NO.277 餃子と食の安全と、農業と親父。
知人の奥さんは中国人で、折々に手作りの餃子を頂く。
シンプルだが旨い!
特別に、上等な肉とかは使わないらしい。
かの地では大衆的で日常的な、餃子ならではである。
わたしも、手作り餃子は「お得意」だ。
最近は余り作ってなかったが、娘たちのリクエストでよく作ったものだ。
何よりも、皮を小麦粉から作ると、これが旨い。
大きさもリクエストに合わせ色々。チョージャンボとか、一口とか・・・。
水餃子が最高だ。
ところで中国製冷凍餃子の中毒事件が、世間を騒がせている。
最初の被害は、昨年末らしく、年あけて広がり公表されたのは1月30日。
診察した病院や、苦情を聞いた生協、連絡を受けた行政、警察の対応、正月をはさんだこともあり、それぞれに対応が遅れ、被害を拡大した。
ここら辺の検証が必要だろう。
問題は、輸入業者のJTフーズは食味検査と細菌検査しかしておらず、販売の生協も残留農薬の検査はしていなかったと言う。両方とも「相手がやっていたと思っていた」と。
厚生労働省が、輸入業者19社に農薬などの混入検査を指示したのは31日になってからだ。
日本の企業が開発企画し、海外の工場で生産させる「開発輸入」においては、工場の責任とともに、「開発輸入」企業の責任が厳しく問われる。
コスト優先で、食の安全を犠牲にしていないか。
関連業者の検査がずさんなのに加えて、国の検査体制では、輸入食品の1割しか検査できない、なんとも不十分なものだ。しかも加工食品はまったく手付かずだと言う。
全国の港や空港の検疫所に配置されている食品衛生監視員は、わずか334人。
食料自給率が39%の食料輸入大国で、6割を占めるの輸入食料の安全検査は殆どがフリーパスなのだ。
この背景には、アメリカの要求で検査を緩和してきた経過がある。
アメリカ言いなりで国民の命や健康をないがしろにする「対米追随」は、すぐに正すべきだ。
先ずは、食品衛生監視員を大幅に増やすことが必要だろう。
根本的には、この間の農業つぶしの政策を改め、食料自給率を大幅に上げることが必要だ。
安全安心な食料は、日本の大地から。
いくら軍隊を持っていても、このままだと何かあったら日本人は飢え死にするよ。
年間5兆円も使う無駄な軍事費を、農業の建て直しにも使うべきだ。
父は、60年代の終わりごろ、日本農業がつぶされいく過程で、大好きだった農業をやめた。
先祖代々の、そして自ら開墾した田畑を手放した。
子どもたちを育てるために・・・。
40歳になっていた。
慣れない勤め人になり、つらそうな日々だった。
子どもたちが一人前になったその日から、働かなくなり、わずか73歳で早々と逝った。
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2008.02.06 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・食と農業問題
