NO.381 事件の真相が明らかにならなければ、障害がある人が地域で安心して暮せません。・・・佐賀・安永健太さんの死亡事件を考える。
今日は、納期が迫った窯詰めの準備で大忙し。
先日の福岡の「女性刺殺事件」は、作業所のすぐ近く(地図では1センチの距離)の出来事でした。
こうした事件が起きるたびに、「警察はもっと職質をかけろ!」と言う世論があります。
一方、警察の行き過ぎた取締りが問題になっています。
ニュースステーションでも報道されていたので、ご存知の方も多いと思いますが。
2007年9月25日、25歳の知的障害をもった青年、安永健太さんは施設からの帰り、路上を蛇行運転し、交差点でバイクにぶつかり逃げようとしたとして、5人もの警察官から取り押さえられる中、心配停止状態になり、その後なくなられました。
痛々しい無数の傷痕を残し亡くなっていった健太さん。
警察官が関与したこの事件、その真相については不明な点が多く謎だらけです。
警察官の暴行の証言が複数ある中、警察は「取り押さえに問題はなかった。」の一点張りです。真相究明が一向に進まない中、ご遺族は已むに已まれぬ思いで08年117日、警察官数名を刑事告訴されましたが、3月28日佐賀地検が出した答えは「不起訴処分」でした。
しかし、少なくとも警察官の取り押えの中で安永健太さんという一人の人間の命が奪われたことは動かしがたい事実ですし、複数の目撃証人や健太さんの身体に残された多くの傷痕の理由がつきません。
「安永健太さの死亡事件を考える会」(→こちらがホームページ)では、ご家族が4月3日に起こした「付審判請求」を支援しています。
以上、「考える会」ビラより引用。p>(前略) 取り押さえの際、何が問題で、何がまちがっていたのか?警察の障害者に対する認識はどうであたのか?その事実が明らかにならなければ再発防止の取り組みが出来ません。このままではまた必ず同じような悲惨な事件が起こります。そうなれば私達も含めて、この先安心した生活を送る事はできません。安心・安全な社会の実現のためにも、真相を明らかにする事は必要不可欠です。
・・・・・・(中略)
本当に不起訴なのでしょうか?たった一人の青年を取り押さえるのに、事件現場にいあわせたパトカー15台、警察官30名がいたと言う事実、「警察が殴っていた」という複数証言、5人もの警察官が後手錠をかけ、5,6分以上オサ和えつけた状態のままなくなった事実、そしてなくなった健太さんの全体的に腫れ上がった顔と、頭部に残された無数の傷跡、いすれをとっても「保護の範囲内」とは到底言えません。司法解剖の検査結果では、健太さんの心臓には疾患等の問題も無かったということですから、警察官の行動と安永健太さんの死亡原因とになんらかの関係があったことは明白です。
みなさん。
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2008.04.16 | | Comments(4) | Trackback(4) | ・障害者と「犯罪」
