NO.2691 困ったことはちゃんと言うてよな!それが「自立」ってことばい。
また、こげな靴ば履いとおやんか!
あの時、12月7日やった。
64才のkさんは90歳の母親と暮らしている。父親は長期入院中。貧困ゆえに自分の障害年金も一万円ほどのわずかな給料も全部家計にくりこまれ、一月に千円の小遣いをもらうのもやっとこさだ。気がついたら、先が割れた靴にゴムを巻いてはいとった!!
見るに見かねて、買うてやった靴。
あれから、約半年。
毎日、リヤカーを引いて行商に回った靴!
こんなになっても、何も言わずに、履いとったんや。
今日、職員から「Kさん、足が痛いって、言ってた」「靴底をダンボールで作ってた」と、報告があった。
見てみると・・・こうなんや。
職員に、「Kさんのことやろ!きちんと靴を見らんか!!!」・・・怒鳴り上げはしなかったけど。
あのな、「あげん言いよった」「こげんしよった」じゃなくて、ちゃんと事実を見なさいよ!
靴を!
バカチンが!!
Kさんが、親に「靴が破れたから、買ってくれ」って言えないことぐらい、分かっとろうもん!
とにかく明日、本人に話を聞き、靴を買ってやるように、職員に指示した。
泣きたいよ!
この前だって言うたやんか。
「ちゃんと、困った時には、言わないかんバイ!」って。
腹が立って涙が出るやんか!
何に腹が立つかって、人間がどうしてこうまでも貧しく卑屈にならんといかんとね。
「困った、助けて!」って、言えない、このことに腹が立つとよ。
何より、そうせしめたこの社会に。
この国の社会保障・社会福祉の貧しさがそうさせとるんやないか。
(追記)
方針を変えた。
いくら、貧しくても、息子の靴がこんな状態で親が知らん顔するはずはない。
実はKさんは、親にも遠慮して何も言わないようになってしまったのだ。
「この靴ば持って帰って、お母さんに見せて靴を買うお金をもらいなさい。」
きちんというべきことを言うように・・・。
はたして数日後!
980円だそうな・・・。
ま、いいか。
「これからも、チャンと言わなよ!」
困ったことはちゃんと言って「助けてください!」って言えることが「自立」なんや。
参考
■NO.2177 障害者福祉は黒字?バカ言ってんじゃないよ!!
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2012.08.06 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・仲間とともにⅣ
