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NO.2028 呆れ返るばかりなり!原発事故賠償を国民負担?東北関東大震災と福島原発大人災は分けるべきだろう。

 5時出勤で本焼き点火。
今日は21時までには終わるかな?
新年度、第1回目の本焼きである。

 マグカップや茶碗に、次のような文字を入れて。
「心ひとつに がんばろう!にっぽん」
「あんたは一人じゃなかばい がんばるばい!にっぽん」
「上を向いて歩きんしゃい 涙はこぼしてよかばい 明日笑うためやけん がんばるばい!にっぽん」
「眼は臆病で 手は鬼になる がんばろう!にっぽん」
「たまには自分を ほめてやれ がんばろう!にっぽん」
「がんばれ自分 せいいっぱい がんばろう!にっぽん」
などなど、思いつきで。

 博多どんたくのチャリティ-セールで、売り上げの2割はきょうされんの被災障害者募金にして販売するつもりだったが、昨日、主催者から中止との報が入った。多分「自粛」の影響だろう。

 しかし、この一年はあらゆる販売の機会に続けようと思う。
買っていただいた方が、手元において使うたびに被災地に心を寄せることが出来ればいい。

違和感!
 この「がんばろう!にっぽん」には違和感が無い訳ではないというより、ある。
何べんも何べんも聞くと、押し付けがましく、耳障りになり、しかも!だ。
これを流すACは、東電をふくめた電力会社10社が理事で参加している。

●@oowakitomosan
怒!人災を前に他人事のような電気独占産業だ!広告を流す前に原発を止めろ!→AC広告に電力10社がかかわっていた・・・・。http://bit.ly/dY9fSQ

 ブロ友・ススムさんの「AC広告に電力10社がかかわっていた・・・・。」で、書いている

地震と津波は天災と言えるけど、原発災害は絶対に人災です。この、ナショナリズムを煽り立てるAC広告は、その責任を曖昧にする役割も果たしているばかりか、被災された方々には、ただただ空しく響くばかりじゃないかと思うのです。

に、同感です。

いまや環境破壊大賞!
 そんなこんなしてたら、
 ツイッターで、東京電力が地球環境大賞を受賞し授賞式が延期になたと言うことを知った。
ぶったまげげて調べたら、受賞決定は2月25日というわけ。
主催がフジサンケイグループだから、大企業身内のよいしょ!ごっこのいかがわしいものだが・・・。 

●@oowakitomosan
びっくり!何だ2月時点か。いまや環境破壊大賞!RT @ryu3go3: @cnvvlty フジサンケイグループ主催「第20回地球環境大賞」受賞は東京電力株式会社。日本経団連会長賞受賞は株式会社東芝。 http://t.co/Y6o5pZx  http://t.co/rpxRDQR


事故賠償を国民負担?
 そしたら、またまたバカな話が!
 福島第1原発:事故賠償補償料足りず 差額、国民負担に(毎日新聞)

 原発事故の損害賠償制度を定めた原子力損害賠償法(原賠法)に基づき、電力会社が毎年国に納めた補償料が、1962年の制度開始から2010年度まで累計で約150億円しかないことが12日、分かった。東京電力福島第1原発事故で、国は最低でも1200億円を支払う必要があるが、これまで受け取った補償料では足りず、不足分は国民負担で賄うしかない。

 バカ言ってんじゃないよ!全く身勝手にもほどがある。この東電の誠意のかけらも無い態度には頭にきた。

●@oowakitomosan
バカ言ってんじゃねえよ!先ずは内部留保の4兆円、次は役員が多額の身銭を切ってから!そして大企業の連帯で!/福島第1原発:事故賠償補償料足りず 差額、国民負担に - 毎日jp(毎日新聞) http://ow.ly/4yZa3

 東電の内部留保は2010年3月期決算で4兆2,290億円 。→http://amba.to/eu4sfd

メディア規制に官房費?!
 腹のたつことは続くものである。
 枝野幸男官房長官が、官房機密費(内閣官房報償費)は「未曽有の災害となった東日本大震災への対応等も踏まえながら」2011年度も従来どおり支出し続ける方針だと発表した。

