NO.2119 「国を導くものの責任の重さ・・・」 NHKスペシャル「原爆投下 活かされなかった極秘情報」を観て (番組動画あり)
広島に原爆が投下された66回目の記念日、2011年8月6日(土)に、NHKスペシャルが「日本軍は、原爆投下に向けた米軍の動きを事前に察知していた」という調査に基づく番組を放送をしました。
原爆投下 活(い)かされなかった極秘情報 (2011年8月6日(土) 午後9時00分~9時58分 総合テレビ)
広島・長崎あわせて20万を超える人々の命を奪った原子爆弾。これまで日本は、アメリカが原爆攻撃の準備をしていることを知らないまま、“想定外”の奇襲を受けたとしてきた。しかし実際は、原爆投下に向けた米軍の動きを事前に察知していたことが、新たな証言と資料から明らかになってきた。日本軍の諜報部隊が追跡していたのは、テニアン島を拠点に活動するある部隊。軍は、不審なコールサインで交信するこの部隊を、「ある任務を負った特殊部隊」とみて警戒していたのだ。8月6日、コールサインを傍受した軍は、特殊部隊が広島に迫っていることを察知。しかし、空襲警報さえ出されないまま、原爆は人々の頭上で炸裂した。そして9日未明、軍は再び同じコールサインを傍受、「第2の原爆」と確信した。情報は軍上層部にも伝えられたが、長崎の悲劇も防ぐことはできなかった。
番組では、広島・長崎への原爆投下を巡る日本側の動きを克明に追う。情報を掴みながら、なぜ多くの人々が無防備のまま亡くならなければならなかったのか…。原爆投下から66年、その問いに初めて迫る調査報道である。
■再放送:8月9日(火)午前1時05分~2時03分 総合(8日深夜)
ゴールデンタイムにやってくれればいいのに・・・!
動画が見つかりましたので貼り付け!
●@oowakitomosan 大脇 友さん
Nスぺ。広島、長崎への原爆投下。原爆投下の真実日本軍は米軍の動きをつかんでいた。国民の生命の安全よりも、国の担当者の事情やメンツを優先させた驚くべき実態。現在進行形の原発事故とその対応と同じじゃないか?!
番組は、「国を導くものの責任の重さを今の時代に問いかけています」と結んでいました。
多くの感想も、原発事故に対応する政権の対応と重ね合わせ、番組を評価したものが殆どでした。まさに圧巻!で、NHKの調査力に感心し、その気になれば出来るのに、こんにちの原発報道を見るとき、「国を導くものの責任の重さを今の時代に問いかけています」という結びが、他人事のように響いたのは私だけではなかったことでしょう。
●RT @yoskose: Nスペ、65年前の戦時中の状況、大本営の諜報部のあり方と現状の原発事故や放射能汚染の情報を重ね合わせると本当に空寒い。大本営はテニアンから飛び立ったB29の情報を知っていた、それなのに迎撃も空襲警報も出さなかった、原爆落とされても戦争継続とか証拠隠滅、糞指導者達の今昔物語
●RT @ranakero: Nスペで感じたのは軍の上層部が心配していたのは天皇と自分たちの身だけ。一般国民や軍の下部の人達のことは意識に無かったこと。そして311以降の動きを見ると、その心根は現在の政府、官僚などに脈々と受け継がれていること。それこそ変えさせないと何度でも国民は捨てられる。
●今日のNスぺは圧巻でした!「原爆投下 活(い)かされなかった極秘情報」 http://t.co/f61noMi #NHK再放送を観ることをお勧めします。いつだろう?
●RT @anahaze03134k: 今の政府と同じ体質。"@oowakitomosan: Nスぺ。広島、長崎への原爆投下。原爆投下の真実日本軍は米軍の動きをつかんでいた。国民の生命の安全よりも、国の担当者の事情やメンツを優先させた驚くべき実態。現在進行形の原発事故とその対応と同じじゃないか?!"
