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NO.334 75歳以上は「貨物」に乗り換え?「後期高齢者医療制度」の4月実施は中止せよ!

 が、3月9日に77歳になりました。喜寿です。
88歳は米寿、90歳は卒寿、99歳は白寿・・・そんなこんなして長生きをお祝いしてきたはずのこの国で、年をとればとるほどに生きづらくなる・・・。

 「老人医療に金を使うのは、枯れ木に水をやるようなもんだ」
70年代に全国自治体に広がった老人医療無料化の取り組みは、ついに、1973年には国の制度となッた。しかし、1983年には、「臨調行革」路線のもと、有料化された。そのときの総理大臣(中曽根)が言った言葉である。(多分、そう記憶している)

 今政府は言う。
「75歳以上の後期高齢者の特性」(社会保障審議会 後期高齢者医療のあり方に関する特別部会)
① 老化に伴う生理機能の低下により、治療の長期化、複数疾患への罹患、特に慢性疾患が見られる。
② 多くの方に認知症が見られる。
③ いずれ避けられぬ死を迎える。

 「上記の特徴に応じきめ細かい医療制度にする」「高齢化が最も進んだ日本が、持続可能な医療費制度のモデルを世界に提示する」・・・こんなばかげた理由を、国会で枡添厚生労働大臣が述べた。

心身の特性があれば、それに合わせた医療をすればいいことで、世界に提示?・・・偉そうに、何ボケとるんか!

 75歳以上の人たちだけの新たな保険制度。世界中見渡しても特定の年齢の人たちだけの保険制度はありません。75歳になったら、連れ合いや子供の扶養に入っている人も、無理やり扶養から外されます。
生活保護を申請すれば、親、子、兄弟の扶養義務を盾に「兄弟に面倒を見てもらえ」と突き放す一方で・・・!

 例えば、76歳の夫と72歳の妻の場合、夫は元気に働いて健康保険に入っていますが・・・。
この制度だと、夫は即健康保険の資格をなくし「後期高齢者・・・」へ、妻も被扶養者でなくなるために国民健康保険へ、となります。
 会社員で健康保険に入っている息子の扶養家族になっている75歳の父親は資格喪失で「後期・・・」へ、62歳の親はそのまま扶養で・・・。

 それまで一緒に旅をしていた家族も、75歳になると無理やり客車から、貨物列車に乗り換えさせられるというわけです。

 なんだかんだと言っても、「老人医療に金を使うのは、枯れ木に水をやるようなもんだ」が本音なのです。

 「国民皆保険を守るため」「維持可能な医療制度を」と、お題目を並べながら、枡添厚生労働大臣は、本音を「国家予算が80兆、医療費は30兆、高齢者の医療費が10兆。この問題をどうするか」と、結局医療費削減が目的だと暗に認める答弁をしています。

 実際の数字。
政府の医療費削減見通しでは、2015年には3兆円で、内、後期高齢者分が2兆円。2025年には8兆円で、うち後期高齢者分が5兆円。医療費削減は後期高齢者の分を狙い撃ちにすると言うのが、本当の目的なのです。

 無理やり別の保険に入らせられては、高い保険料を年金から天引き、必要な医療も受けられない・・・こんなもの、国家による「姥捨て山」だ!「親に孝行を」とか、都合のいいときは道徳をといてみせる、この国のバカなお偉いどもは、こんな人の道を外れた恥ずべきことを、国会の場で堂々とやっている。

 マスコミも、道路特定財源とか、話題になりそうなことだけ取り上げ、この大問題の取扱いはきわめて小さい。何してるんだ!・・・どうせ実施してから、申し訳程度に問題を指摘するぐらいだろう。NHKぐらいは特集ぐらいは組めよな!ったく、腹立つ!

 75歳以上の人たちと言えば、戦争を体験し、焼け野原から戦後日本の復興のために、そして私たちの世代を育てるために、汗水流して頑張ってくれた人たちです。
こんなひどい仕打ちをする国は、お終いになります。
人は育ちません。子供たちは育ちません。誰も幸せにはなれません。情けない悲しい国になります。



喜寿を迎えた
 ささやかなお祝いの品のお返しに、鹿児島から「つけあげ」と「薩摩地鶏」を添えて、娘たちに卒業、進学のお祝いが包んであった。わずかな年金から搾り出したであろう・・・。嘆きが、ため息とともに聞こえてきそうだ。
「あよ~難儀じゃあなあ。長生きしちぇも、な~んも良かこたあ なかろ~なあ・・・」

・・・ついでに言えば、医療費削減のために、1983ねんの老人医療有料化の後、84年には健康保険も本人無料から1割負担になったから・・・、これの次は来るよ、絶対に!本人4割負担とか・・・!

国民の命や暮らしを踏みつけにし、憲法25条を蹂躙する自公政権にストップを!

参考にこちらの動画をどうぞ。→http://jp.youtube.com/jcpmovie
この問題での、共産党小池議員の参院予算委員会質問です。
 


後期高齢者医療制度は、高齢者への医療差別、国家による「姥捨て山」。4月実施を中止せよ
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テーマ:後期高齢者医療制度改革 - ジャンル:政治・経済

2008.03.17 | | Comments(1) | Trackback(1) | ・安心の医療を

コメント

日本の基本姿勢

 国民年金の支給額6万なにがしは、日本の家族が支えあっていた時代に、年寄りの小遣い程度になればと決めた金額です。 日本の政治家もそれで暮せとは言いません。 生活保護費の半額程度の支給額では暮らせないことは公認されているのです。  それでも保険料を払えと言っているのは、自立支援法の応益負担を払えと言っていることと似ています。 暗黙のうちに家族が支えてくれと言っています。 でも今や崩壊している家族、孤立している家族、行き詰っている家族が多いのです。  到底身内を支える余力はありません。 国の財政はとっくの昔に破たんしており、近々付けが回ってくることは明らかです。 それでも無駄遣いは止めません。 一方、国が財政破綻しているので、消費税を上げるべしという意見があります。  一見論理は正しそうに見えますが、消費税を上げるのは博打で破たんしたドラ息子にお金をやるようなものであり、使途を決めておいても無駄遣いすることは目に見えています。 政府やお役所の無駄遣いを非難し、モラルの低下を嘆く声を聞きます。 でもモラルなどというものは、個人にとっては意味があるかも知れませんが、組織には意味がないと思います。  精神論ではなく、制度、決まりを決めて、お金の出入りを明確にし、国民が納得できるお金の使い方がされるようにしなくてはいけないと思います。 そうしないと、税金を払いたくても払えない貧乏人は路頭に迷うことになります。  これまで、日本国民は政府が信用できないので、できるだけ税金は払わず、自分のことは自分でやっていくというのが基本姿勢でした。  これまではそれでも何とかきました。  でも今ではワーキングプアなどと呼ばれる人が増えています。 彼らにとってはこれまでの基本姿勢は通用しません。    

2008-03-17 月 20:08:03 | URL | ヒロシです #- [ 編集]

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鹿児島県後期高齢者医療広域連合とは、後期高齢者医療制度を運営する各都道府県単位の特別地方公共団体で、各都道府県ごとに区域内の全市町村が加入して構成されています。 後期高齢者医療制度とは、「高齢者の医療の確保に関する法律」に定められた75歳以上の高齢者等...

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