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NO.211 NHK特集[ワーキングプア」を観て。

NHKスペシャル「ワーキングプア」をちょっと観た。
番組紹介はこちらをどうぞ。

先輩ブロ友からTBが送られてきた。この問題については、今書く準備をしているところだったので、ちょっとコメントをした。
こちらを参照大津留公彦のブログ2

釧路の職安の支援で、障害者施設で嘱託として働くようになり、
正規職員になりたいという母子家庭のお母さんが、
「私は社会の邪魔者ではない、私も生きていてもいいのだと思えるようになった。」
と語っていた。

堺市だったかなあ、清掃業務の委託事業に参加できるようになった青年。
以前は、捨ててある本を拾って売りながら、パンをかじっていた。人目を避けて生きていた。
今は貧しくも、食堂で食べ、銭湯にも入れる。顔を隠して生きることもなくなった。
以前のインタビューに「生まれて来なければ良かった」といっていたが、
今はどうかと聞かれて長い間の無言と慟哭の後に、嗚咽しながら、
「前だったら絶対泣かなかった。人間らしい感情が戻ってきた。一人でも多く自分のような人を救いたい。」

胸に響いた。
青年に、お母さんに、「頑張ろうね。」と声を掛けたくなった。



ワーキングプアは、「浮浪者、不労者」の問題ではない。
真面目にふつうに働いても貧困にあえぐ人々のことだ。
これは、経済問題を通り越して、人間の尊厳に関わる問題であることが、映像を通じて描かれていたと思う。


障害をもつ人たちの問題にも通じます。

仲間達の中には、就労経験のある者がいる。
しかし、馬鹿にされ傷つき・・・家に閉じこもる。

今陶友で働きながら、経済的な貧困は免れないが、彼らは、人間の誇りを取り戻した。
取り戻しつつある。
自分を必要としてくれる人たちがいることを知り、その人達の喜びを自分の喜びとして、働くことを知ったのだ。

番組は、アメリカやイギリスの取り組みを紹介していた。
職業訓練をして就労させる政策的取り組みだった。


しかし、NHKのこのテーマの視点には、物足りないものがあった。
解決策への模索を取材していますが、企業の社会的責任については、その追求を避けていた。
ワーキングプアを救うのは勿論必要だ。
もう一つ大切なことは、それを生み出さないこと。
これこそが根本問題である。

80年代以来の「労働者派遣法」をはじめとする労働法制の改悪が、
資本、企業の新たな搾取強化、利潤追求の中心的な戦略であったこと。
新自由主義的なこの政策の影響の検証が必要であり、これをどう転換させていくのか。
この課題を抜きには、問題は解決されずに、焼け石に水だろう。

企業、資本の社会的責任を、監視し機能させるという視点は、見られなかったように思われる。
残念だ。なんでだろう。

ついでに言えば、釧路のお母さん。
福祉職場で働いても、経済的にワーキングプアは抜け出ることは出来ないだろう。
いや、出来て欲しいが、出来たとしてもそれはたまたまである。

福祉労働者の半分はワーキングプアだという現実は、まだ国民の中には知られていないようです。
福祉労働者の労働実態については、過去ログ「福祉の担い手はワーキングプア」を参照下さい。

紹介された2人が、人間としての誇りを取り戻し、この人間としての力を発揮し、頑張って欲しいと思わずにはいられない。


労働問題は、作業所の実践に関わる問題である。
一方で過労死、一方でワーキングプア・・・。この問題については又の機会に書きたいと思う。
作業所では「発達を保障する労働」と位置づけている。問題が何処にあるのか。
この問題については又の機会に書きたいと思う。



長々とお読みいただきありがとうございます。
あわせて、労働法制の変遷、改悪についても振り返り勉強したいと思います。
この国会でも、「最賃法」「労働契約法」などが、巧妙に改悪されたばかりだ。
よろしければ、おつきあいのポチットをお願いします。





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テーマ:ワーキングプア(働く貧困層) - ジャンル:政治・経済

2007.12.17 | | Comments(3) | Trackback(2) | ・雇用と労働問題Ⅰ

コメント

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2007-12-17 月 22:25:13 | | # [ 編集]

 私もこの番組を観ました

 私もこの番組を観ました。 このような問題に対して、行政や経済界の言い分は『グローバルな経済競争に負けないため』ワーキングプアは仕方ない。 また温暖化ガスの排出量削減目標の設定にも反対。 です。 これが殺し文句としてまかり通っています。 日本においては、これに加えて『日米同盟のため』思いやり予算は必要だ。 新テロ特措法案は絶対に通す。 と言います。  そこで完全に思考停止しています。 なんで思考停止するのだ。  グローバル競争は自然災害か? 神の思し召しか? 悪魔の脅迫か? なんで覆せないのだ? 考えられる理由は、世界でアメリカ一強になり、強大な経済力と軍事力の前に正面切って逆らえなくなったことがあると思います。 こうなると、世界中がアメリカ独裁体制に飲み込まれることになります。 そもそも、世界を一つにしてしまうなどということは、システムとして大変危険です。現に、アメリカでの住宅不正融資問題が世界同時不況になっています。 病気もあっというまに他の国にも広まります。 一方、これまで、豊かな社会は経済成長なしには実現できませんでした。 成長が止まれば不況となり、失業者も増え社会問題が起きます。 だから世界中に市場を拡大していく。 経済的に遅れてきた国の人たちにとっては自国に市場が開け、産業が広がり、電気も水道もなかった地域に今や自家用車が走るようになるのです。  こんなにいいことのどこが悪いのだ。 このように思って今まで来ました。 成長なき繁栄が難しいのは資本主義社会では自由競争で、大きいものが勝つからです。 成長なき繁栄をどのように実現するか? 今までにすでに経済的に豊かな暮らしをして来た国々と、いまだに貧困にあえいでいる国の格差はどうするのか? そういった困難な問題の答えが見つからない限り、グローバル化に対する対案はなく、反論は難しいと思います。 私は、江戸時代の日本ではほとんど成長なき繁栄を実現していたのではないかと思っています。 いずれにせよ、これまでの資本主義経済と違う体制を考えないと成長なき繁栄は実現しないと思います。 大変難しい問題だと思います。 でもこんな根源的な答えが見つからないからといって絶望ということにはなりません。 この番組でも紹介していたように、アメリカやイギリスではワーキングプア対策を日本よりは真面目に取り組んでいるようです。 国レベル、州レベル、県単位、あるいは市で出来ることは当然あるわけです。 印象的だったのは、イギリスのワーキングプア支援員は自ら町に出かけて言って、自分から若者に声を掛け、何をすべきかを調べていることでした。  これこそ真面目な態度です。 日本の政治家諸君、役人諸君、手本を見たかね?  自分に金をくれる人、票を集めてくれる人の顔色だけ見ていちゃああきませんで! 

2007-12-17 月 22:41:36 | URL | ヒロシです #- [ 編集]

資本主義は管理できるか?

ヒロシさん、壮大なテーマですね。
私の答えは「イエス」です。
ただし、日本の政治状況からは遠いですね、

>いずれにせよ、これまでの資本主義経済と違う体制を考えないと成長なき繁栄は実現しないと思います。

ここがテーマですね。

 >大変難しい問題だと思います。 でもこんな根源的な答えが見つからないからといって絶望ということにはなりません。

そうですね、人間はそんなに絶望的な生き物ではないと思います。
一つ一つの努力は必ず、実を結ぶものと思います。

また、こういうテーマでもお話ししましょう。
今日のところは、もうおやすみなさい。

2007-12-17 月 23:36:39 | URL | 友さん #- [ 編集]

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