●@oowakitomosan
アチャー!だめだこりゃ!震災復興財源が問題になってる時に官房機密費を2011年度も従来どおり支出し続ける方針だと!「未曽有の災害となった東日本大震災への対応等も踏まえながら」などと言いながら、これってメディア工作費が必用ってことバレバレ。http://bit.ly/e1S6vK

 官房機密費は、自民党政権時代から“国家機密”とは名ばかりで、一部野党やマスメディアへの工作、各種選挙などに使われてきたことが内部文書や関係者の証言などで明らかとなっています。民主党政権下でも使途は公開されず、事実上なんら制約を受けていない。

 民主党は、鳩山政権下で、「平成22年度(2010年度)1年間を通じて責任を持って報償費を執行する中で、その使途等を検証」し「透明性の確保を図る方策について、検討する」といい、菅政権も同様に言って来た。
 震災対策で財源が大問題になっている時に、何の国家機密があるんだ!
福島原発事故に関する対策で、情報操作のためメディア規制に躍起なことが伺われるではないか。

 ちなみに官房機密費は14億6165万円。急務である仮設住宅が700戸は出来るのだ。

・・・、もうあきれ返るだけである。

 ところで、復興財源について民主党の川内博史氏が次のようにツイートしていた。

●@oowakitomosan
ほんと?RT @kawauchihiroshi: 復興財源…。みんな「財源は無い」と信じ込まされている。「原発は安全である」と信じ込まされてきたのと同様に。原発神話は経済産業省が創り、財源神話は財務省が創った。財源については…日本国政府は政府自身が貯金を600兆円余持っている。

 これって、ほんと?本当なら財源の心配は要らないんじゃないのって思うけど?

 ちなみに、財源については、大企業・大資産家への減税中止やムダを削って5兆円、さらには「復興国債」を発行して、244兆円もの内部留保(手元資金だけでも64兆円)を抱える大企業に引き受けてもらうというのが日本共産党の復興財源の提案である。

 ■参考:どうする震災復興財源/日本共産党はこう考えます http://bit.ly/gk1hCu


呆れついでに、こんなニュースも流れた。
 菅直人首相が13日、松本健一内閣官房参与と首相官邸で会い、福島第1原発から半径30キロ圏内などの地域について「そこには当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのか、ということになってくる」との認識を示したそうだ。

 こんなことがこんな形で出るものなのか?この官房参与の口の軽さというべきか?
こういうことは、避難移住の方針を示すとともに発表すべき非常に重いものではないのか?

●@oowakitomosan
そんな重大なこと、軽く言えるものだな。 RT @hutenma1: 原発周辺「20年住めない」と菅首相=内陸に移住、10万人規模の宅地造成 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110413-00000089-jij-pol

 この政権ごっこ内閣の本質を物語っているとしか言いようが無いが・・・。

 その他、原発に関する今日の資料的ツイートより。

●@oowakitomosan
RT @mainichijpnews: 福島第1原発:「チェルノブイリ超える」東電担当者が発言 http://bit.ly/eeb5QM

●@oowakitomosan
阪神・淡路大震災との違いは「人災」であること 内田 樹=神戸女学院大学教授 ~「中央公論」2011年5月号掲載 http://bit.ly/gPSS2I

●@oowakitomosan
(拡散)「小池さんに投票した」きっこ氏が解説。津波による原発事故を警告する共産党吉井議員の科学的な質問に対し、「そんなことないから大丈夫」と安全神話を語るだけの小泉、安陪政権の大罪。→「世界最悪の原発事故を起こした自民党の総理大臣」http://bit.ly/gpV9Vb

●@oowakitomosan
注目!「小出裕章非公式まとめ」…福島第一原発での事故を受けて、今注目の京都大学原子炉実験所助教・小出裕章先生のこの事故に関する情報発信を一覧できるようにまとめたサイトhttp://bit.ly/elKR42

●@oowakitomosan
RT @AKAHATA0201: 【本局発】安保問題を取材してきた記者が、米軍基地と原発の「国策」を問います →沖縄と福島 「国策」の論理 http://bit.ly/fD7Ylk

●@oowakitomosan
地震大国日本こそがめざすべき→独、原発からの転換模索/再生エネルギーを促進 http://bit.ly/gsmzDN


 蛇足ですが、あのきっこ氏、都議選では小池あきらさんに入れたらしいですね。
その気なら選挙前から言えばいいのに。言ってるのかな?

