NO.491 福岡市 国保料引き下げと、後期高齢者医療制度廃止法案の国会審議について。
16日、日本一高い国保料の引き下げが実施されることが明らかになった。
市民の運動の力が福岡市政を動かしたのだ。
国保料 福岡市 引き下げへ 市民の運動が動かす(赤旗)
全国一高い国民健康保険料の引き下げを求める請願署名十四万六千人分(過去最高、人口の一割以上)が昨年末、市議会に提出された福岡市で十六日、市が引き下げを明らかにしました。
市議会で日本共産党の比江嶋俊和市議の質問に市が答えたもの。国民健康保険料医療分の所得割料率を下げ、これまで介護分と合わせて年四十七万円の国保料を負担していた年所得二百三十三万円の三人世帯で国保料が一万四百円下がります。料率は昨年度の13・01%から12・49%に0・52ポイント下がります。
昨年、市内の民主商工会、建設労働組合、新日本婦人の会、日本共産党などが「国保をよくする福岡市の会」を結成、行政区ごとの会もつくり、署名活動を広げました。国保運営協議会では国保料引き下げを求める意見が続出し、「市は国保料の負担軽減に努めるよう要望する」との答申が出ました。
比江嶋議員は、一般会計からの繰り入れを大幅に増やして、全世帯の国保料を引き下げることと、市民が安心して医療を受けられるよう国保行政を改善することを吉田宏市長に要求しました。
この日の市議会には「よくする会」からたくさんの市民が傍聴席につめかけました。同会の有馬精一事務局長は「毎年当たり前のようだった国保料値上げをはじめてストップさせ、半数以上の世帯で値下げを実現したのは市民運動の大きな成果です。引き続き運動を強めて、全世帯での国保料引き下げを実現させたい」と語りました。
わずかといえばわずかだが、公約破りを続ける吉田市長も、さすがに14万人以上の署名の力は、認めざるを得なかったということだ。
市議会では、共産党はほんの少数会派。
しかし、市民と手をとり議会外で署名を広げ、世論を喚起することで悪政に風穴を開けることは出来ることを示した。
後期高齢者医療制度をめぐる国会情勢。
参院で問責決議を通した後、「問責した政府とは話は出来ない」などと、自ら提案した廃止決議案の審議さえも拒否するという、民主党などの姿勢はいかがなものか。
21日まで国会が延長された中で、岩手・宮城内陸地震など「緊急」「人道的」問題では審議に応じるという。
ならば、後期高齢者医療制度問題は、まさに「緊急」で、「人命にかかかる一大事」ではなかったか。
しかも、野党4党の責任において提案したものである。
共産党は「権限を委任していただけるなら、わが党一党でも、趣旨説明と答弁を行う用意がある」と、徹夜で準備も完了したそうだ。「そりゃ、一人手柄にはさせたくない」と思ったかどうか、民主党はそれも拒否する。
自民党も「共産党のように審議すべきだという考えの政党もあり、会期末まで国民のために努力する」(伊吹幹事長)と審議に応じる構えを表明している。
ここで、余り言いたくはないが、民主党を支持するブロガー達は、問責への余りのマスコミの冷たい評価に、「問責は正しかった」を繰り返し、中には「報道統制だ」という者までいる。例えば、・・・いや個別ブログは批判の対象にはするまい。
「問責は正しかった」・・・福田政権への評価、「問責に値する」・・・それはもっともである。
もう過ぎた戦術問題は繰り返すまい。福田政権の何を問責したのか?である。この間の後期高齢者医療制度に象徴される、国民いじめの政治ではないのか。その政治姿勢を追及するためになしたことではないのか。
ならば、引きつづき国会で論戦で追及するのが国民の望む方向ではないか。しかも自らの提案だ。
そうでなければ、いよいよ、馴れ合いをカムフラージュするための「対決ポーズ」つくりと批判されても仕方あるまい。国民の命や暮らしは、政権ゲームのネタではない!
「民主党の欺瞞が自民党を助けている。究極の安定装置。。。」といわれても仕方ないだろう。
これは、この間の馴れ合い修正(宇宙基本法 、国家公務員制度改革基本法 、改定少年法)等を見ても、戦術問題という手の問題ではなく、民主党の政治姿勢そのものに深く関わる、本質的な問題であることを指摘しておく。
妄信的な支持者はともかく、真に自公政権にかわる国民のための政治を願う、多くの真面目な民主党支持者の皆さん、事実を冷厳に見て欲しい。政党は国民の監視によって育て、国民のために使うものである。それこそが、民主主義の政党政治だとは思いませんか。
残念ながら、民主党鳩山幹事長、今日時点でも、
「審議に応じたら、内閣を認めたことになる」といって、審議拒否の態度は改めないようだ・・・。
駄々っ子だ・・・!

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2008.06.18 | | Comments(4) | Trackback(3) | ・福岡市政/地方自治
