NO.256 みんな頑張ってるんだ。
福岡は、どんよりと静かな日曜日です。
昨日、東北の大学の若い女性の助教授さんとお話しする機会があった。その方の叔父さんが、我が陶芸教室の熱心な生徒さんで、最近販売促進を手伝って下さったり、積極的に応援してくださる。
週末にご親戚の法事があり、その姪御さんが帰ってくるので、「現場を見なさい」とのことで、陶友を紹介したという訳。
何を話したらいいものやら・・・。
相手の方から、聞いてきてくれたので、その流れで1時間ほど話したろうか。
障害者自立支援法で、現場がどう変わったか。
仲間達の負担の問題、経営の困難な状況、・・・など。
女史は、ホームレスの自立支援のフィールドワークにも関西で熱心に関わったようで、「自立論」についても、話が弾んだ。
簡単に言えば、ホームレスの場合は「経済的自立」が柱になるが、障害者の場合、経済的な要素だけで自立論を語るの、は無理があるだろうという話。
多くは真面目だが、この世界にも福祉を食い物にする「事業家」がいるようだ。
ホームレスに、貧弱な「住」を「提供」し、生活保護を受給させ、ピンハネしているとか。それが事業になっているのだとか。(住所が定まらないと、生活保護は受けられないから)
障害福祉分野も規制緩和で、営利目的企業の参入も出来るが、今のところは、金儲けの見通しがないのだろう、そんな話は寡聞にして聞かないが・・・。
いずれ、この世界も、経営の両極化が進むだろう。
だから、今このとき「福祉とはなんぞや」と言う理念問題は、しっかりと握って話さない姿勢が大事だと思う。
でないと、経営主義に陥り、経営のためには仕方ない、・・・が蔓延し、利用者は後回しになってしまう恐れがある。
話は戻るが、住所もなく、存在そのものが消されていく人たちがいる。
障害者も、「サービス利用は、自由契約で」とされたときから、行政は、障害者の実態すらつかむ必要が無くなり、学卒後は、「社会的に存在しない」障害者が増えるのではないかと思う。
以前の「措置制度」では、行政措置=行政処分という形で、行政が関与し責任を持つことになっていた。「契約制度」にして、この最大の行政責任(を果たす仕組み)を取り払ったと言うこと。
従って、社会資源や「サービス」と繋がらない人々は、「自己責任」で、彷徨うしかなくなる。
当該の福祉制度や「サービス」があることさえ知らない、貧困層が多いのだ。
近所の人や、民生委員さんが気を利かせてくれと言うのか?
・・・暗い話だが、でもこの若いオナゴ先生にあって、「みんな頑張ってるんだ」と思った。
俺って、学者先生は余り好きじゃなかったのに・・・、ははは。
ついでに、福祉現場の労働組合作り(若いとき福祉保育労福岡支部の結成に支部執行委員長としてささやかな役を担ったこともあるので)や、陶友を作り、運営する過程での応援団作りについてもさわりだけ話すと、深い関心を示してくれた。
・・・「そこは是非、ブログを読んで参考にしてください」なんてチャッカリ、宣伝したりして・・・。
現場に関わる人は、よく知っている。
百のご立派な講釈よりも、生身で人々とどう繋がるのか。
行動のための共同と連帯をどう作っていくのか・・・これが鍵であることを。
(あ、これって、今政治ブログで何たらいろいろ言っている人たちへの批判じゃないからね。ここに来る人たちは、何のことか解らないだろうけど。・・・政治ブログに登録してみたけど、ちょっとがっかりしてると言うだけ、しばらく様子を見て・・・)
あれ?なんか、ピントの定まらない、駄文になってしもうた。「頑張ってる人がいたよ」って事。
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2008.01.13 | | Comments(2) | Trackback(0) | ・実践的福祉労働論