@kikko_no_blog きっこ
福島の皆さん、本当にごめんなさい。東京都知事選で原発推進派の候補者が当選してしまいました。自民党と公明党の組織票によるものだとしても、私は東京都民として心から恥ずかしく思います。私と母は脱原発を訴えた小池晃さんに投票したのですが、力が及びませんでした。本当にごめんなさい。
4月10日 webから


 そんなこんなで、
いよいよ最後の仕上げ、煉らし焚きの段階だ。
あと一時間ぐらい・・・。



 ★きょうされんの情報ページです。
●東北関東大震災 作業所・施設の情報のページ">●東北関東大震災 作業所・施設の情報のページ
作業所・施設の復旧・復興にご支援ください
【東北関東大震災】
(2011.3.11 14:46 国内観測史上最大のM9.0)

3月11日(金)、きょうされんは、西村直理事長を本部長とする「東日本大震災きょうされん被災対策本部」を設置しました。
そこで、被災地の作業所・施設・事業所、障害のある人びとやその家族への支援金を呼びかけます。
皆さまのご支援・ご協力をよろしくお願いします。

■郵便振替 口座名義  きょうされん自然災害支援基金口 
口座番号  00100-7-86225


 
今日のつぶやきhttp://twilog.org/oowakitomosan

「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!
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テーマ:震災救援・復興 - ジャンル:政治・経済

2011.04.14 | | Comments(8) | Trackback(7) | ・さよなら原発!

コメント

国難レベル7認定

レベル7認定で国難になった。この人災に背政府は内部留保の特別会計すら使わない。けちである。菅首相が無能だからだろう。
 菅首相の早期退陣がこの人災対策で有効。小沢一郎氏を復権させて首相で天災と人災のダブル国難に対処させた方がいい。

2011-04-14 木 06:15:30 | URL | ぶじこれきにん #U9m.xr6A [ 編集]

冷静になりましょうよ

>事故賠償を国民負担?

全然馬鹿な話じゃないと思いますが。

水俣病や薬害肝炎等では、加害者企業の賠償だけでなく、国も何らかの形で補償をすべきだという主張があります。国が補償するということは結局国民負担になります。

友さんはそれらの場合でも
「バカ言ってんじゃないよ!全く身勝手にもほどがある。」
と思いますか?
少なくとも共産党はこれまで「国も補償するのは当然だ」という立場だったのでは。

まあ今回の原発事故とは異なる点もありますけど。

水俣病や薬害肝炎等
「天災とは関係ない」
「一般公衆の健康に悪影響を生じた」

福島第一原発事故
「天災と関係あり、直接的には津波がもたらした事故」
「一般公衆の健康に悪影響(放射線障害)を生じていないが、避難等を余儀なくされた周辺住民の経済的損失や精神的打撃を生じた」

「国が監督と指導を怠ったのではないか」という点は同じでしょ。

>東電の内部留保は

九州電力が「うちの原発でも仮に大事故になったら多額の賠償金が必要だから、たくさん内部留保を溜めておかないといけない、ゆえに労働者の賃上げには回せない、下請けに対するコストカット要求もがまんしてもらわざるを得ない」と言ったら、多額の内部留保は正当化されますか。友さんは納得できますか。
「それとこれとは話が別」でしょ。

ヒステリーにならずに冷静になりましょうよ。

2011-04-14 木 18:02:56 | URL | latter_autumn #J6Syvwzk [ 編集]

