NO.273 若者が希望を持てる、福祉・介護職場に!
福祉・介護労働者の半数は、ワーキングプアです。 非常勤職員の給料は交通費を含めて手取り約11万円~14万円程です。 私たちの福祉の仕事は現場だけでなく、今までつながってきた命の尊さや歴史を学び、労働を通して人と繋がり現代社会に改めて人間らしさを問う、誇り高き仕事だと思っています。
以下、ひとつの例です。
これは、陶友の非常勤職員クリが、福岡市との懇談会に向け、実態を資料集に載せるために書いた文章の一部です。原文は、思いも含め、まだ長いです。
日給制(1日6時間6150円~)で、その月の開所日数によって給料が異なり、ボーナスは年2回で各10万円程月の出勤日数を数え、給料がいくらになるかで考えなければなりません。
どう考えても年収は180万円以下です。正規職員の約半分です。
官製ワーキングプアというべき状況です。
男性にとっては特に将来を見通すことが出来ません。
私は一人暮らしをしています。
月の支出は、家賃5.4万円、公共料金(電気、ガス、水道)1万超、ケイタイ・パソコンに2万、(医療費5千)・・・手元に残るのは3万円~5万円ほどです。食費、交際費、雑費等でほとんど無くなります。
よほどでない限り、病院にもまともに行けません。簡単に洋服も買えません。
交際費もまずお金が気になる時もあるし、付き合いも十分に出来ません。
貯金も出来ないし、ありません。当然、車も買えませんし、今のままでは結婚も考えられません。
お盆や正月など、帰省するのにもお金を気にして帰らなかったりという有り様です
20代後半の年で60歳すぎの親に気遣われ、
「あんたは勉強もしてるし、今の仕事に誇りをもって十分運動も頑張って人間的にもいい男になってきてるよ。でも給料はね・・・・。あんたが悪いんじゃないんだけどね~」と言われ、仕送りや現金が送られてくる。
ありがたさと同時に自分の情けなさに号泣したのを覚えています。普通ならこっちが親孝行する年だろうに・・・。これを書きながらも生活の現実を見直すと涙が出ますこんな気持ちが伝わるでしょうか?・・・。
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こうした状況の中でも、日々の仕事から学び、自らの生き方の問題として、福祉の仕事をとらえて、現状を前向きに変革するための決意も固めています。
そして皆で、人間らしい社会を取り戻すために、今の社会を変革するために、創造するために行動(運動)する。人間らしく、自分らしく。
そして、私がワーキングプア並みの給料で未だに陶友で頑張って働けているのもソコに自分の存在意義や、そこに社会的価値を見い出しいるからで、【俺、生きてるんや!!】というのを感じられるからなんです。
しかし、それにも限界があります。
「しかしそれにも限界があります」
政府の責任において、若者にこういうことを言わせてはならないのです。
若者の、希望と頑張りを生かしきれない社会は、早晩衰退し、滅び行くしかないでしょう。
若者たちが、生活に見通しが持て人生に希望が持てる、福祉・介護職場であってこそ、利用者が大事にされ、その人権が守られるでしょう。
自分の人生に希望が持てなくて、人の人生の希望や人権を支えることが出来ると思いますか?
今、福祉・介護職場は人材難で、今後数十万も必要とされる人材を確保する見通しはありません。
このまま放置したら、日本の福祉と介護は、現場から崩壊するしかないのです。
待ったなしです!
政府が、直ちに実効ある人材確保のために、必要な予算措置をとること切に求めるものです。
5兆円もの軍事費の無駄使いをせず、福祉予算を充実して欲しいものです。
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テーマ:ワーキングプア(働く貧困層) - ジャンル:政治・経済
2008.01.23 | | Comments(4) | Trackback(0) | ・実践的福祉労働論
