NO.355 「手」の歌・・・自分の手が好きですか?
みなさん、おはようございます。
今日もテーマをパクッたみたいで、ちょっと気が引けるんですが・・・。
なんと言うか、とても素敵なエントリーに触発されてしまいました。
葉月さんの「手」という一文です。→「今日もありがとう」
以上引用。ぜひ訪問して全文お読みください。個人的には秀逸な一文だと、とても好きです。『はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢつと手を見る 』
石川 啄木
手が好きです。
手ってきっと自分の体の中で一番の働き者じゃあないかな?
そう思うと手がとても愛おしく思えます。
・・・(中略)・・・
私も啄木のようにじっと手を見た。
ぎゅーっと握ってこぶしを作ると「明日もがんばろう!」と力が湧いた。
改めて手に思いをはせると、父の手、祖母の手、娘たちの赤ちゃんのころの手・・・色々な手への記憶と思いが甦ってきます。
今日は自分の手。かつては嫌いだったこの手について。
手のことを初めて意識して、即嫌いになったのは高校の時。種子島の田舎から、鹿児島に出て来たころのことです。せっかく進学校に通わせてもらったのに、なかなか成績が振るわず、頑張っても頑張っても芽が出なかったころ、劣等感にさいなまれ、その罪をこの手にまで着せていました。
路面電車のつり革に伸ばすこの手が恥ずかしくて、隠してしまっていた頃があります。私の手は、田舎者・百姓の象徴のようなもの。分厚くごつごつと大きくて・・・、そんな手が、なんとなく恥ずかしかった頃でした。芽生え始めた安っぽい色気が手伝っていたのです。都会の少女たちに見られたくなかったのです。(誰も見とらんわ!って?そうなんだけど、その頃はそんなものでしょう?青春の入り口の自意識過剰!)
それからしばらく、手のことは忘れていました。
就職して、必要に迫られ陶芸を始めました。父親に似てとても器用な手です。父の手も、あんなに大きくごついのに、なんであんなに繊細で器用な仕事をやらかすんだろうというぐらいに器用でした。再び手のことを意識するようになりました。
みんな「うわ~大きい!」と言います。陶芸教室なんかで、ちょっと手本を見せると「マジックハンド!」と言ってくれます。ある程度土を扱えば誰だってこれぐらいは・・・ですが、それでも嬉しいものです。
今は、自分の手が好きです。
ある人が私の陶芸を褒めてくれ、手を握り「この手は物を作る手だ。この厚みは見たことがない。これぐらいで満足したらイカン!この手に恥じない仕事をしなさい」と言ってくれました。単純な私は、とても嬉しくなりました。それだけではありませんが、自分なりに生きてきて、自分を好きになれるようになって、・・・そして今は、自分のこの手がとても好きです。土とともに生きた百姓の手が大好きになりました。自分のルーツを象徴するようなものですから。
余談ですが、その美術評論家氏が言った「これぐらい」です。ちょっと見せびらかしました。(お恥ずかし)もう15年以上も前のことです。それからは、作業所運営で忙しく作品らしきものは作っていません。いつか、もうひとつ今の自分を表現できる作品つくりに挑戦したいとは思っていますが・・・。
・・・そう、いつもここにある手。
葉月さんの一文を読み、自分の手を気にかけて大事にしてやりたいなと思いました。
皆さんの手はどんな手ですか?どんな思いを持ってますか?
好きな「手」の歌です。
音楽が見つかりません。荒き栄です。年輩のうたごえ世代の方はご存知でしょうね。手
【作詞】竹下八重子 【作曲】 荒木栄 .
太い手 細い手 日焼けの手と手
みんな生きてる わしらの手
雨にはあぶれても 風には怯えても
闘い抜いてきた みんなの手と手
エンヤコラ ドッコイショ エンヤコラ ドッコイショ
これなんかもいいですね。
障害を持つ仲間たちにプレゼントされた歌です。
つかむ、学ぶ、働くことで進化していく「世界でもっとも短い進化論・唯物史観。」
手のうた →クリックすると音楽がかかります。
【作詞・作曲】すずききよし
1.君のその手は 何のための手
君のその手は モノをつかむ手
しあわせをつかむ手
未来をつかむ手
君のその手は
みんなとつなぐ手
2.君のその手は 何のための手
君のその手は モノを学ぶ手
しあわせを学ぶ手
未来を学ぶ手
君のその手は
みんなとつなぐ手
3.君のその手は 何のための手
君のその手は モノをつくる手
しあわせをつくる手
未来をつくる手
君のその手は
みんなとつなぐ手
葉月さん、ありがとうございました。
みなさん、最後までのお付き合いありがとうございます。
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2008.03.29 | | Comments(4) | Trackback(0) | ・自画像・自分史断片
