NO.358 9時間も飲み続け・・・、アホか、俺!・・・のんべえの湯布院一泊記。
いや~なんとも、9時間も飲むかね。
大体たくさん飲んだ次の日は、体も心も後悔するのだが、今回は両者ともに健全です。・・・しかし、いい年して、アホか!
おとといの湯布院一泊記。
(出張と言ってたけど、誤解のないように断っておきますが、半休とっての自費ですからね。)
約束の3時に保養施設○○苑に到着。はて、支配人の姿が見えず玄関はロックされている。ロビーには引っ越し荷物が・・・。
山ちゃんは、奥さんと2人の子どもさんと住み込みで支配人をしていた。
この度、この苑が管理会社に委託されるので、支配人を止めて引っ越すのだ。そこで、お世話になったお礼と激励に急遽駆けつけたわけだったが。
「引越しで忙しいんだな、悪いときに来たかなあ?」と同行のサトウ氏。
そう、この人、強引なところがあるから。
金曜日に陶友に来て、
「あ、そうだ。友さん明日あたり時間取れるか?」
「ええ、なんとか・・・」
そこで山ちゃんに電話して、
「君に会いたいんだ、今後のことも聞きたいし、明日あたりどう?じゃあ3時にいくから」で決まったのであった。
建物を見ながら、「他の知らない人に預けるのはさびしいなあ」とサトウさんはつぶやいた。
彼は自分が設計した作品は、「息子を預けるようなものだ」と言う。「娘を嫁に出すようなものだ」とも。
・・・「あ、あそこの屋根が傷んでるなあ・・・」
そんなことを話していたら、ほどなく山ちゃん一家が帰ってきた。
サトウさんからすれば、私も山ちゃんも息子をお預かりしているものである。そして、みんな午年で、一回りずつ違い、「俺たちは兄弟」と言う思いでお付き合いをしてきた。
不動産屋の手違いで引越しが伸びて、今日はほんとに時間に空きがあったと言うことで、私たちは少しほっとした。中に入れてもらうとすでに宴席は準備されていた。時間に空きがあったと言うものの、このごろ料理人の勉強も始めた彼の手作りではなく、急いで出来合いのものを買ってきてそろえたそれであった。
挨拶もそこそこに、まずはとりあえずのビールから。
由布院の街を眼下に見下ろす食堂で、乾杯した。
「しまった。こんな早い時間から飲るんだったら、昼飯食ってくるんじゃなかったな」ビール一杯でお腹がパンパンだ。しかし持ち込んだ種子島の芋焼酎「久耀(くよう) 」を飲み始めるころには、胃も適当に適応力を増してどんどん受け容れてくれた。・・・え?3人そろって飲むのは3回目ぐらいかな?
山ちゃんと出会ってから10数年が経つ。
サトウさんが陶友に連れて来てくれてから、作品をみやげ物として取り扱ってきてくれた。お客さんに陶友を知っている人がいたり、気に入った作品を薦めたり(山ちゃんは特に、ジュンくんのお地蔵さんがお気に入りだった)、お客さんにも喜ばれたと言ってくれた。
何回か納品に行き泊めてもらった事もある(ただで)。・・・思い出話は出会いのことから始まり尽きなかった。
山ちゃんの「退職」の事情と今後についても聞かせてもらった。
これを機に、由布院で新しい仕事をするそうだ。彼は大阪出身だが、ここで子供ができ家庭を作り12年。
すっかり湯布院が気に入り、数年前には父親も近くに呼んでいる。
このお父さんのことも、「親父がここに来て元気になってくれたのが一番。野菜を作ったり、元気にしている」とのこと。「友さんに焼酎ぐい飲みをもらい、焼酎の旨さを教えてもらってから、すっかり焼酎党ですよ」だと。
大衆的な食堂をまずはして、いくいくは宿をしたいと。
「由布院と言う名前で、お昼も高すぎる。観光客も地元の人ももっと気軽に食べられるところを作りたい。そして夜はゆっくりと一杯やれるような・・・」という。12年間地元に溶け込むために相当な努力をしてきたようだ。
「よし、その食堂の食器は俺が作ろう。あんちゃん(サトウさん)は、宿の設計じゃ!」と私は盛り上がり、「ようし、下の弟のために設計するか。乾杯!」サトウさんが応える・・・飲むとこんな調子だ。
私は、「久耀 」と一緒に手製の蕗味噌を持ってきていた。
(ちょっと季節は遅れているが)それを盛る鉄砂色の手捻りの小鉢も。裏に出て熊笹の葉っぱをとり盛り付けて出すと、山ちゃんが涙を流した。
覚悟は決めても、実際は大変だろう。子ども達も大きくなりお金もかかるようになる。
心から、「山ちゃん、頑張れよ!」と思った。
彼なら、明るくて暖かく元気が出るお店ができるだろう。奥さんも感じがとてもいいし・・・。
話は尽きず、奥さんも呼んで盛り上がり・・・、何時ごろだったろうか、山ちゃんが「下に行こう」という。
山を降りて湯布院の街に飲みに行くという。
彼の行きつけのスナックを2軒はしごした。カラオケで歌いまくる。
苑に帰ったのは12時半。うん。延々9時間。
・・・ここまでは良かったのだ、すんなり寝てしまえば。
後で聞くところによると、帰り着いて部屋に案内されると私は、ベッドにも入らず床にすぐにいびきをかいて寝たそうである。サトウさんが、あきらめて布団をかけてくださったそうだ。
果たして、3時半ごろにオシッコで目が覚めてから、悲劇が始まった。
部屋のトイレを探すのが面倒で、外に出た。裏の土手にでもしたほうが気持ちいいに決まっている。
用事を済ませ、すっきりして部屋に入ろうとすると、あれ?おいおい、鍵がオートロックされている。しまった。・・・サトウさんをたたき起こす気にはなれなかった。一気に酔いは冷めてしまった。
寝るところを探さなければ・・・。
ホールのカーペットの上しかなかった。かけるものもなく、とほほのほ。寒くて寒くて、雨音を聞きながら何回も目が覚めてしまった。由布院地方は夜半より雨になり、朝の気温は5度。・・・風邪を引かなかっただけでも、恩の字である。
ついでに、視界50メートルの朝のガスに包まれた湯布院は、まさに湯布院でしたよ。
以上、飲ん兵衛の湯布院一泊旅行記でした。
こんなアホな落ちの長文を書くかね。
山ちゃんとあんちゃんとのこの日を、大事に記憶に刻み込んでおきたかったのです。
4月5日の陶友の花見に誘ったら、家族みんなで来てくれるそうです。
ちょうど奥さんも、ぜひ一回陶友に行ってみたいと思っていたとのことで。また、子どもさん達の春休み、どこかに連れて行ってあげたいと思っていたとのことで。「博多の都会」に来てくれるそうです。
良かった。また、飲めるぞ!
最後までのお付き合いありがとうございます。
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2008.03.31 | | Comments(3) | Trackback(0) | ・のんべえの詩(うた)
