NO.339 彼岸だというのに・・・。
今日は春分の日、彼岸の中日。
暑さ寒さも彼岸まで、と言うけど・・・北風が吹き寒い1日でしたね。
午前中は、法人の評議員会。
補正予算と来年度予算の審議が主な議題でしたが・・・、何処の事業所も大変です。
高齢者部門からの報告を少しだけ紹介します。
一つは人材確保の問題。
年間、介護職からの完全離職は20%、同業種内での転職は40%だそうだ。原因は、仕事への社会的評価の低さ、低賃金。専門学校も潰れるところが出ていると言う。
家族会としては初めて、「介護労働者の質が確保できなければ、安心して介護を受けられない」と国に、要望する動きも出ているとのこと。
関連して、学生の実習受け入れについて。
高齢者施設だけでなく、うちも関係あり。
これからは、「実習指導資格」が必要になるとか。社会福祉協議会あたりが講習するのだろうか。それはそれで、実習の質を高めると言う意味ではよいが。現場は人がいないのに、わざわざ講習に参加するか。もともと、手がかかる実習に対し、受け入れの費用はたったの1日1000~1500円。そんなことまでして実習生の受け入れはしないと言うことになれば、学生の教育はどうなる・・・。
社会保障費関係について。
負担については、2025年には20歳から60歳の介護保険料負担は、3割アップで41万円になると言う。負担を増やさないなら、給付を抑える。医療費を2割、介護保険を4割削るという計算だそうだ。完全にやっていけない。
すでに給付抑制では、福岡県の郡部では、「同居者がいる場合は、訪問介護(ヘルパー派遣)は利用できない」と言うトンデモ指導もあるとか。家族の自助でやれと言う。何のための保険制度か!厚生労働省は、「そんなことは言ってない」そうだが、いずれにしても必要なところからでも、抑制は強まっているようだ。
・・・ん~ん、事態は、思ったよりも深刻です。
ここ数年は、会議で話をしても暗い話ばかりですね。
そんな中、法人としては職員の給料を2年間抑制してきたが、来年度から、常勤非常勤ともに賃金アップの方向で検討している。職員の志気を高め、困難に立ち向かう決意を法人が先頭に立って示そうと言うもので、歓迎だ。・・・それだけ、事業活動で資金つくりに力も入れなければならないということでもある。
とにかくみんなで力を合わせて頑張るしかないと言うことだ。
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2008.03.20 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・福祉・社会保障全般Ⅰ
