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NO.2142 「助けて!」といえない人生

 人間の生きる力とは一体なんなのでしょうか。
人間らしさとは一体どういうことなのでしょうか。

     みのり4143

 陶友の職員たなかが、「誰かを頼れる力 」 というエントリーで、具合が悪くても我慢して、言わない仲間のことについて書いています。

(たなか)『ふみさんちょっといい?具合が悪いんですか?』
(ふみさん)「・・・うん、ちょっとね。でも大丈夫。」
ニコッと困ったように笑います。

(たなか)『具合が悪かったら、ちゃんと言ってくださいね。』

(ふみさん)「・・・うん。具合が悪いって言ったら帰らないといけないと思って。そんなこと言っちゃいけんとかな・・・と思って」

これは、ふみさんのいつものセリフです。
いつも、どこでも、具合が悪くても我慢してやり過ごし、具合が悪いことは言わないのです。
「迷惑がかかるから」といいます。

 そのたび「職員や家族には、具合が悪かったりしたらちゃんと言ってください。誰も迷惑なんて思わないし、言ってくれたほうがいいんですよ。我慢してもっと悪くなったら大変だから。」と話します。
ふみさんはそのたびにニコッと困ったように笑います。

でも、毎回ふみさんは我慢するのです。


 陶友で一番大事なこと。
仕事も大事、社会人として生きることも大事。
でも1番大事なことは、「誰かに“助けて”といえること」

人は1人では生きていけません。
互いに支えあって生きていきます。

仲間たちにとっても、それは同じです。
1人でできないことも、誰かと一緒だったらできるようになるかもしれない。
おなかが痛いときはさすってくれたり、見守ってくれる人がいると心強いと思います。

ふみさんは今まで、障害があるがゆえに我慢したことや、言いたいことを言えなかったかもしれません。
苦しくてもグッと堪えたこともあるかもしれません。

でも、つらいときに「助けて。」と誰かに言えたら、少し楽になって、より生きやすくなるかもしれません。
言いたいことや、思いを伝えることは、生きる上で大きな力になると思うのです。

 ふみさんは、聴覚障害がありほとんど聞こえません。
離島で育ち手話も習う機会がありませんでした。
縁あって結婚し子どもに恵まれましたが、その娘さんの事故死をきっかけに一人ぼっちになってしまったのです。

(参考過去ログ)
 ■NO.1362 「みんな幸せになる権利があるんだ!」・・・持病が悪化してしまった。
 ■NO.1369 「みんなちがって、みんないい」なんだ。
 ■NO.1918 石焼安納芋”ふみさんの幸せの黄色い蜜芋(安納芋)”が本格始動しました。

 「助けてといえない世代」が話題になったのはつい数年前。
 就職氷河期に正規で職に就けず、派遣やフリーターをしながらついには路上生活にまで落ち込んでいく若者達。
「こんな生活しかできないのは自分のせいだ・・・」
「自己責任」の呪縛にとらわれ、生活保護を申請したり、相談窓口に行くことさえもしない。他人に助けてなんてとても言えない、助けを求めることさえも思いつかない・・・そんな青年達のことがテレビで報告されていました。

 ふみさんもまたその障害を背負いながら、助けてと言えない人生を送ってきたのです。

時々腹が立ってしまう。
その「卑屈さ」に!
そして、そこまで追い込んでしまった彼女の人生の周辺に、時代に。

「人は1人では生きていけません。
互いに支えあって生きていきます。」

そんなこと当たり前じゃないか!
その当たり前が通用しない。

障害者自立支援法は、障害を自己責任として、その費用の一部負担を強引に押し付けてきました。

「人間は一人ではちっぽけで弱い存在だろう。あなたは一人では空を飛ぶことが出来ますか。
しかし、人間は、人類の一員としてなら自由に空も飛べる、地球の裏側まででも月までだって行けるだろ?・・・人間は類としてつながることによって個の限界を超え、限りない発達の可能性を持ってるんだよ。」

