NO.364 映画「靖国」上映中止・・・「靖国派」の政治介入を許さず、表現の自由を守ろう!
靖国神社をテーマにしたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映中止について、各誌が「表現の自由を守れ」と一斉に社説を掲げた。あの「読売」でさえも。
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2月、日教組の教研集会が、右翼の街宣でお客さんや近隣に迷惑をかけるからとの理由で、ホテル側が使用を断った事件を引き合いに出しながら、映画館側の問題や、警察への注文など、異口同音に「表現の自由」に対する問題点を述べている。
問題の本質は「靖国派」の政治介入
しかし問題の本質は、「事前検閲」を行った自民党の稲田朋美衆院議員ら「靖国派」の政治介入にある。
以前にも、安倍信三、中川昭一らが、NHKの「従軍慰安婦問題」の番組に政治介入し、番組を改ざんさせた経緯がある。あれと同質の、表現の自由への「靖国派」による政治介入事件である。
この作品への非難の口火を切った稲田朋美は、「靖国」派の推進部隊である「日本会議国会議員懇談会」事務局次長。南京事件や沖縄戦での「集団自決」への軍の関与を否定する議論を唱えてきた人物だ。
今回の事態は、過去の日本の侵略戦争を正当化する歴史の亡霊、「靖国」派勢力の「歴史塗り替え策動」の一環と言える。
作品に対する「反日映画」キャンペーンを張り、国会議員による「事前検閲」試写会をやり、文化庁・芸術文化振興基金からの助成は、「政治性がある」から不当だ、返せといい、中国の映画会社との共同製作だから問題だと言い、文化庁も「助成手続きは適正」と説明しているのに言いがかりをつけている。
要するに、自分たちの気に食わない映画には、助成するなといっているのだ。そうした、「靖国派」極右政治家の策動に、右翼が現場で呼応し上映を妨害すると言う構図だ。
ほんとに「表現の自由」を侵すつもりがないなら
稲田氏らは「表現の自由」を侵すつもりはないと、まことしやかに言っているが、政治介入の意図をごまかしているに過ぎない。だったら、積極的に上映を支援したらどうだ!
北海道新聞は「上映こそ政治家の責務」とし、「稲田議員らは上映中止を「残念だ」と言っている。ならば上映実現に全力を注いではどうか。 国会議員として、民主主義を守る志を、行動で示してほしい。」と述べている。同感だ。
映画「靖国」は、終戦記念日に訪れる参拝者や遺族らの姿などを中国人監督が記録した日中合作映画だ。文化庁所管の法人から助成金を受けて制作され、香港国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞するなど、海外でも話題になった作品だ。
靖国神社とそれにまつわる評価は、国民一人ひとりの自由である。その前提には、表現の自由、上映の自由、鑑賞の自由が保障されなければならない。
表現の自由を守ろう。
論点に多少のズレはあっても「表現の自由を守ろう」は、各紙も一致している。世論の一致と見ていいだろう。
すでに日本映画監督協会など、多くの映画人が表現の自由を守ろうと声をあげている。
映画館側も、プリンスホテルみたいに不当な圧力や妨害に屈せず、表現の自由を守りぬく責任を果たして欲しい。
反撃のために、全国的な自主上映運動が巻き起こることだろう。
戦前のあの暗黒時代、自由も民主主義もない世界への回帰を狙う「靖国派」は、安倍信三の”沈没”により、シュンとしていたかに見えたが、「亡霊」の歴史の表舞台への復活を虎視眈々と狙っている。
許してなるものか。
表現の自由を守れ!
「靖国派」による不当な政治介入を許すな!
ちょっと大声で叫んじゃった。表現の自由のために、
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2008.04.04 | | Comments(3) | Trackback(0) | ・歴史改ざん許すな
