NO.210 「なかなか みんなの前で 心を開けないとよ」
末娘、4女も受験シーズン?
先日は、面接の練習だといって、3女と受け答えの練習をしていた。
今夜の夕食時、学校のことが話題になった。
「○くん最近全然出て来れんとよ。もうずっとやもんね」
「△さんは、教室には入れないとよ。みんながうるさいって言うからよ。落ち着かんけんしゃべりよるっちゃん。私は、もうなれたけど・・・」
「□さんは、人がおると話できんっちゃんね。私とだけの時は話すよ」
・・・
友達のことが心配なようだ。
中学の特別支援学級に入っている。3年生だ。
2,3年生で8人。
うち2人は出てきてないらしい。
この2人は、学校の見学で陶友に来たことがあり少しだけ知っている。
あの時はそんな感じには、そこまでには見えなかったけどな。
「なかなか、みんなの前で心が開けないとよね」と、ため息混じりに言う。
姉ちゃん達も、「そうね、そうね」と相づちを打ち、「やさしくしてやらなね」と応える。
「そうね、どうしたっちゃろうね。心はむづかしかね。」と、私も応える。
4女は、軟弱で、まだまだ幼いがところがあるが、
心だけは、天真爛漫でのびのびしてくれてるから(いじける時もあるけど)、それだけは救いだ。
でも、これから進学。現実の社会にだんだん近づいていく。
もうこの子だけは、このままの方が幸せなのかも知れない・・・などと、
福祉のプロが考えてはいけないことを、思ってしまうときがある。
軽度知的障害の場合は、「就職させる」ということが、高等部の強い要請になっているようだ。
なんだか、尻をたたいて就職させることがそんなに価値あることかと、思う。
就職のために尻をたたくことよりも、
こういう人たちも働ける場を広げることの方が、遙かに大事なことだと思うのだが。
自立支援法の目玉も「就労移行支援」だ。
就職はしたものの、友達もなく、働くのに耐えているだけの人たちが一杯いる。
そんな人生だけは、送らせてやりたくはないな。
だんだん現実的になってくる・・・。
一人一人が、そのままの姿を認められて、受け入れられて、助け合って生きていくことが出来る世の中は、・・・こうして考えると、まだまだ遠いなあ。
・・・よしっ。気持ち取りなおしてがんばろう。
↓

- 関連記事
-
- NO.270 マイカー、ゲット! (2008/01/21)
- NO.244 「めちゃ難しいとよ。」 (2008/01/07)
- NO.218 不合格通知。 (2007/12/20)
- NO.213 年とったとかいなね? (2007/12/18)
- NO.210 「なかなか みんなの前で 心を開けないとよ」 (2007/12/17)
- NO.206 人生史上最高の買い物。 (2007/12/15)
- NO.186 「あ。オヤジ 魚食べときぃ!」 (2007/12/05)
- NO.180 「年賀状用の写真を撮るばーい!」 (2007/12/03)
- NO,150 結婚式もなかなかいいものですね。みいちゃん、たっくんお幸せに・・・。 (2007/11/12)
2007.12.17 | | Comments(2) | Trackback(0) | ・家族・娘たち(今・回想)Ⅰ
