NO.2201 陶友通信No.131がアップされました。 ・・・力をかしてください!あなたの一筆で仲間たちの明るい未来を!
遅まきながら、二回に分けて紹介します。
陶友通信No.131
・「あったかい祭りね」
・力をかしてください!あなたの一筆で仲間たちの明るい未来を!
・栃木県から「福岡のよかとこ」狙い撃ち!
・仲間の旅行in柳川
PDFファイルはこちら→http://www.toyu-genki.com/images/tsushin/no131.pdf
政府が「自立支援法を廃止することなく、同法の改正法案で済ませる」動きをみせ、約束を破ろうとしている今!
なんといっても、きょうされん第35次の国会請願署名・募金運動への協力お願いです。
力をかしてください!
あなたの一筆で仲間たちの明るい未来を!
『世界に誇れる新法を』を合言葉に、今年度もきょうされんの署名活動が開始されました。ポイントは「自立支援法から総合福祉法へ」です。
現状としては、応益負担などを課す自立支援法は違憲であるとし、国が反省の意を表明した「基本合意」が交わされ、自立支援法の廃止が約束されました。その後、総合福祉部会による新法の骨格提言が取りまとめられ、総合福祉法に生かされることを見守っているところです。
私たちが求めている総合福祉法は何も特別な物ではありません。障害の有無に関わらず、誰もが〝当たり前〟の暮らしを送れることを求めているだけなのです。社会参加することや、仕事に就くことという極々一般的なものです。
それから、住み慣れた地域で安心して暮らしたい。生きるために不可欠な支援に利用料を取らないで欲しい。障害の種類や制度の空白による谷間(支援を受けられないこと)を解消して欲しい。という暮らしに直接関わるものから、国の予算水準の引き上げや現場職員の処遇改善までを求めています。
これまで社会的弱者として位置づけられてきた障がい者と高齢者。総合福祉法が実現されれば、障がい者・高齢者にとって今まで以上に生きやすい社会になるということなのです。そして、この二者が生きやすい社会とは、全ての人たちが生きやすい社会なのではないでしょうか。
しかし、これを実現するためには大きな力が必要になります。障害当事者や福祉関係者だけではなく、それ以外の多くの人たちの協力が必要なのです。気持ちを一つにして、新しい障がい者福祉法を実現すべく、署名へのご協力をよろしくお願いします!(担当:じきょう)
参考:■NO.2180 あなたの一筆が明日を切り拓く!・・・「第35次国会請願署名・募金運動キャンペーン」 にご協力ください。
★署名用紙のダウンロードは、こちらから→http://www.kyosaren.or.jp/35petition/dl.htm
関連して、私が親の会で話したことのメモからも・・・。
新年の「親の会」で話したこと。
(2012年1月13日 )
新年初月例の親の会でした。出席率は相当高い。
所長挨拶で話したことをノートにしておきます。
「あけまして、おめでとうございます。
さて、ほんとにおめでたいのでしょうか・・・。
1昨日でしたか、奈良で85歳の老母が62歳の重度障害も長女を首を絞めて殺すという事件がありました。そして、昨日は富山で、24歳の息子が49才の母親を山中に置き去りにして死なせるという事件が報道されていました。母親は、統合失調症で一人では帰ることはできなかったのだそうです。
何とも痛ましい事件ですが、これは特殊な事件でしょうか?
もう20年も前のことですが、私の知っている知的障害の女性がなくなられました。その方は50歳代。ご両親は80歳代でした。
その葬式に集まられた親御さんたちは、口々に亡くなった娘さんのことを「親孝行だ」とささやき合ったというのです。そうですよね、親御さんは、「子どもより1日だけ長く生きたい」といいます。自分が死んだ後が心配だ、兄弟にも負担をかけたくない・・・、だから、先立つ子を「親孝行だ」と言ってしまうのです。
でも、世の中にそんなバカな話があるでしょうか。「親に先立つのは最大の親不孝だ」というのがこの世の常ではないしょうか。それなのに障害のある人たちの生死については、全くの逆。
先ほどの事件が、こういう状況の中で起こっているとは思いませんか?
障害は「自己責任」だから自分でなんとかしなきゃいかん、親や家族が面倒見なきゃ…、そしてどうしようもなくなって、ついに・・・。
さて、私たちは今度、「自立支援法を廃止し、新しいほんとに仲間たちが大切にされる総合福祉法を作ってください」と署名に取り組みます。
状況はどうなってるでしょうか?
