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NO.462 九大ファントム墜落から40年~今私たちは何を受け継ぐのか~フォーラム報告。(その1)

月曜、隔週の休日です。
昨日はあまり飲んではいませんが、何しろ床にそのまま寝たので疲れが取れたか・・・?
起きたら、シトシトと雨が降っています。じめじめではなくひんやりです。

産卵 045

ヤマアジサイ
少し色づきはじめました。


 昨日は午後から、「米軍ファントム九大墜落40周年記念フォーラム 」に参加。
九大卒業生9条の会と九大9条の会の共催で、工学部大講義室には全国から130人が集まり、熱心に講師の話に聞き入っていました。

 いやあ、報告を書くとなると内容が豊富すぎて。
今日のところは、様子と簡単な感想だけにします。(追々、参加したものの勤めと、自分なりに整理するために書きたいと思いますが・・・)

基調報告は、石川捷治氏(ファントム墜落の目撃者で、その後九大で教授を務め、今春より久留米大学法学部)。
「1968年6月2日 ファントム墜落から40年~今私たちは何を受け継ぐのか~」
ゲストスピーカーは、
宜野湾市基地渉外課長さん。
「普天間飛行場の早期閉鎖・返還にむけて~普天間飛行場の危険性~」
井原勝介(前岩国市長)
「米軍再編と岩国の戦い~民主主義とと地方自治の観点から~」
フロアから「福岡県における基地の実態」の報告等。

 それぞれの発言に得るものがありましたが・・・。

 印象としてまずびっくりしたのは、九大では墜落後2日間、消防以外には米軍の立ち入りを許しませんでしたが、宜野湾の報告ビデオでは、沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落したとき、現場と周辺道路は米軍がすべての関係者の立地入りを禁止していたこと。市長も学長も、唯一立ち入りが認められたのは「宅配ピザのお兄さんだけ」・・・この違いは何ナンや!

 石川氏は「『米軍再編』ではない、『日米軍事一体化』だ」と話されたが、その現実のひとつががこういうことか?
地位協定や、米軍裁判などに見られる超法規的抜け穴、密約なども含め日本の主権は骨抜きにされ、米軍支配の下に置かれる現実がこのようにして現れている。日米軍事同盟が、40年前からこのように変化してきた象徴的事実と理解すべきか・・・。

 普天間基地を擁する宜野湾市には、「基地渉外課」というのがある。
立派なカラーのパンフレットが配られた。見開きのカラーページは航空写真。
真ん中に米軍普天間飛行場、周りにはびっしりと建物が取り囲んでいる。9万人が住む一般住宅はもちろん、保育園、小中高大学学校をはじめ121以上の公共施設に印が付けてある。

 米太平洋海兵隊司令官は「ヘリパターンからのアプローチや離陸ルートは可能な場合は学校や文化施設の上空を避けるように特別に設定されています」「パイロットは可能な場合はいつでも学校、病院、文化施設を避けるように飛んでいます」と述べている。

 しかし、航空写真は無言で、沖国大への米軍ヘリ墜落事故は事実によってその嘘をそのまま暴きだした。
こんな大嘘がまかり通っているのである。

 さらに、米国内には軍の航空基地に関する安全基準があり、滑走路両端の4.5キロ以内には住宅、学校、病院、集会所などはあってはならないことになっているが・・・、普天間飛行場には、米国内の安全基準もまったく適用されていないことも、この写真は明らかにしている。

 ついでに、普天間のヘリは、イラク、アフガニスタンなどで酷使し「設計上の飛行時間率の2,3倍のペースで使用されて」(米海兵隊ジェームス・コンウェイン大将)来たものであり、老朽化し酷使されてきた限界の危険なものであることも明らかにされている。墜落の危険は、いつでもあるということだ。

 普天間の住民は、政府の対米追従政策により基地を押し付けられ、貧しい財政事情の中で多くの税金を費やしながら、「基地渉外課」を支え、市をあげて頑張っている。伊波市長の訪米要請には、もう一度行ってくれと市民カンパで行ってもらったこともあるという。

 基地問題を、沖縄のこと、岩国のこと、横須賀の・・・ととらえず、自らの国民のこととして考えることがますます重要だと思った。
 福岡市で言えば、天神から博多駅にかけた一帯に米軍基地がある・・・ということ。想像するだけでたまらん!

 岩国からの報告については(もちろん本題の「九大ファントム墜落・・・」についても)次の機会に書きたい。

 一言だけ。
 長身で物静かそうで、明るく押しが利く感じでもない、政治家にはとても見えない(失礼)井原前岩国市長。
淡々とした報告を聞きながら、彼はもともとは保守と聞くが、草の根民主主義の芯のある方だと見た。
今は、自由な市民の意思が反映される新しい民主主義の政治を実現するために、4月1日「草の根ネットワーク岩国」を設立し、代表となっている。

 「国の理不尽なやり方には屈せず、空母艦載機の移駐とそれに伴う愛宕山の米軍住宅化に反対する」と決意を述べられた。
 最後に、選挙後に高校生たちから寄せられたという言葉を紹介した。
「私達は、未来はお金には変えられないと思います。私たちは、私たちの未来のためにあきらめることは出来ません。」と。


 レセプションは・・・年配の方ばかり、70年以降の入学は数人。
ちょっと気後れしましたが、飲めばこっちのもの。まあ、楽しめました。
準備をされた皆さん、お世話になりました。(つづく)

 



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テーマ:軍事・平和 - ジャンル:政治・経済

2008.06.02 | | Comments(1) | Trackback(3) | ・9条・平和Ⅰ

コメント

 T/B ありがとうございました。

2008-06-03 火 01:49:12 | URL | あんくるトム #- [ 編集]

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