NO.460 「われわれの言葉がリアルであれば、『優しさの連帯』はつくれる。」・・・「超左翼マガジン ロスジェネ」 創刊。
訪問ありがとうございます。
今日は、紹介です。
(とはいっても俺って、今頃知ったんだから遅れてる~~)
「青年が動く時歴史が動く」と言う。そんな予感!
なんとも過激に大胆に来たものだ。
超左翼マガジン ロスジェネ」">「超左翼マガジン ロスジェネ」が創刊された。
ウサギちゃんの赤旗ならぬピンク旗に注目。
蟹とハンマーとカマですよ!
まずは、ロスジェネ宣言 をお読みいただきたい。
一連なりの妖怪が ――「ロストジェネレーション」という名の妖怪が、日本中を歩き回っている。
就職超氷河期(1990年代という「失われた十年」)に社会へと送り出された20代後半から30代半ばの私たちは、いまだ名づけられ得ぬ存在として日々働き暮らし死んでいきつつある……、その数 20、000、000人。
「ワーキングプア」「フリーター」「ひきこもり」「ニート」「うつ病世代」「貧乏くじ世代」「負け組」「下流」「ロストジェネレーション」……。世間が私たちをさまざまなレッテルで一括りにする。しかし、私たちは、「レッテル貼り」によって目の前にある問題や矛盾が隠されたり、未解決のまま先送りされることをのぞまない。
そして、私たちが抱える苦しみと悲しみを、「自己責任」という言葉で片づけたくない。これまで感情を押し殺して黙って生きてきたけれど、いまになってやっと、自分たちが「怒ってもいいのだ!」と気づいたから。
【中略】
「ロストジェネレーション=失われた世代」? ざけんじゃねえ! 「失われた」んじゃねえ。「われわれ」が生きていくために必要なsomethingを、誰かが「奪ってきた」んだろ。
全国のロスジェネ諸君! 今こそ団結せよ!
仲間に呼びかける者を尻目に、「どうせ無駄だよ……」と鼻で笑う者たちがいる。その暗がりに眼を凝らせば、疲れ果てて寝がえりをうつことさえ出来ず、「この苦行のような人生よ、早く終わってくれッ」と、昨日と同じ今日を告げる夜明けにうんざりしながら、このうぞうむぞうのロスジェネのるつぼをじっと見つめる、無数の眼差しが光っている。
私たち左翼が改めて思い知るのは、仲間たちが放つリアルな言葉が時代を牽引していくということ。そして、リアルな言葉は、いつも、私たちが日々働き暮らしている現実のなかから生まれるということ。
いま「ロスジェネ」は、ここに、左翼と現実とをつなぐ空間を設定する。
この空間から紡ぎ出された言葉が、あなたの心に少しでも届くことになれば、うれしい。
ささやくような小さな声が、しだいに大きなうねりになることを願う。
なんとも大胆で率直で清々しい。
連帯を呼びかける青年の姿と言葉。
編集長の浅尾大輔さんは、首都圏青年ユニオンなどで活動して来た小説家でもある。
彼のブログ「My Last Fight 言葉で、最後まで、たたかい続けるのだ!」には次の一文がある。
「僕は、心のなかで、作家・鹿地亘さんの言葉――「大切なことは誤らないことでも、敗北しないことでもない。それも大切かも(まま)ちがいないが、もっとも大切なこと、決定的なことは、たたかいをやめないこと、どこまでも立ちなおり、全体とともにたたかい進むことである」――を思い出していたのでした。」
「青年の労働相談に乗りながら、なぜ若者がこんなに苦しめなければならないのかと強い怒りを覚えた。この現場の声をすくい上げる雑誌が作りたかった。」
「マルクスが『鉄鎖以外にに失うものは無い』と言ったように、フリーターや派遣労働者は労働力しか売るものが無い労働者です。厳しい状況の中で不満を政治にぶつけるのは必然です」と創刊の気持ちを語る。
精神科医の香山リカさんは、
「自分の事から他者のこと、社会のことへ。視点の鮮やかの変換を子気味よく眺めています。いい子ぶらず、おもむくままに、自由に、いかがわしく進んでください」とエールを送る。
j今年に入り、派遣問題を取り上げた共産党志位委員長の国会質問がネットで話題になり、「蟹工船」がブーム、マルクスが見直される・・・共産党の支持率は全世代平均4.1%に対し、30代男性11%、20代女性9.4%とロスジェネ世代がかつてなく高くなっているそうだ。(共同通信4月)
総務省の統計(1~3月期)で、非正規雇用は34.4%と過去最高。しかも、15歳~34歳が増えているという。事態はより深刻になっている中での創刊である。
それにしても、超左翼・・・極左じゃないよ。
これって、この世の中変えるには右も左も無いぞ!超えるぞ!・・・ですね。
「仲間たちが放つリアルな言葉が時代を牽引していくということ。そして、リアルな言葉は、いつも、私た
ちが日々働き暮らしている現実のなかから生まれるということ。」
「 この空間から紡ぎ出された言葉が、あなたの心に少しでも届くことになれば、うれしい。
ささやくような小さな声が、しだいに大きなうねりになることを願う。」
「大きなうねり」が、政治を変え、人間らしく働くルールを作る力に、貧困と格差をなくす力になっていくことを期待したい。
おじさんも、「若者の連帯」に連帯して力をもらいがんばろう!
「ロスジェネ宣言」・・・どこかで読んだ書き出しにそっくり。
そうマルクスの 共産党宣言だ。
浅尾編集長「パクリました」そうです。
一つの妖怪がヨーロッパにあらわれている、――共産主義の妖怪が。
旧ヨーロッパのあらゆる権力が、この妖怪にたいする神聖な討伐の同盟をむすんでいる。法王とツァーリ、メッテルニヒとギゾー、フランスの急進派とドイツの官憲も。
およそ反政府党で、その政敵たる政府党から、共産主義だといってののしられなかったものがどこにあるか、およそ反政府党で、より進歩的な反政府派にたいしても、また反動的な政敵にたいしても、共産主義という烙印をおす非難をなげかえさなかったものがどこにあるか?
この事実から二つのことがあきらかになる。
共産主義は、すでにヨーロッパのあらゆる権力から、一つの力としてみとめられている。
共産主義者がその見解、その目的、その傾向を全世界のまえに公表して、共産主義の妖怪談に党自身の宣言を対置すべき時が、すでにきている。
この目的のために諸民族の共産主義者がロンドンにあつまって、つぎの宣言を起草した。
最後に、朝日新聞の紹介記事をどうぞ。超オススメです。
「優しさの連帯」つくれるか?
「ネット右翼だってオタクだって、同じ生きづらさの中で生きてるんですよ。
わかりあえると思うんですよ。
われわれの言葉がリアルであれば。」
ランキングー!

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テーマ:雑誌(既刊~新創刊) - ジャンル:本・雑誌
2008.05.31 | | Comments(4) | Trackback(11) | ・社会評論Ⅰ