野田首相は新年から「社会保障と税の一体改革」をやるんだと盛んに意気込んでいます。
社会保障をこういう風によくしますよというメニューでもありますか?年金は切り下げ、医療費は吊り上げ、介護も生活保護も・・・、切り捨てメニューだけじゃないですか。
そして、消費税は10%に上げるという。年収200万の書体では1か月分の負担増ですよ。400万で14万、600万で19万の負担増と言われています。
大体、消費税を上げて社会保障をよくするといってきたけど、…よくなりましたか?
消費税が導入されてから23年です。その間皆さんが払った消費税は、238億円です。同じ時期に法人税は230兆円も負けてもらったのです。社会保障どころか、大企業の税金を肩代わりさせられたというのが消費税のホントの姿なんです。
こんなことに「ネバー…ギブアップ」って言うんですから、私たちが黙っていて、「立派な障害者福祉法を作ってくれ」という願いに応えてくれるでしょうか?
私たちは全国の仲間たちを手を取り合って裁判まで起こし、「障害者自立方は廃止を」と訴えてきました。そして国は「皆さんを傷つけました。悪うございました。もう、自立支援法は止めにします。」と、当時の鳩山総理が手をついて謝り、「新しい総合福祉法を皆さんの参加で、話を聞きながら作ります」って約束をしました。
日本では今まで聞いたこともない話です。障害者や関係団体の代表が沢山参加した会議で話し合いを重ね「骨格提言」が決まったのです。それは「障害者はかわいそうだから守ってあげましょう」から、「普通の人々と同じ生きる権利主体だ、その権利を保障しよう」という画期的中身です。(内容については、あとで署名担当職員からもう少し詳しい説明がありますが・・・)
いま、厚生労働省内で法案作りが進んでいますが、中身を教えてくれないんです。後ろめたいんですよ。政府が、介護も年金も保育も医療も社会保障を全部切り捨てようとしているときに、障害者の話だけ聞いてくれるわけないでしょう?だから、だまって任せて預けられないんです。
署名運動は、「主権者としてきちんと注文を付けてモノを言う」請願権という権利を行使することです。自分たち自身の力で子どもを、その未来を守らなければ、・・・最初に話した悲劇は「明日は我が身」なんです。これまでと同じ気持ちで「はい、これだけ集めました」ではなくて、ほんとに今必死のがんばり時なんです。
あの20年前に陶友はスタートしました。作業所がなかったからみんなで苦労して作ったんです。そこに入れたから一安心でいいでしょうか。先人たちの苦労の産物をありがたく利用しながら、私たちは私たちの「今」で、精一杯やるべきことをやろうではありませんか。
・・・幸い、仲間たちも元気でいきいきした日々を送っています。そんな普通の当り前の日常の奥底には、さっき話した国の福祉政策の流れがあること、このことをもしっかり勉強しながら、仲間たちの今日と未来を、みんなで力を合わせて守っていきましょう。
今年1年はそういう年です。
もっと、仲間たちのためにこんなことをしようということがありましたら、ご相談して皆で進んでいきたいと思いますので、今年が「おめでたい」年になるように、一年間よろしくお願いします。
親御さんに言いたかったのは、
今ある作業所も様々な支援も、決して十分ではないが先人たちの大変なご苦労のもとにみんなでつくりだしてきたものであること。そこを利用してなんとかやってるからということではなく、今の問題に向き合って解決するために力を合わせることが必要だということ、でした。
…つてることはなかなか難しいですね。
ポチポチッと応援よろしく。
↓ ↓


- 関連記事
-
- NO.2957 陶友通信 NO.137 を発行しました。 (2013/03/26)
- NO.2717 陶友通信NO.135を発行しました。陶友祭にお越しください/障害のある人たちの地域生活実態調査など。 (2012/11/22)
- NO.2704 「陶友通信 NO.134」を発行しました。 特集「働く」について考える。 (2012/09/15)
- NO.2202 調子にのってはいけないな・・・見極めるのは難しい。 (2012/01/27)
- NO.2201 陶友通信No.131がアップされました。 ・・・力をかしてください!あなたの一筆で仲間たちの明るい未来を! (2012/01/27)
- NO.2150 陶友通信 NO.130がアップされました。 (2011/10/13)
- NO.2126 仲間たちの笑顔を取り戻そう 陶友通信NO.129をアップしました。 (2011/08/31)
- NO.2034 陶友通信No.128(11年6月号)をアップしました。 (2011/07/11)
- NO.2040 陶友通信No.127をアップしました。被災障害者支援と新法の制定を。 (2011/04/28)
2012.01.27 | | Comments(2) | Trackback(1) | ・陶友通信
