、是非リンク先でお読みいただきたい。

4月12日 本当に安定化に向かっているのか 小出裕章

2011年4月12日(火)21時から、MBSラジオ(毎日放送)のたね蒔きジャーナルに、小出裕章氏が出演されました。

【福島原発】2011/4/12/火★最悪の「レベル7」引き上げの意味


以下は要約です。

・事故の国際評価尺度が最も深刻なレベル7に相当すると発表されたことについては、あまりにもバカバカしくてコメントする気にもならない。日本政府は最初はレベル4と言っていてその後レベル5と言っていたが、とんでもない。とっくの昔にレベル7と言わなくてはいけなかった。

・この評価の遅れにより国際的な信用は失墜し、住民避難も後手後手にまわった。

・チェルノブイリと比較すると放出された放射性物質はその1割と言われているが、1割に過ぎないとは言えない。大変な量。しかも福島は進行中でどうなるか分からない状態。

・最初から伝えている最悪シナリオのような大規模な溶融が起こってしまうと、圧力容器も格納容器も破壊され、チェルノブイリ並みに放出される可能性がある。更に悪いのは福島は1〜6号機があり、これらを合計するとチェルノブイリの3倍以上の核燃料がある。またそれと同量の燃料が使用済み燃料プールにある。

・テラベクレルという単位の量を最初の1日で放出していたと今言っているが、最初から知っていたはず。かなり早くから気づいていたはずで、分からなかったという可能性はあまりない。

・枝野官房長官は数十人が死んだチェルノブイリと福島は違うと言っているが、福島第一原発でも原因がよくわかっていないことで作業員の方が亡くなっている。チェルノブイリとは違うということを私も信じたいが、チェルノブイリの事故で数百万人が被曝したが、今現在日本でも何十万人もの人たちがチェルノブイリと同じような被曝を既にしている。

・計画的避難区域という言葉を政府は使っているが、どのように政府がすべきであるかは私には分からない。防災を厳密に適用しようとすれば、最悪の万が一を想定して避難区域を設定して全体を動かすべきと思うが、今回はとてつもないことになっており、避難するとなると住み慣れた土地を捨てていかないといけない。離れていく人たちの重さがどれだけなのかと思うと途方にくれてしまう。逃げると生活が崩壊してしまうので、私は、どうしたらいいのかと立ち止まってしまう。

・こんなことにならないことをずっと願ってきたが、もはや手遅れなので、いい方向を少しでも探したい。

・菅首相は状況は徐々に安定化に向かっていると言ったが、私もそう願う。でもそう断言できない。このたたかいは何ヶ月も続くし、それに持ちこたえられるかどうか分からない。その状況でそのように言うというのはどういう神経をしているのかと思う。

・原子炉内の中性子のデータ、格納容器内の放射線量のデータ、二号機のサプレッションチェンバーの破損状態など、見てみたいデータはたくさんある。

・外付けの冷却回路を付けるという案を新聞で見たが、そういういろいろな方策が現場で進んでいるはず。







 ★きょうされんの情報ページです。
●東北関東大震災 作業所・施設の情報のページ">●東北関東大震災 作業所・施設の情報のページ
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【東北関東大震災】
(2011.3.11 14:46 国内観測史上最大のM9.0)

3月11日(金)、きょうされんは、西村直理事長を本部長とする「東日本大震災きょうされん被災対策本部」を設置しました。
そこで、被災地の作業所・施設・事業所、障害のある人びとやその家族への支援金を呼びかけます。
皆さまのご支援・ご協力をよろしくお願いします。

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口座番号  00100-7-86225


 
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2011.04.13 | | Comments(2) | Trackback(3) | ・さよなら原発!

コメント

菅首相は決断すべき…

>共産党・吉井議員など心ある人々の科学的な根拠ある指摘に対し、(中略)対策を打ってこなかった政治と安全軽視・利益優先の東電・資本による大人災である。

ご指摘の通りである。安全神話が崩壊した以上、原発の賛否云々議論している場合ではない。『日本のみならず周辺各国の国民の生命を守る』見地からもエネルギー計画からの「原発」の凍結と稼動の即時中止を菅首相は決断すべきである。 私は岐阜市在住であるが『東海沖大地震』が近い将来かなり高い確率で起きるといわれている。その「想定震央」の真上に中部電力浜岡原発がある。これは即刻廃炉すべきだ、またぞろ事故が起きた場合『想定外、遺憾に思います…。』ではすまされないばかりか、周辺住民の生命を危機に晒したままにする事は断じて許されるものではない。政府・政治家の感性を疑う。故 小田実さんが言った『日本は棄民国家だ。』という言葉が鮮やかに甦る。そんな中、嬉しいニュースがあった。先日、東京高円寺で15,000人規模の原発反対デモがあり、参加者の9割以上が20代、30代の若者だったそうだ。日本の未来は明るいと嬉しく思った。

