NO.2196 NHKスペシャル「 ヒューマン なぜ人間になれたのか。」を観ました。
人間って「やっぱりそうなんだ!」「わが意を得たり!」って思える、いい番組でした。
昨日のNHKスペシャル、 ヒューマン なぜ人間になれたのか。
人間とは何か。人間を人間たらしめていているものは何か。私たちの誰もが内に秘めている“人間らしさ”の起源を20万年という人類史のなかに探るシリーズ(全4回)。
・・・震災からまもなく一年。
私たちはどのように生きるのか。私たちの底力とは何なのか。
考古学・人類学・動物学・脳科学・心理学などの最新成果をもとに、すべての人類に受け継がれている“人間らしさ”の秘密に迫ります。
昨日は、「第1集 旅はアフリカからはじまった」
第1回は全人類のふるさとアフリカが舞台。アフリカでは今、人類史を塗り替える発見が相次いでいる。その最たるものが南アフリカで見つかった人類最古の装身具。貝殻で作られた首飾りで「仲間」であること示す身分証のようなものだったと考えられている。祖先たちが暮らしていたアフリカの草原は常に危機と隣り合わせだった。肉食獣の脅威、食糧不足・・・。そうした過酷な環境で生き抜くには互いに協力しあい、「絆」を確認しあうことが不可欠だったのだ。しかし自然は容赦なく祖先たちを追い詰めた。7万4千年前に起きた火山の大噴火。食料が激減し、人類は絶滅の淵に追いやられる。ところが最新の考古学調査では意外な実態が分かってきた。小さな血縁集団で生きていたはずの祖先たちが、大噴火を境に遠く離れた集団と資源を交換し合うようになったのだ。未曽有の危機を前に赤の他人とも協力し合う。現代にも通じる人間らしさがこの時から発揮されたのだ。
震災からまもなく1年。「ともに生きる」という人間集団の基本が確立した過程をたどっていく。
障害者福祉に携わる者は、狭義の目の前の個々の障害の姿をよく観察し理解することはもちろんですが、「生命」について、人間そのものについて深く理解することが大事だと日頃から思っています。
番組紹介以外の、印象的だったエピソードを簡単にメモしておきます。
・人間は、直立歩行によって骨盤が大きく変化し、産道が極端にが狭くなり、超難産型になった。
・子どもを産むことからして一人ではできずに協力が必要になった。
・協力しないと子孫が残せない生き物として人間は誕生した。
・赤ちゃんには人の表情に注目する習性があるらしい。
・ブラインドサイト 人の表情にだけ反応する視力=脳が無意識のうちに働いているそうだ。
・人間は生れるという歴史の初めから仲間とともに生きる必要があった。
・だから、生れた時から相手の表情の中に喜びや悲しみ・・・を読み取る力が備わっているのだそうだ。
・米出の調査結果。
親を亡くした幼児の施設で、保健・栄養が行き届いていても3分の1の子どもが死んだという事例があるらしい。その原因はコミュニケーション不足だと。
・イラクエピソード
イラクに米兵が侵攻した時に(その評価はさて置き)、住民に受け入れられない中で、米兵の指揮官が兵に「みんな笑え!」と命令。笑顔を作る事でで住民の反応が急変したと(ま、ごまかした訳だが)。
・お金を見せて、その「お金をどうするか」実験では、世界中どの国でも、独り占めするのは少数派だったそうだ。分かち合う「遺伝子」を人間は持っているということ。
・7万4000年前、スマトラ大火山が起き、気温は2年で12度低下。
植物が枯れ動物が死に、食料がなくなり・・・、当時2万人のアフリカにいた先祖は死の危機に瀕した時代があった。
・その中で生き延びた一握りの先祖たちは、「血縁を超えた協力ができた人間」であった。
つまり、争わず分かち合い、独占せず助け合った人々が生き残ったと。
・「赤の他人とも分かち合う力を手に入れた人間」。「争わず分かち合う力を手に入れた」ことで人間が、生存の危機を乗り越え生き残ってきたと。それが我々の先祖だそうです。
・・・以上、多少理解の間違いはあるかもしれませんが。
次が楽しみです。
人間に対する信頼というか、やっぱり人間っていいな!と思ったものです。
もう一度じっくり見たいな。再放送はずいぶん先かな?
実は、町内会=自治会の「人権学習会」というものがあって、今年度内に企画しなきゃならないのです。
昨年は、我が作業所の仲間たちと一緒に陶芸で交流し、私が「生命と障害」について少しお話をするという企画でした。
今年も早くするように言われているのですが、公民館備え付けのビデオをみて…というのは気乗りがせず・・・。
この番組のビデオを観て、みんなで人間について考えあうっていいなあと思っているのですが。
どなたかビデオの入手法、ご存じないですか?
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2012.01.23 | | Comments(0) | Trackback(1) | ・マスコミ・テレビ・新聞Ⅱ
