NO.464 小さなことが、うれしい。
きのうは、公休日だった。
朝から雨が降って、出かけるのもおっくう。
三女をバスの本数の多い営業所まで送る事にした。
「出かけるついでに、送ると思っとろうが。わざわざ、おまえを送るために車を出したとよ」と、恩着せがましく言う。「ああ、いやだなあ。誰かちょっと、っていう時があろうが」と。(父さんはおまえに優しくしてるんだぞ!である。)
すると「へえ」だ。
が、穏やかにニコニコしている。
ヤマアジサイ 七段花
色づき始め・・・
色々ご心配頂いた三女も今は、真面目に専門学校に通っている。
中2で、先生とソリが合わなくなりずるずる成績も下がり、高校では中途で通信制に切り替えた。
一つつまずくと、拘りが強いと言うかなかなか、切り替えが効かず次へ進めない。
高校卒業後は、いわゆるプー子だった。
家事の手伝いをしながら「栄養士になりたい」と言うので、そりゃいいことだと応援するも、入試に失敗すると、もう方向が見えない。
そうこうするうちに、メイク関係の専門学校に行くことになった。もともと好きなことではあった。
私はと言えば、「化粧は好かん!中身を磨け!世界中の女どもがうつつを抜かしつぎ込むお金を、世界中の飢えた子供たちのために使えば、どんなにか多くの命が救われる事か」論者だ。
しかしいつか、顔にあざがあり、それを上手に隠す事で、その人の人生を支える、そんなメイクもあるというのをテレビで観てから、少しずつ考えも変わった。
そうだろうな、もともとメイクは、人類の生活の中にあり、文化として発展してきたものなのだ。
いま、商業主義的に踊らされ消費される姿がその本質ではなかろう・・・と。
せっかく三女が好きな道を行きかけようとする時に自分の狭い了見にこだわるのもおかしなものだ。
好きな道を進みながら、それが本当に人のためになる道をまた探せばいいことだ。
そんなんで食えるんだろうかとか、小さなことを心配するよりも、好きな道を精一杯歩く事を応援する方がいいに決まっている。
そんなこんなだった。
営業所について車を降りる時、娘は「ありがとう、オヤジありがとう、・・・ありがとう。」と、
3回も「ありがとう」を言ってきた。
「おお、今日はいつもの倍は頑張らなね!」
ああ、素直になってくれたものよ。
フロントガラスの雨が、前方をかすめる。
「あれ、このあいだ12ヶ月点検で、ワイパー換えたっていうのに・・・」
いや、前方がかすんだのは車のワイパーのせいじゃなかった。
俺の目にワイパーがついとらんやったったい!
シモツケソウ?京鹿子?
違いがわからない・・・。
この葉っぱと花の取り合わせがすきなんだなあ。
ランキングー!

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2008.06.03 | | Comments(13) | Trackback(2) | ・家族・娘たち(今・回想)Ⅱ
