NO.352 小選挙区制廃止、中選挙区制復活へ自共共闘?
皆さん、おはようございます。
通勤途上のケヤキ並木が、芽吹きだしました。あちこちに、コブシ、エニシダの白や黄色・・・、さくらもちらほらですよ。
昨日につづき小選挙区制の話です。
どうぞお付き合いください。
自民党内で、選挙制度の話題がしきりにされているということだが・・・。
しかも、小選挙区制はけしからんと。もともと小選挙区制は、自民党がその長期政権維持と保守二大政党による政治支配、改憲可能な議席の確保や、共産党封じ込めなどを目的に、立党以来あらゆる機会に導入を狙い、1994年細川内閣の時に強行したものだ。
しかし、いまや自民党の支持基盤は中選挙区時代よりはるかに弱体化した。
参院では第1党の地位を民主党に奪われ、選挙では公明党・創価学会頼みでしか闘えなくなっている。
96年衆院選挙から実施された小選挙区制での選挙は4回。回を重ねるごとに、結果は民意をゆがめている。自民の公認漏れ候補が民主から立候補したり、その逆もあり、政党と選挙制度に対する国民の信頼は損なわれている。
そうした中で自民党の有力者が、口々に「小選挙区制害悪論」を述べている。
「日本の政界の硬直化を招いている更なるものは小選挙区制の導入です。・・・小選挙区制になったものの(政治は)活性化していません」
(鈴木恒夫元衆院倫理選挙特別委員長)
「多元的な言論、二個を主張する人材がひじょうに少なくなりました。ある意味において政治を貧困にしています。小選挙区制というものは改正したほうがよい」
(中曽根元総理大臣)
「いま共産党を除いてほとんど変わらないじゃないですか、やっていることも言うことも。・・・小選挙区制ですから・・・顔がいいか悪いかとか、少しはパフォーマンスができるほうがいいとか、そんなことになるのですね」
(森元総理大臣、小選挙区制導入時の自民党幹事長)
「(小選挙区制だから)いまは過半数を取らないと当選できない。自分と違う人の票ももらわないと当選できないというのが大きな問題」
(武部元幹事長)
何れも自民党の指導的立場にあり、選挙指導に関わってきた人たちです。弱体化する自民党の党略的発想だとしても、その批判は当たっていると言わねばならない。
「これだけ国民の意識が多様化しているといわれているのに、どうして選挙では『2大政党』のどちらかを選択しなければならないのですか?私の選挙区にだって、例えば共産党がいい。公明党がいいという人がたくさんいるわけで、そういう国民の国民の投票の機会を奪うというのは問題です」
(与謝野前官房長官 『中央公論』4月号)
いやあ、これは一番まとも。国民の参政権を論ずるとは!
小泉内閣の閣僚経験者が次のように言っているそうだ。
「共産党が旗を振って小選挙区制をやめて中選挙区制へもどすアクションをおこしてくれないか。民主党がことあるごとに国会審議の拒否戦術に走るのは、われわれと根っこで考えが同じだからだよ。これでは政治にならない。自民で公認されないものが民主から立候補している。小選挙区制は諸悪の根源だよ」
共産党さんよ、ここまで言われたら共闘すべきじゃないかね。
小選挙区制度見直しの自共共闘も有り。とりあえず中選挙区制にもどすというところで。
今日のネタは、しんぶん赤旗(3月9日、紙)だからね。自分たちで書いてるんだから、動かなきゃ!
最後までお付き合いまことにありがとうございます。
あなたのポチッが、私の元気。
よろしければポチポチッと2つとも、よろしくお願いします。
↓ ↓


- 関連記事
-
- NO.1190 「敵は自公だろう。民主を叩いてどうするんだ?!」 (2009/06/04)
- No.1175 議員定数削減 「違い」を競えば 「同じ」を証明する。 (2009/05/29)
- No.1172 自民と民主 民意削りを競う (2009/05/25)
- NO.948 議員を減らして、「官僚政治」をチェックできるのだろうか? (2009/02/12)
- NO.908 にわかに「身を削る」ふりをしても・・・。 (2009/01/25)
- NO.727 供託金を下げる・・・いいじゃん! (2008/11/24)
- NO.504 国会議員定数削減発言の狙いはどこに? (2008/06/26)
- NO.352 小選挙区制廃止、中選挙区制復活へ自共共闘? (2008/03/27)
- NO.350 自民党内で「中選挙区制復活」論。 (2008/03/26)
テーマ:政治・地方自治・選挙 - ジャンル:政治・経済
2008.03.27 | | Comments(2) | Trackback(0) | ・小選挙区制・国会議員定数削減問題Ⅰ
