NO.337 思いやる相手が違うだろ! ・・・米軍への「思いやり予算」は全額なくしてしまえ!
民主主義とは、国民が主人公だということ。
少しだけでいいのです。一緒に考えてください。
在日米軍への「思いやり予算」というのがある。
あの在日米軍への特権を認めた日米地位協定でさえ、基地の提供以外の駐留経費は「日本国に負担をかけないで合衆国が負担する」とうたっているのに、それに反してまで、特別協定を作り予算化しているものだ。
「思いやり予算」
政府が「思いやりの精神」(金丸信防衛庁長官=当時)と称し、一九七八年度から予算案に計上を始めました。在日米軍基地で働く従業員の労務費のほか、▽基地内の施設や家族住宅などの光熱水料▽米軍厚木基地などで実施されている夜間離着陸訓練(NLP)を硫黄島で実施するための訓練移転費▽施設建設費―から成ります。二〇〇八年度政府予算案では、総額で二千八十三億円に達します。在日米軍の特権を定めた日米地位協定でさえ、基地の提供以外の駐留経費は「日本国に負担をかけないで合衆国が負担する」(第二四条)と明記しており、この規定にも違反する支出です。
その中で、基地従業員の人件費分が1463億円。
その職種を聞いて驚きだ。
基地のカフェのカウンターアテンダントにコック、バーテンダー、ボウリング場やゴルフ場の職員、宴会係マネージャーに観光ガイド・・・遊覧ボートの艇長?
詳しくはこちらを参照→しんぶん赤旗
この「思いやり予算」は、もともと地位協定上からも政府は説明ができずに、1987年に特別協定にしたもので、当初は「暫定的、限定的、特例的な措置」と説明したもの。当初は、労務費の一部(社会保険料の事業主負担など62億円)でしたが、翌79年度には、施設建設費の負担をはじめ、その後も高熱水費や訓練移転費や労務費(基本給)にまで増やして来た。
2008年度予算案では総額2083億円が計上されている。
政府はここ数年毎年、社会保障関係予算の自然増分を2200億円削減してきているが、ほぼそれと同じ額だ。高齢者には「いずれ避けられない死を迎えるんだ」と、後期高齢者医療で搾り取りいじめて、障害者には自立支援法の「応益負担」で搾り取り・・・、いったいどこを、誰を思いやってるんだ!
あの沖縄では、「米兵犯罪は基地があるから」「米軍は出て行け」って言ってるのに、「思いやり予算」をつけて、「どうぞいつまでもいて下さい」という政府の姿勢は、到底認められないと、怒りが高まっている!
去る1月15日に、高村外相とシーファー駐日米大使が調印し、5回目の延長に入る特別協定。政府はこの国会承認のために衆院での審議入りした。こげな馬鹿なことを許したらいかんばい!
これまでの30年間で、なんと5兆円なり!
さらに政府は、「おもいやり予算」だけでは物足りず、沖縄海兵隊のガム移転などの米軍再編費用も3兆円も出す腹だ。世界中みわたしてもこんな国はない。
今、財政が厳しいからと、お年寄りや障害者を始めとした社会保障関係の予算を削りに削ってくる政府。なんてことはない。あるところにはある。これらのお金を、国民の福祉や暮らし医療に回せば、十分にやっていけるのである。年間5兆円に上る軍事費。無駄遣いばかりの道路特定財源(なんか、アロマセラピーにミュージカル・・・、5年間にタクシー券だけでも5億円?そうそうこちらからも米軍住宅建ててやってたね)・・・。
軍事費や無駄な大型公共事業を削って、国民の福祉と暮らしを守る政治に転換を!
んなのも難しいことでもなんでのない。国民一人ひとりが考えることができるかどうか。
「思いやり予算」なんてペテンみたいなことは、すぐにでも止めさせようじゃないか!主権者であるはずの国民が思考停止するから、こんなバカな政府をいただかなきゃならないんだ。
国の政治が思いやるべきものは、いったい何なんだ!?
あっちから見てもこっちから観ても、ひどい政治だが、よく考えれば、何が問題かは見えてくるものです。
民主主義とは、国民が主人公だということ。
少しだけでいいのです。一緒に考えてください。
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テーマ:政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル:政治・経済
2008.03.19 | | Comments(2) | Trackback(1) | ・福祉・社会保障全般Ⅰ