共産党も賛成した法制度

原子力損害の賠償に関する法律第3条
「原子炉の運転等の際、当該原子炉の運転等により原子力損害を与えたときは、当該原子炉の運転等に係る原子力事業者がその損害を賠償する責めに任ずる。ただし、その損害が異常に巨大な天災地変又は社会的動乱によつて生じたものであるときは、この限りでない。」

同法10条
「原子力損害賠償補償契約(以下「補償契約」という。)は、原子力事業者の原子力損害の賠償の責任が発生した場合において、責任保険契約その他の原子力損害を賠償するための措置によつてはうめることができない原子力損害を原子力事業者が賠償することにより生ずる損失を政府が補償することを約し、原子力事業者が補償料を納付することを約する契約とする。」

同法16条
「政府は、原子力損害が生じた場合において、原子力事業者(外国原子力船に係る原子力事業者を除く。)が第三条の規定により損害を賠償する責めに任ずべき額が賠償措置額をこえ、かつ、この法律の目的を達成するため必要があると認めるときは、原子力事業者に対し、原子力事業者が損害を賠償するために必要な援助を行なうものとする。」

今回の事故による損害は、一応「異常に巨大な天災地変で生じた」ものです。素直に読めば「東電の賠償責任は問われない」と解釈できるのですが。

原子力損害賠償補償契約に関する法律第2条
「政府は、原子力事業者を相手方として、原子力事業者の原子力損害の賠償の責任が発生した場合において、責任保険契約その他の原子力損害を賠償するための措置によつてはうめることができない原子力損害を原子力事業者が賠償することにより生ずる損失を政府が補償することを約し、原子力事業者が補償料を納付することを約する契約を締結することができる。」

同法3条
「政府が前条の契約(以下「補償契約」という。)により補償する損失は、次の各号に掲げる原子力損害を原子力事業者が賠償することにより生ずる損失(以下「補償損失」という。)とする。」
・・・
「五 前各号に掲げるもの以外の原子力損害であつて政令で定めるもの」

同法施行令2条
「法第三条第五号 に規定する原子力損害であつて政令で定めるものは、津波によつて生じた原子力損害とする。」

つまり、東電は原発事故に備えて(保険会社との責任保険契約だけでなく)国とも補償契約を結んで国に保険料みたいなもの(補償料)を払っていたので。
いざ事故が起こって「責任保険契約その他の原子力損害を賠償するための措置によつてはうめることができない原子力損害」を生じたら、国が補償金を払うのは当然でしょう。
でないと保険料だけとってたくせに保険金を払わずに踏み倒す行為に等しい。

このような現行法制度(原子力損害の賠償に関する法律と原子力損害賠償補償契約に関する法律)は、共産党も賛成したものですが。

2011-04-14 木 18:06:04 | URL | latter_autumn #J6Syvwzk [ 編集]

latter_autumn さんへ。

 色々とご指摘ありがとうございます。
補償については、「加害企業と国が責任を持つ」ということについては理解しています。
 しかし、この間の東電の態度を見ていても(常に加害企業はそうなんですが・・・)そうした法律や仕組みを盾に、誠実にその加害責任を果たす態度が見られません。一つはその責任を明らかにすること。

 次に、国の責任=税金=国民が負担という言い方で、大衆課税の震災復興税や消費税増税が取りざたされている今、「国民の負担で」は批判されるべきと思います。というか、その内容をを明らかにし、そういう意味での「国民みんなで負担」は克服するべきでしょう。

 言葉が足りなかったかとは思いますが真意はそこにあります。
多分多くの読者には伝わっていることと思います。

>東電の内部留保は・・・
> 九州電力が「うちの原発でも仮に大事故になったら多額の賠償金が必要だから、・・・

 それは飛躍では無いでしょうか。
それこそ「それとこれとは話が別」かと思います。

2011-04-15 金 10:00:24 | URL | 友さん #- [ 編集]

