NO.246 社員寮復活。
社員寮復活が、ニュースになっている。
NHK「平成20年 変ぼう日本」
三井物産が、社員寮を復活し、新入社員は独身寮に入ることになってるそうだ。
社員寮は、バブルの頃優秀な人材確保のために、福利厚生の目玉として広がったらしい。
しかしバブル後、会社は、不良債権や、過剰借入金とともに、「過剰人材」の整理とあわせ、寮を廃止してきたと言うことだ。
要するに、社員はコストとしてしか見られなかったと言うこと。
その後にコスト削減の、矛先は労働者に集中してきた。
寮や福利厚生を削るだけでは済まず、直接雇用を派遣に切り替えると言うのが常道になってきた。
かつて寮で育ち、今人事室で働く人が言っていた。
「職場は皆パソコンに向かい、カチャカチャ・・・、こう言えば、こう帰ってくるという双方向のコミュニケーションが職場になくなった。」と。
社員同士が分断され、会社と社員が分断された。」
そこには、同僚もなく、隣も敵。
そんな中、うそをついて商売する事件が生きて、警察が入った。
逮捕された4年目のその社員は「相談する人がいなかった。」と。
そこには、孤立し成果主義に追われる孤独な「社員」がいた。
そこには、見てみぬフリをする、自分の事しか考えられない、不祥事の温床が出来ていた。
人は同じ窯の飯を食って、力を合わせることが出来る。
企業も、ここ数年の失敗に臨み、「働くのは人だ」と言うことに気がつき始めているのかもしれない。
「企業を支えるのは人だ。」と、前出の人事室の人が言っていた。(と思う、多分、希望的に)
人は、大事にされて自分が見え、働き甲斐や遣り甲斐を持ち、力を発揮する。
一方、「成果主義は、成果を上げないと人以下に見られる。」とも誰かが言っていた。
企業は、労働者にとって消滅させるべき敵ではない。
その社会的役割と責任を果たし、社会的生産活動をすべき社会的組織だ。
寮で暮らし働く青年たちが、部屋を行き来しながら、先輩後輩で話し合う映像があった。
天下の三井物産、幻想は持たないが・・・。
この青年たちが、上手に操られた企業戦士になるのではなく、
自立した個として、新しい企業を作る人たちになって欲しい。
追記
私は、大学時代2つの寮で6年間過ごし、友を得、青春を語り人生を探した。寮に好意的過ぎるかも。私の、主観的寮論です。
横浜の迷子の障害児捜索情報・岩田和輝君のホームページ
今日は3本も書いちゃった。読みたいところだけ読んで下さいね。いや全部読んで欲しい。ヒロシさんのコメントで、この記事を膨らませて欲しいです。元大手企業の管理職で、人に視点を当てて、やってきたヒロシさんよろしく。
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2008.01.07 | | Comments(4) | Trackback(0) | ・マスコミ・テレビ・新聞Ⅰ