2011-04-13 水 10:19:33 | URL | izumi #- [ 編集]

信用しない方がいいです

この人の言っている事は信用しない方がいいです。

「1年間で1ミリシーベルトを浴びると、年に1万人に1人がガンになると考え、それを我慢しなさいというのが1ミリシーベルトという基準。みなが100歳まで生きると簡単に仮定すると一生で100人に一人がガンになることになる。20ミリシーベルトならば、一生の間に5人に1人という数字」

↑例えばこれとか。はっきり言ってミスリードです。詐欺行為に等しい。

「1年間で1ミリシーベルトを浴びると、年に1万人に1人がガンになると考え」
というのからして不正確ですから。
ガンのような晩発性障害は「1年以内」に発症するものではないので。まあ、平均寿命でさえも100歳どころではありませんけど。

正確には
「1ミリシーベルトを浴びると、生涯を通して1万人のうち0.5人がガンになると考え」
です。
国債放射線防護委員会(ICRP)のリスク係数は0.01%/mSvではなく0.005%/mSvです。
それから「と考え」というのは、「と仮定する」ということです。仮定であって、科学的に実証された事実ではありません。

このリスク係数は、高線量の場合には根拠となるデータがありますが、低線量の場合にはデータがないので高線量の場合の係数から外挿(類推)しているのです。
また同じ線量でも、短期間に浴びる(例えば、一回の緊急時放射線作業で100mSv)のと、時間をかけて少しずつ浴びる(例えば、2mSv/年ずつ50年間で計100mSv)では、後者の方が影響は小さくなるのですが、リスク係数はそのことを考慮していません。

「みなが100歳まで生きると簡単に仮定すると一生で100人に一人がガンになることになる」
これも仮定に基づく話であって、科学的に実証された事実ではありません。リスク係数が異なるのは前述の通りですが。

「100mSvを浴びると、一生で100人に0.5人がガンになると仮定されることになる」
が正確な表現です。同時に
「人為的な被ばくが全然なくても、一生で100人に30人くらいはガンで死ぬ」
という「事実」も忘れてはいけません。

日本人なら、2人に1人はガンになる、3人に1人はガンで死ぬ訳ですから。
100人に50人くらいガンになるものが、50.5人くらいガンになると仮定されるということ。
統計データの自然なばらつきを考慮すれば、このレベルのリスク増加は実際問題識別困難なのです。被ばくした集団としていない集団を比べてみても、リスク増加してるのかどうか確認困難、見分けがつかないということ。

「20ミリシーベルトならば、一生の間に5人に1人という数字」
これも仮定に基づく話であって、事実とは異なります。
「20mSv/年で100年なら」一生の間に10人に1人と仮定される。
「10mSv/年で100年なら」20人に1人と仮定される。これでも結構な数字で、リスク増加もここまで来ると十分識別できるようになりますが。
問題は、その仮定を否定するような現実があるということなのです。

http://www.taishitsu.or.jp/HBG/index.html

ICRPの従業者に対する通常時の(事故時でない)線量限度は
「5年間の平均で20mSv/年、最大で50mSv/年」です。これくらい被ばくしても健康に影響はありません。
仮に一般公衆が事故時に20mSv/年被ばくしても、やはり健康に影響はありません。

実際問題、日本で一般公衆が「20mSv/年で100年」なんてのもありえない話です。今回の事故でもありえない。100年何の対策もせずに異常放出が続くのを傍観する訳じゃありませんし。既に異常放出した分も減衰あるいは拡散希釈しますし。必要に応じて環境汚染浄化活動を実施することもできますし。

小出氏の話は、科学的に実証されていない仮定(しかもICRPの仮定の数値と異なっている)に基づいて、さらにありえない話を繋げて、疫学調査の知見も無視しているのですよ。

2011-04-14 木 18:11:02 | URL | latter_autumn #J6Syvwzk [ 編集]

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