NO.325 埴生の宿も 我が宿
「おおい、水島、一緒に日本へ帰ろう!」オームが肩で「言う」。
捕虜から解放され、いよいよ日本に帰るという部隊の戦友たちが一緒に帰ろうと唄う「埴生の宿」。
ビルマ戦線に倒れた同胞たちを供養するために、修行僧としてひとり異国の地にとどまる決意をした兵士水島の竪琴が「埴生の宿」を奏でる・・・。
「ビルマの竪琴」、市川昆の名作を静かに観ました。
埴生の宿(はにゅうのやど) Home, Sweet Home(クリックすると音楽が聴けます)
作詩:里見 義
作曲:H.Rビショップ
埴生(はにゅう)の宿も 我が宿
玉の装い 羨やまじ
のどかなりや 春の空
花はあるじ 鳥は友
おお わが宿よ たのしとも たのもしや
書(ふみ)読む窓も わが窓
瑠璃(るり)の床も 羨やまじ
きよらなりや 秋の夜半(よわ)
月はあるじ 虫は友
おお わが窓よ たのしとも たのもしや
埴生の宿、「土で作った粗末な家」のことです。そんなみすぼらしい家でも、我が家は心は安らかに豊かな気持ちになる・・・。祖国、我が家への思いを断ち切り・・・。
NHKホームページより。
衛星映画劇場 ビルマの竪琴 1956年・日本
3月10日(月) 午後9:00~10:57
先ごろ亡くなった巨匠・市川崑監督が竹山道雄の同名小説を映画化。ビルマ戦線に倒れた同胞を供養するために修行僧としてひとり異国の地にとどまる青年の物語を通して、反戦への思いとヒューマニズムを詩情豊かに描いた感動作。ベネチア映画祭でサン・ジョルジョ賞を受賞したほか、アカデミー外国語映画賞にノミネートされ、その名を世界にとどろかせた。1985年に中井貴一主演で市川監督自身の手によって再映画化されている。
<作品情報>
〔製作〕高木雅行
〔監督〕市川崑
〔原作〕竹山道雄
〔脚本〕和田夏十
〔撮影〕横山実
〔音楽〕伊福部昭
〔出演〕三國連太郎、安井昌二、浜村純、内藤武敏、北林谷栄 ほか
(1956年・日本)〔白黒/スタンダード・サイズ〕
終戦後10年目の作品。真剣に戦争を振り返り、反省していたんですね。
2度と戦争をしないと誓い合った憲法の精神を、身に刷り込んでいた時代なのかもしれません。
軍隊にいった世代は80歳になります。前線だけが戦場ではありませんが、戦争の記憶を伝える取り組みが粘り強く取り組まれています。
先日もNHKで、沖縄で遺骨を収集するNPOの取り組みが、ドキュメントで紹介されていました。
84歳になる元日本兵の生き残りのの老人が、30年以上も毎年遺骨収集に訪れ。最近若者のツアー参加を企画しているという。若い人たちと一緒に、記憶をたどりマブニの海岸で、遺骨発掘をする姿が放送されていました。
見つかった遺骨に、郷土から持ってきた水をかけて、花をささげ供養をするその姿に、若者は、戦争を身近に感じ取って行きます。
人間にとって戦争がどういうものか、色々な機会に受け継ぎ学ぶ努力をしたいものです。
月並みな表現だが、
二度と戦争をしないように、世界から戦争をなくし、平和な世界を作るために。
恋愛は経験によって学ぶ。戦争は経験しないために学ぶ。
はあーるよこい、はあ~やくこい

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2008.03.11 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・マスコミ・テレビ・新聞Ⅰ
