NO.305 防衛大臣も海自も、事故責任隠しのために”口裏合わせ”?
先日のイージス艦衝突事件の記事に、ヒロシさんから次のコメントがありました。
事故が起きた時、第一報が遅い場合が多いですね。 これは隠ぺい工作に必要な時間を示していると思います。 イージス艦に航路の記録がないと言っていますね。 漁師の船には記録が残っています。 自衛隊の船に記録がないとはおかしいと思いませんか? 事故から第一報の間に記録を消したのではないでしょうか。 また現場の責任者である艦長はどうして登場しないのでしょうか? 不自然です。 第二次大戦中の日本軍は情報を隠ぺいしました。 そして文民統制を無視し軍が暴走しました。 今の自衛隊にそれとよく似た体質を感じ取り、危険を感じています。
まさに隠蔽工作の疑いは、益々深まっていますね。
この衝突事件で、石破茂防衛相ら防衛省側は、「あたご」が漁船を視認したのは衝突の「12分前」だという情報を得ていながら、丸一日近く隠していた。その間「2分前」を繰り返しながら・・・。
これは発表の遅れというより、わざと隠して、衝突の責任は漁船側にありと思わせるように情報を操作したと見るのが常識的なところだろう。しかも、初期救助活動もなされていない事も合わせると、「死人にくちなし」で証拠隠滅を狙ったかとまで勘ぐりたくなる。防衛省とりわけ石破大臣の責任は重大だ。
・事故当日19日午後4時18分
防衛省が「あたご」に派遣した護衛艦隊幕僚長を通じて「12分前に漁船の灯火を視認したと思われる」という情報を入手。
・同日午後8時半、石破防衛大臣に「断片的」としながらも報告。
・翌20日午前8時半、「あたご」乗組員に正式に確認後、増田好平防衛事務次官から大臣に正式に報告。
・それから半日もたった20日夕方、防衛省がこの事実を明かに。しかも公式記者会見ではなく、自民党の国防部会という内輪の会合で。
以上が、確認と発表の経過だ。
船が交差する場合、海上衝突予防法では右舷側に相手の船の赤灯を視認した船が右転し、衝突を回避する義務がある。「あたご」が十二分前に漁船の赤灯を見ていれば、当然「あたご」に衝突を回避する義務があったわけだ。
これに関連して、333さんがコメントしている。
小型船舶の操縦教本については良く知らないが、これは「心得」的なものではないだろうか?自己防衛のためには、こういうことに気をつけた方がいいですよ・・・的な。ここで問題なのは、海上衝突予防法ではないのか?詳しい方は教えてください。小型船舶の操縦教本によれば,
・小型船舶を操縦する場合,小型船舶は大型船舶に近寄ってはいけない
・沖で大型船舶と遭遇したとしても早めに避けるべきであり,進路を妨害するような航行をしないこと
とされている.
・・・つまりは、「あたご」は直進で問題はないということだ
「あたご」が衝突二分前に漁船の緑灯を視認して、一分前に後進の動作を行ったが間に合わなかったのか?それとも十二分前に漁船の赤灯を視認したが一分前まで何の回避動作も行わなかったのか?・・・衝突の責任が「あたご」と漁船のどちらにあるかを検証する上で、決定的な意味を持つ情報である。
石破大臣は、国会での追求に「情報確認の必要があった」「捜査にあたる海上保安庁とも調整した」などと言い訳。しかし、防衛省の今回の発表では、事故直後に「あたご」の航海長を海上保安庁には内緒で呼び寄せ、防衛省が綿密な打ち合わせをしていたことが明らかになった。石破氏のいう「確認」などというのは、口裏あわせだったといわれても仕方ないだろう。
今回の衝突事件は、国家の軍事組織・自衛隊の最新鋭艦が、暮らしのために漁業をしている漁船に衝突し、国民の生命・財産を犠牲にしたという大問題。石破発言には、そうした重大事件を起こした責任者として、国民への説明責任を果たそうとする自覚がまったく見られない。
個人的には、あの大臣、殆ど生理的に大嫌い!軍事オタ?口悪くてすみません。
自衛艦が当然とるべき回避義務を怠ったこの事件は、「そこのけそこのけ軍艦が通る」という、「軍事優先体質」の表れだ。その体質が、国民への事実隠しにも現れてくる。こんな事をしている軍隊が、国の防衛や国民を守る事ができるはずもない。
事件の真相解明と共に、こうした体質の改善が求められている。同時に、このような軍隊がこの国に必要なのかどうなのか、真剣に考える時に来てるんじゃないだろうか。
イージス艦は、1隻1200億~1400億ともいわれ、米軍を守るために海自に6隻も配備。
これだけのお金が、障害を持つ仲間達の真の意味での自立を応援するために使われれば、仲間たちはどれだけ助かり、この国はどれほど優しくなれるものか・・・。
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2008.02.27 | | Comments(2) | Trackback(0) | ・米軍・自衛隊・安保Ⅰ
