NO.41 くぼちゃんのコメントによせて・・・「人間らしさ」について考える。
まじめな話。
私たちの福祉労働は、人間らしく生きることを支える仕事です。
人間らしさとは何か?
つかみどころのないテーマでもあります。
浅学な私のメノの中から、共感した先人たちの言を参考のために羅列してみます。
「明日がなければ、人間らしく生きることができない。」
「ひとりぽっちでは、人間らしく生きることができない。」・・・田中昌人
「人間らしさの核心は、希望。希望を育み、希望に向かって学び挑戦する。希望に向かって手をつなぐ。」・・・三上満
「人間らしさを構成しているのは、目的意識性と集団連帯性」・・・坂元忠芳
「国民の人格発達の問題点は『精神的・文化的その日暮らし』と『精神的文化的ひとり暮し』」
「人間らしさは、自然(対象)に働きかけ活動する主体=目的意識的存在と、人とつながり交流する社会的類的存在の統一の中にある」・・・二宮厚美
「発達保障がめざす「人間らしさ」の課題は、①目標、希望、展望 ②信頼、共感、連帯 」・・・加藤直樹
私の共感は、共通してタテとヨコの要素からなるところにあります。
紹介したいエピソード。
きょうされんの前理事長立岡氏からお聞きしたものです。
彼の作業所に、ずっと在宅だったある女性が通うようになったそうです。通い続けたある日、彼女が初めて発した言葉が、「マタ アッタ(また明日)」だったそうです。
「明日も作業所に来るよ。」と、今日につながる明日を見つけ、それを伝える人を見つけた。
それは、まさに人間らしさを、手につかんだ瞬間ではないだろうか。
こんな話でした。ジーンときました。
くぼちゃんの「正直に生きる」話も、未来や希望への正直さであり、自分につながる人々への正直さではないでしょうか。
「人間らしさとは何か」・・・その答えをつかむ為に、つまずきながら生きているのかも知れないと思う。
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2007.08.30 | | Comments(1) | Trackback(0) | ・実践的福祉労働論
