NO.262 「助けるのも楽しい、助けられるのも楽しい」
四女が急に、動物関係の仕事がしたいと言い出した。 年齢を重ねるごとに増す存在感。長年の交友関係を武器に政権争いのキャスティング・ボードを握る長老。地位が揺らぐリーダーの心をいやす老母…。すべて、チンパンジーのお話。
高校入試の願書に「とりあえず」書いたのがきっかけだ。
で、動物図鑑を買ってもらったり・・・、「にわか希望」だが、それはそれで一つのきっかけ。
という事で、昨夜は、一緒にテレビで動物番組を見た。
「アフリカ調査50年 チンパンジーの老人力」だ。
以下、番組案内より引用。 こちらを参考に→NHKBShi番組案内
番組は、チンパンジー社会のさまざまな関わり合いを横糸に、彩(いろどり)を添えながら、リーダーの交代劇を縦糸に展開していく。
舞台は東アフリカ、タンザニア。タンガニーカ湖のほとりにそびえるマハレ山塊の裾野に広がる森は、京都大学を中心とする日本の研究チームが半世紀近く調査を続け、世界の霊長類学をリードする発見を重ねてきた場所である。
チンパンジーの野生での寿命は50年近い。長期観察で一生が明らかになり、「人生経験」に裏打ちされた老チンパンジーのしたたかな生き方が見えてきた。
今回、調査初期から現場に入ってきた西田利貞氏(日本モンキーセンター所長)に同行。数年に一度というリーダーの交代劇に遭遇した。優しいが気の弱い現リーダーか、無鉄砲だが勢いのある挑戦者か。群れの命運を左右する選択の鍵を握ったのは、c…。流血の戦いは防げるのか?
50年前、類人猿調査のフィールドを求めてアフリカに入った研究初期の貴重な記録や、京大隊を支えてきた現地の少数民族トングェとの友情、森にこもる研究者のロハスな日常など、長期記録ならではの見どころも盛りだくさん。
優しいが気の弱い現リーダー・アウロ(25才)に、無鉄砲だが勢いのある若者・ピム(19才)が、リーダー交代を求めて挑戦していく。
かつてのリーダーで、過去の抗争を生き抜いて来た長老・カルンデ(50才)が、このリーダー交代劇にどうかかわっていくが見所。
下手なドラマよりもよっぽど面白かった。
長老は、かつて若い時、群れの権力抗争で、群れの統一が失われた時に、その隙に付け入って隣の群れに征服された経験を持つ。彼は、この権力抗争をじっくりと見極めながら、長老として培ってきた群れの信頼をもバックに、流血の惨事を避けるべく、最後にリーダーとなるべきと判断した若者を助け、平和的なリーダー交代劇を、事実上リードしていく。
筋書きの無いドラマは、それが見事に成功すると言うものだった。
700万年前に、チンパンジーとヒトは、共通の先祖から分かれたと言われている。
京大調査隊の西田隊長が、次のようなことを言っていた。
長老カルンデの行動について、
「相手を助ける行動が、群れを守った」
「助けるのが楽しい、助けられるのが楽しい」関係と言う風なことを。
人と共通の先祖を持つチンパンジーの行動の中に、
「助けたり、助けられたりが群にとって大事だった」
そういう価値を見た気がした。
「老人は、体力が無くなり、うまく物忘れする、すると知恵が回ってくる」
と言うナレーションも、なぜか心に残った。
番組の初めの方で、西田隊長の問題意識が「人間が争うことにある」ような事も、言われていたと思う。
考えさせられる記録番組だった。
このところ、「むかしばなし」ばかりです。
あ~ また夜更かししてしまった。今日は、がんばろっと!
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2008.01.16 | | Comments(2) | Trackback(0) | ・マスコミ・テレビ・新聞Ⅰ