Re: 共産党も賛成した法制度

> 今回の事故による損害は、一応「異常に巨大な天災地変で生じた」ものです。素直に読めば「東電の賠償責任は問われない」と解釈できるのですが。

 私はそのように「素直に」は読めません。
原子力損害の賠償に関する法律第3条1項
「原子炉の運転等の際、当該原子炉の運転等により原子力損害を与えたときは、当該原子炉の運転等に係る原子力事業者がその損害を賠償する責めに任ずる。ただし、その損害が異常に巨大な天災地変又は社会的動乱によつて生じたものであるときは、この限りでない。」

「ただし・・・」はいわば例外規定では無いでしょうか。
東電が最初から「想定外」と言ってきたのは、この条項を意識してからのことではないか。そうすれば賠償責任を逃れることが出来るから・・・。

 巨大地震による津波によってこういう事故が起こりうる可能性はご存知のように、少なくない科学者や反原発運動家、政治の舞台では共産党の吉井議員の質問などで指摘されてきたところであり、十分に想定できたことであり、「安全だ、安全だ」といって取り合わずに対策をサボってきたのであり、将に「人災である」ということが明らかになりました。
 政府も、一応今のところは、この規定は適用しない方針のようです。

 縷々、条項を説明いただいてますが、基本は法律を、どういう立場で読むか、適用するかだと思います。
共産党がどういういきさつでどういう立場で賛成したかは勉強不足ですが、この法律は被害者保護を大きな目的の一つにしています。

 今ある「人災による原発被災」と見て、その被災者救済保証に誰がどう責任を果たすべきか。
法律論はよくわかりませんが、法律は生きた現実問題にどう生きて作用するかでは無いでしょうか。

 以上、手短に、ご指摘に対する感想のようなものです。

2011-04-15 金 12:47:37 | URL | 友さん #- [ 編集]

原子力マフィアに違いない!

>この間の東電の態度を見ていても

それは性急な見方でしょう。
賠償にしても補償にしてもどうやるか決めるのには、それなりに時間がかかりますし、東電だけの判断で決められるものでもありません。1ヶ月余りでは答えの出しようがない。
現時点でははっきりと答えようがないものを「誠意がない」と責めるのは、如何なものですかね。

>国の責任=税金=国民が負担という
>言い方で、大衆課税の震災復興税や
>消費税増税が取りざたされている今、
>「国民の負担で」は批判されるべき
>と思います

言わんとするところは解ります。
しかし「国民負担反対」というのは粗雑で不適切な表現ではないですか。
どう見ても「減税日本」なんかの表向きの主張と同じに見えますが。

所得税の増税(累進強化の方向で)だって、「国民の負担」の一種ですし。
法人税を上げても企業が値上げをしたら、やっぱり「国民の負担」になりますよ。

「庶民負担を増やすな、大衆課税反対」であれば、その通りに正確に言うべきではないですか。

>それは飛躍では無いでしょうか

いや、ですから納得できないでしょ?

「東電が全部負担しろ、内部留保使え、国民負担なんぞけしからん」
などという論理を構築してしまうと、東電以外の電力も
「重大事故時の損害賠償に備えて巨額の内部留保が必要だ」
「万一重大事故になったら内部留保で賠償します」
「事故がない間に内部留保を取り崩して賃上げ等に回す訳にはいきません」
という主張を正当化できてしまうので、それではマズイんじゃないですか。

内部留保に関して「大企業はガメすぎだ、労働者に還元しろ」という主張が
「ダメだ、そんなことして万一重大事故になったら賠償できないじゃないか」という反論の前に
退けられてしまいますよ。

だから
「東電が全部負担しろ、内部留保使え、国民負担なんぞけしからん」
みたいな論理はやめましょうよ、ということです。

内部留保については、賠償とは完全に切り離して考えるということで。
国民の負担については、それ自体に反対するのでなく、そのあり方を問うということで。

>私はそのように「素直に」は読めません
>例外規定では無いでしょうか

例外的に「事業者が責任を負わない場合」がある、ということです。
ではそれはどういう場合でしょうかね。
友さんの考える「事業者が責任を負わない場合」の具体例は?
共産党の考える具体例は?

