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NO.2302 “個”や“尊厳”が原点 緊急声明 ―生活保護をめぐる世論に問題あり― 障害連が緊急声明

 生活保護問題をめぐり、障害連として、ただならぬ状況​と認識し、緊急声明を出しました。

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 私たち障害者は親をはじめ家族から独立して生活できる​所得保障など、社会的基盤の確立をずっと訴えてきた。家族の思いや重荷から自由に生​きる権利があると考えるから だ。

 たとえ億万長者の子どもが障害者であったとしても、そ​の人は成人になれば家族から自由になる権利があるはずである。家族からの独立や自由​が認められなければ、いつまでたっても障害者は保護の対象から抜けきることはできな​い。金持ちの子どもは親から扶養してもらえばよい、という理屈は、障害のある本人か​らすれば、一生家族に隷属せよ、と言われていることと同じである。金持ちの親は、き​ちんとそれだけの税を納めていけば良いだけの話である。その税額が低ければ高くすれ​ば良い。


 いつまでも親の扶養のもとに押し込められ、自立への願いを踏みにじられ自立を阻害されてきた障害のある人たちの願いをわかってほしいと思います。


2012年5月29日 
“個”や“尊厳”が原点
緊急声明 ―生活保護をめぐる世論に問題あり―
              障害者の生活保障を要求する連絡会議


 日本は、いつからこうなってしまったんだろう。有名タレントの親が生活保護を受けていたことが明らかにされ、そのタレントは、自民党議員やマスコミから批判にさらされてしまう中、小宮山厚生労働大臣は扶養照会など、生活保護の適正な運用を明らかにしている。

 今私たちが直面している問題は、ワーキングプアの問題​であり、非正規雇用の増大であり、年をとってからの介護の問題であり、生活保障のあ​り方の問題ではないだろうか。 年間自殺者は3万人を超えており、また生活保護を受けら​れず餓死してしまった事件も 何件か明らかになっている。

 今回のバッシングともいえる現象は、それだけ皆の生活​が厳しい状況に置かれていることの裏返しといえる。

 私たち障害者は親をはじめ家族から独立して生活できる​所得保障など、社会的基盤の確立をずっと訴えてきた。家族の思いや重荷から自由に生​きる権利があると考えるから だ。

 たとえ億万長者の子どもが障害者であったとしても、そ​の人は成人になれば家族から自由になる権利があるはずである。家族からの独立や自由​が認められなければ、いつまでたっても障害者は保護の対象から抜けきることはできな​い。金持ちの子どもは親から扶養してもらえばよい、という理屈は、障害のある本人か​らすれば、一生家族に隷属せよ、と言われていることと同じである。金持ちの親は、き​ちんとそれだけの税を納めていけば良いだけの話である。その税額が低ければ高くすれ​ば良い。

 今回の問題は、障害とは直接的にはあまり関係がない話​と受け取れるが、親子の良い関係性という視点に立ってみても、子どもに多くの収入が​あるからといって、子どもが親を扶養しなければならない、というような迫り方をする​今の社会風潮は、あまりにも個や尊厳を他人事のようにしてしまっているようで、恐ろ​しい状況だと思う。

 障害者政策はもちろんであるが、今の社会で本当に解決​しなければならない問題は何なのか、その原点は何か、きちんと見つめ直す必要がある​。




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2012.05.30 | | Comments(2) | Trackback(1) | ・福祉・社会保障全般Ⅱ

コメント

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2012-05-31 木 08:31:36 | | # [ 編集]

タウン・ワンダーさんへ。

 こんにちわ。
記事転載ありがとうございます。
沢山の方に読んでいただきたく書いているものですから、歓迎です。
今後ともよろしくお願いします。
(このようにお知らせいただけらば、幸いです)

2012-05-31 木 12:22:07 | URL | 友さん #- [ 編集]

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