●RT @nojiji: NHKスペシャル「原爆投下 活かされなかった極秘情報」を観た。SPEEDIの情報を隠し、多くの福島県民を被曝させた現政権と同じだ。責任逃れ・自己保身はいつの世も為政者の本質なのか。 #NHK #nhkspecial #nhk_sp #nhk_special
●RT @araiart: 今見終わりました。この国って変わってないんだね。戦前、戦後って安易な区分って実感。 RT @oowakitomosan: 今日のNスぺは必見!「原爆投下 活(い)かされなかった極秘情報」 http://t.co/f61noMi #NHK
●RT @pikonyan: NHKスペシャル。今日も凄い特集だった。原爆投下の兆しありという「都合の悪い情報を」握り潰す参謀本部。SPEEDIの放射線拡散予測(結果その通りになった)を公開しなかった今日の政府。まったく同じじゃないか。この国は根本から建て直さなければならない。みんな、頑張ろうぜ。 #NHK
●RT @91yoshie: NHKスペシャル「原爆投下」長崎投下5時間前に把握していながら、上層部が何もしなかったことを66年経って初めて知った、長崎で待機していた元軍人「また同じようなことが起こるんじゃないんですか」SPEEDI情報の隠蔽、汚染調査・対策など、全く同じ。
●RT @hideinu: NHKスペシャル。原爆投下を事前に察知してたのに知らせなかった参謀本部と、SPEEDIのデータを公開しなかった日本政府がかぶる。「これが日本の姿でしょうか。こんなことを許したら、また同じことが繰り返される」当時、出動命令を待っていた存命の元軍人のおじいちゃんが語った言葉が印象的。
簡単に内容をメモしておきます。
番組は90歳になった、当時の軍関係者への取材を混ぜながら克明に当時の状況を再現していた。
陸軍の諜報部員が、アメリカの特殊攻撃(原爆投下)の通信を傍受し軍の上層部に挙げていたが、それが採用されず、空襲警報さえも出されずに無防備のまま市民は原爆投下によって・・・。
※8月6日7時過ぎ、原爆投下の一時間前に気象偵察任務のB29が広島上空を通過した時、次に特殊任務機(エノラゲイ)が来ることは予想できた。しかし参謀本部は無視した。空襲警報さえもないまま多くの市民が無防備の中で・・・。
当時、広島の軍司令部で連絡係でとして学徒出陣していた14歳の女学生だった方は、「私は司令部の地下壕にいたから助かった。友達は朝礼中でみんな死んだ。せめて空襲警報でもあれば・・・」と。
※翌7日。陸軍参謀本部は原爆と認めない。「アメリカは原子爆弾といってるが、非常に強い普通の爆弾」と。国民には被害を小さく見せようとしていた。
しかし、内部では認めていた。特殊任務機のコールサイン(V675)を突き止めた兵士の表彰を行い、「このコールサインは原爆を積んだ飛行機だ。次につかんだら追撃する」と。
※8月9日。同じくテニアンからのV675コールサインを傍受。広島に原爆を落としたB29と同じ電波を使っていた。通信を傍受したオオタさん(90歳)は、「この情報は軍の中枢まで伝えていた」と。
※通信を傍受したのは長崎爆撃5時間前。
九州全土の防衛を任務としていた大村飛行隊員の本田稔さん(90歳)話。
「広島で原爆が炸裂するのを目撃していた。赤黒い光の跡にきのこ雲が・・・。目の前の街が消えていた。紫電改は1万メートルまで上昇できる。B29に体当たりしても落とさねばと覚悟していた・・・。」
※原爆を搭載したB29・ボックスカーは、9時にテニアン島を飛び立った。目指すは小倉、しかし天候不良のために目標を変え島原半島を西へ、長崎へ向かった。この動きを確認していたものの軍上層部は原爆を積んでいるとは知らせず、大村飛行隊へも迎撃命令を出さなかった。
※丁度その時、軍は、最高戦争指導者会議中。ソ連が宣戦布告をし満州に進行した事態を受け、ポツダム宣言を受諾すべきか、そうなれば天皇の地位はどうなるのか、自分たちは戦犯として裁かれる・・・など、議論していたそうだ。
そして、梅津参謀長の「原爆の惨禍は莫大だが、アメリカが原爆をどんどん使うかは疑問。第二の投下はないだろう」と発言していたことも明らかに。
※会議最中の11時2分、長崎に原爆投下。またしても、空襲警報さえもなく・・・。
通信を傍受したオオタさんは、「くやしいったらありゃしない!解っていたから・・・。情報を使った形跡がない」と。参謀本部のある人物の手帳には、「コールサイン 8/9もキャッチしたが処置なし。後の祭り」と。
※前出、大村飛行隊の本田稔さんは、情報をつかんでいたことは、この取材まで知らなかったという。
「被爆者の運搬の任務に就いた。泣けて泣けて、なんで泣いているか解らないくらいに泣けて・・・。今も情けない。軍人として申し訳ない」と。
5時間前に情報はつかんでいたことを知ると、「何で出撃命令を出さなかったのか。5時間あれば十分に対応できたのに・・・。」そして、「これが日本の姿ですかね。こんなことを許していたら、又同じ事を起こすんじゃないですかね・・・。」
※8月12日、諜報記録初め全ての記録の焼却、隠滅の命令が下された。軍は原爆投下の情報をつかんだ事実はなかったことにされた。
※番組は、「危険な情報を察知しながら、国民には知らせなかった。二度にわたる惨劇・・・、国を導くものの責任の重さを今の時代に問いかけています」と結んだ。
もし聞き違いや、記憶違いがあればごめんなさい。是非再放送をご覧ください。
最後に、NHKドキュメンタリー部の調査報道に敬意を表します。あわせて、NHKが「国を導くものの責任の重さ」を真剣に国民の立場からと問うているのか甚だ疑問です。
福島原発事故は、まさに報道のあり方をも問うているのです。
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2011.08.09 | | Comments(2) | Trackback(0) | ・マスコミ・テレビ・新聞Ⅱ