実習に来る学生に、オリエンテーションで必ず話すことです。
「それを実践し証明するのが私たちのたちの仕事だ」と。

 連帯し絆を結び、その人間らしさを取り戻す・・・。
俺たちの現場、福祉の現場は日々その中にあるんじゃないのかな。

 分断と孤立の中で洗脳された「自己責任」。
えらそうなことを言っても、傍らにいるふみさんを未だにその呪縛から解放してあげることが出来ていない。

 誰かが「人間は類的存在だ」と言っていたが、現代はますます「類的自覚」を求めているのではないだろうか。
震災後、特に・・・。


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テーマ:障害者の自立 - ジャンル:福祉・ボランティア

2011.09.27 | | Comments(4) | Trackback(4) | ・仲間とともにⅣ

コメント

震災後、自己責任では無理。

震災後助けを求める。被災者を助けるということに日本や世界が夢中になる。
 津波、地震の嵐の中困る人を目の前にしてあれほど荒れ狂った自己責任論も影を潜めた。国民的アイドルグループですらコンサートを被災地でする。日本を助けた中国にお礼を言うくらい、人を助けるということに日本中が、世界中が日本に対してやさしくなった。
 自己責任も地震の強烈な響きの中にかすむような冷たい論理だったのかもしれない。今、人を助ける。そのために自分は何をするか、福祉の原点が問われていることはない。困った人を助けるタイガーマスク現象が、3・11で加速化された。福祉の現場は目先のことに追われて、人を助けるという原点を見失っている。(少なくとも私を支援する施設はそうだ。)

2011-09-27 火 19:56:36 | URL | ぶじこれきにん #U9m.xr6A [ 編集]

助けて~と、大声で…。

無理をして、事態を悪化させては、何もなりません。特に命を左右する局面では、助けを求めることのほかに、『逃げる』ことも大切な手段であることも忘れてはなりません。
ここ数年間、毎年、自殺者が30,000.人超という異常な事態ですこの日本は…。経済的苦境に陥り自ら命を断つ人が後を絶ちませんが、『自己破産』などの法的手続きや、日本国憲法で保障されている『生活保護の受給』をすれば、いいのですね…。《棄民国家日本》では遠慮していたら生きてはゆけません。健康で文化的な生活を送る権利が全ての国民に保障されていますから、何も卑屈にならず堂々と生き抜かねばならないと思います。『助けてーッ!』と、大声で叫びましょう…。希望と夢を棄てないで…。

2011-09-27 火 20:48:43 | URL | 青い鳥 #- [ 編集]

デモクラシー

憲法学者の樋口陽一さんが、8月13日の日経夕刊で、「学校では、デモクラシーを『他人に迷惑をかけないこと』」と教えているそうです。平等の裏返しでしょうが、これでは世間に迷惑をかけないこと自体に価値があるように思えてしまう。世間に対して、個人の尊厳が守られなければならないというのがデモクラシーの基本なのに」と述べています。自己責任もその延長でしょう。少なくない日本人が、この暗示にかけられているのではないでしょうか。ふみさんの場合は、その暗示にもっと敏感に反応したのだと思います。ふみさんに、そこから抜け出して欲しいと強く思います。「人は自由に、そして尊厳と権利において平等に生まれる」(世界人権宣言第1条)社会が真に到来するために、ひとり一人が力を合わせなければなりません。

2011-09-27 火 21:33:54 | URL | jeanvaljean #- [ 編集]

人権と自己責任

jeanvajeanさんが言う「人は自由に、そして尊厳と権利において平等に生まれる」(世界人権宣言第1条)社会が真に到来するために、ひとり一人が力を合わせなければなりません。
 人権という観点から自己責任、福祉、原発問題を論じる。そこで普遍性のあるメッセージを社会に向けて訴えていかねばならない。私の友人はこう言う。「これからの障がい者は自己主張をしなくてはいけない。」自己を主張を強くしなければ、誰も聞いては紅。人権を守ってくれない。グループホームの仲間のように自己を主張しない。黙っておとなしい。文句も言わない3人の仲間のような当事者ではなめられるだけ。馬鹿にされる。社会の人は文句も自己を訴えない人たちのことは考えない。石原我欲太郎のように障がい者を馬鹿にして支援もしない。人権の面から配慮もしない。青い鳥さんや、私、jeanvaljeanさんのように当事者が自己主張して、障がいを自己責任で片付けるな。支援と合理的配慮、人権での配慮を、障がい者権利条約の批准を訴えるべきだ。障がい者はモノ言わぬ利用者ではグループホームの仲間3人のようになめられて、社会は切り捨てる。友人のメッセージはすべての障がい者の課題、問題であり、人権の面から自己責任批判をするべきだ。支援の側は自己責任論理を当事者に押し付けて、新自由主義イデオロギーの洗脳を当事者にしている現状で、コイズミ改悪負の遺産、自立支援法廃止。総合福祉法実現、障がい者権利条約批准を勝ち取る。客体の支援から、主体の支援でなくてはいけない。日中一時支援を利用者が拒むとお客様が嫌だからほっとく。保護者の説得任せの客体の支援は当事者本位でなく、施設、福祉サービス事業所本位の支援に堕落して、支援の劣化をしてしまう。当事者OR利用者主体の支援が今求められている。自己責任イデオロギーを打破するのに、3・11は絶好の機会である。これを生かさない手はない。

2011-09-28 水 14:17:13 | URL | ぶじこれきにん #U9m.xr6A [ 編集]

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