>十分に想定できたこと

条文には
「その損害が異常に巨大な天災地変又は社会的動乱によつて生じたもの」
が想定内か想定外か区別する文言がありますか。
「想定できたことであれば事業者は責任負うべし、想定できたことでなければ事業者責任不問」
という意味の表現がありますか。

一応、東電や国が「想定外」とか言ってるのは「国の安全規制の中で想定してなかった」という話なのですが。
電力とメーカーとしては
「国の安全規制に適合するよう設計、建設しました」
「津波防護に関して国の安全規制に違反していたのではありません」
ということ。
国としては
「安全規制の中で想定してなかった、想定が甘かった」
ということ。賠償に関する法制度とは別の話。

>政府も、一応今のところは、この規定
>は適用しない方針のようです。

これは本来なら「政府による違法行為」に等しいものです。
仮に裁判になったら政府が負ける可能性は十分あると思いますが。

>この法律は被害者保護を大きな目的
>の一つにしています

それはそうです。
しかし仮に東電の賠償責任を不問にしても、国がきっちり補償すれば被害者保護は可能なはずです。
「異常に巨大な天災地変では事業者も国も賠償責任負わない」とは書いてないので。国は免責されない。

「異常に巨大な天災地変の場合に事業者賠償免責するのはけしからん、こんな法律作ったウンコヤロウは誰だ?、そいつは原子力マフィアに違いない!」とかいうのであれば、共産党も他人事ではない。

2011-04-15 金 17:07:29 | URL | latter_autumn #J6Syvwzk [ 編集]

Re: 原子力マフィアに違いない!

 「補償については、「加害企業と国が責任を持つ」というは理解しています」というのが前提です。

> しかし「国民負担反対」というのは粗雑で不適切な表現ではないですか。
> 「庶民負担を増やすな、大衆課税反対」であれば、その通りに正確に言うべきではないですか。

 ご指摘を受けて、そのように書いたつもりですが・・・。

 その他については、一言一句について言及はしません。後は読者の皆さんが判断していただければそれでいいと思います。

 大所高所から「客観的」に法を読む読み方もあるでしょう。
私はそういう立場ではありません。加害企業の責任を追及し、被災者への補償を求める立場から物事を見て行きたいと思っています。
 そこで、企業の責任範囲、国の責任範囲というものについてはあなたのの主張も含めて勉強して行きたいと思います。

 

2011-04-15 金 21:24:21 | URL | 友さん #- [ 編集]

復興は地元東北の意見を聞くべき。見通しと展望をはっきりさせるべきでしょう。

今日渋谷で、フィンランドの放射性廃棄物の処理を取り上げた映画を見てきた。
 そのあとのトークショーで福島から来た女性が、後2年は避難区域に入れないんですと言っていた。それを聞いて思うのは障がい者自立支援法廃止で論議された当事者の叫び「私たちの事は、私たちに聞いて」は被災者にもあてはまる。
 復興会議で机上の空論を論議するより、現地で地元の人の希望・意見を聞いて仕事・生活等の見通しをはっきりさせて、被災者に希望を持たせる。ただ避難所で我慢を強いるのではなく、展望とビジョンを示す。それが政治と復興会議の役目だろう。
 先の見えない、曇りだらけの山に苦労して登るのは山頂を目指すからだ。
 今、政府がやる事は濃い霧の中、展望も頂上も見えない所へ、被災者がんばれと言っているようなものだ。被災者の目線に立った復興策は被災者に意見を聞かないと出てこない。私たちの事は私たちに聞いては被災者にも当てはまる。被災者OR障がい者ならなおさらだ。(保護者の意見を聞く場合もある)
 政府のやる事はとりあえず復興会議と言う枠組みは作った。会議で論議するしか見えてこない。菅の傲慢さしか感じない。

2011-04-17 日 21:19:20 | URL | ぶじこれきにん #U9m.xr6A [ 編集]

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