NO.2618 声をあげるということ
梅雨らしい雨がしと降る福岡市の朝です。
テレビでは、昨日の消費増税「造反」をめぐって「政局」の話ばっかし。
国民が知りたいことは政治の中身そのものなんじゃないかと思ったり、いや、この程度の「ゴシップ」が民度に合ってるとなめられているのか、と思ったり・・・。
ま、いつもカリカリしないで朝風呂でも入って、じっくり行きましょう。
さて、私も色々言いたいことがあってこうしてブログを書くわけですが、
著名人の影響たるや絶大ですね。
フェイスブックで広がっているお二人のメッセージを紹介しておきます。
まずは、ひっきーこと宇多田ひかる。
次は、これまたビッグなミュージシャン、坂本龍一。
なかなかのものですね。
「chihointokyoの毒皿ブログ」さんがテキスト化しています。
労苦に感謝しつつ紹介します。
坂本龍一さん「存在かけて声あげ続ける」朝日2012.6.15耕論より
存在かけて声あげ続ける
原理や原則についてきちんと議論がなされないまま、「論理」ではなく「空気」で物事が決まっていく。そんなこの国のありように、ずっと違和を感じてきました。坂本龍一さん(音楽家)
<52年生まれ。78年にYMOを結成。88年、アカデミー賞作曲賞を受賞。東日本大震災後、さまざまな支援プロジェクトに携わっている。ニューヨーク在住。>
野田さんって、その違和を体現したような存在なんですよね。菅さんのもとでは震災復興が進まないという空気が醸成され、民衆党内の手続きだけで野田さんが首相に決まり、福島第一原発事故を受けて菅政権が曲がりなりにも掲げた「脱原発依存」を、大した議論もないままなし崩しにしてしまった。
「国政を預かるものとして、人々の日常の暮らしを守るという責務を放棄できない」。野田さんは再稼働に関する記者会見で「国民生活を守る」を繰り返していましたが、この「国民」っていったい誰のことなのでしょうか。私には「『原子力ムラ』に住んでいる人たちを守る」と言っているようにしか聞こえません。
大飯原発を再稼働させなければ関西で15%の電力が足りなくなるというのは、一種の脅しです。私たちには検証のしようがないんですから。電力会社が地域を独占していて競争原理が働かないから、そんな脅しが効果をもってしまう。世論調査では依然として原発に懐疑的な人が多いのに、こんなやり方で再稼働が決まってしまうとしたら、この国の民主主義はとても成熟しているとはいえません。
とはいえ、それでも、原発事故を受け、個人が動き、ものを言い始めることには希望を感じています。
もうお上やマスコミは信用できないと、自分達で放射線量を計測し、地図上に落としてデータベースをつくる。あるいは若い人たちがインターネットを通じてつながり、新しいスタイルのデモを繰り広げる。日本でこれほど個人の力が発揮されたことはかつでなかったのではないでしょうか。
それなのに、このまま再稼働が決まってしまったら、「自分達の声はどうぜ届かない」「政治や社会にコミットしても何も変えられない」という絶望が広がるのではないかと心配しています。せっかく立ち上がった個人が意気消沈し、以前のような、物言わぬ社会に戻ってしまってはたまらない。
そんな思いから、「NO NUKES 2012」という、脱原発を訴える音楽イベントを7月初めに開催します。デモや集会もいいけど、自分の生業である音楽を通じて脱原発のメッセージを発信するのが、一番真摯なやり方だと考えました。
私はまだ諦めていません。自らの存在をかけて、声を上げます。
欧米では有名無名を問わず、社会的な問題について意見を言うのは当たり前です。日本だって1960年代末から70年代くらいまでは、ロックミュージシャンが政治的な発言をしていた時代もあったんですよ。それがいつしか、チャリティーですら「偽善だ」という批判に強くさらされるようになり、とてもやりにくい時代が続いた。音楽家は音楽だけやっておけ、政治的な言動はとるなと。
しかし、3.11を受け、これも変わりつつあります。音楽家や芸能人、さまざまな立場の人がそれぞれのやりかたで被災地を支援し、それが当り前になってきたのは歓迎すべきことです。
声を上げる。上げ続ける。あきらめないで、がっかりしないで、根気よく。社会を変えるには結局それしかないのだと思います。
(聞き手・高橋純子)
こんなのもありました。
無名の方ですが・・・。
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テーマ:「原発」は本当に必要なのか - ジャンル:政治・経済
2012.06.27 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・さよなら原発!
