NO.423 ご近所応援団。
お隣の宅老所「よりあい」の高齢者が、「認知症」で徘徊し、行方がわからなくなって困ったことがあり、それをきっかけに「○○さんを見守る会」が出来た。
それから数年、一人の徘徊の人を見守る会は今、「ご近所応援団」として広がり活動している。
地域には、生きていくうえでの色々な困りごとがある。
例えば、陶友の仲間でも近所で立小便をしたり、奇声を発したり、奇異な行動を取ったりと、色々と迷惑をかけることもある。それは基本的には、事業所としての陶友の責任には変わりはないが、ひとつの事業所だけでは見守り支えることは困難だ。
そこで「よりあい」さんが呼びかけて出来たのが「ご近所応援団」である。
今では近隣の高齢者、障害者福祉の事業所や、唐人町商店街、西日本短期大学などが参加し、活動を模索している。
毎月の定例会で、困りごとを出し合いお互いを知り合いながら、学びあい、何が出来るかを話し合っている。陶友もそこに若い職員が参加し、交流しながら勉強をさせてもらっている。
私たちは陶友で仲間を囲い込み、守ろうとは思わない。
積極的に地域に出てもらい、地域の人たちに仲間たちを知ってもらい、支えてもらいたいと思う。
毎日商店街に給食の食材をとりに行く係り活動をするのも、毎朝の近所の掃除活動もそうした想いからである。
近所をリヤカー引いて豆腐などを売り歩く仕事もそういう考えと結びついている。
決してしゃきしゃき上手に商売が出来るわけではないが、お客さんは少しずつ理解を深め「この人たちはゆっくり待てば出来るんだよね」と言ってくれる。
そして「ゆっくり計算してよかよ」と、彼らに合わせて待って下さるようになった。
この仲間とお客さんの関係は、一方的に仲間がお世話になっているようだが、実はお互い様だと思う。
一人暮らしや、あるいは話題も言葉数も少なくなった高齢世帯のおばあちゃんは、仲間に会い世話を焼くことで、おばあちゃん自信が気持ちよく元気になっているとはいえないだろうか。
そういう「お互い様の関係」を地域から掘り起こしていく取り組みですらあると思っている。
ちょっと傲慢に聞こえるかもしれないが、障害者は、世話になるだけの存在では決してない。
彼らは彼らの姿を通して、私たちに、地域に、何か大切なものを示して気づかせてくれるのである。
思えば、人は人とつながり助け合って生きると言う当たり前な姿が、地域からその影を潜めてきている。
そういう当たり前な地域を復活させようと言うのが「ご近所応援団」の活動だとも言える。
ご近所応援団は、3年目に入った。
先日、陶友通信にこの取り組みを紹介したら、それを読んだ違う地域の民生委員さんが、相談に見えた。
「近所の精神障害者の方が問題を起こし、困って話し合いをしている。この応援団の記事を読んで参考にして、近所でみんなで支えることが出来れば・・・」と。
NHKの「ご近所の底力」も取材に入ったそうだ。
人が人として認め合い、支えあう暖かい地域を、かつてそうであったように、またみんなで創る取り組みが始まっている。
その「ご近所応援団」に参加している人たちが母体になって「第3回ふれあい祭り」を開催する。
第3回ふれあい祭り
5月24日(土) 10:30~15:30
西日本短大にて地図はこの中
陶友も、出品し販売します。お近くの方は是非お越しください。
名まえを忘れた。
葉っぱに切れ込みがあり「キレハノなんとか」だったんだが・・・。
どなたかご存知ありません?今日の日記
夕方から応援団ゆうゆうの世話人会。5月17日(土)の総会に向けた話し合い。参加が少ないようで、呼びかけを強めなくちゃ。
陶芸教室は、最近2人参加者が増えてうれしい。作業所財政に助けになるから・・・。だけではなく新しい人との出会い。
少しは丁寧に教えるようにしなくちゃね。「土は自分がしたようなるから、自分でやり、土に相談するしかない」と言うだけではね。つまるところはそうなんだが、これじゃ教えていることにはならないか(笑)
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2008.05.09 | | Comments(4) | Trackback(0) | ・福祉・社会保障全般Ⅰ
