NO.496 この国は病気だ・・・自殺者10年連続で3万人超す。
ここ10年で30万人以上ということになる。ちょっとした地方都市が消えた計算だ。
日常化し、もうニュースにもならない。
・・・この国は病気だ。
自殺者10年連続で3万人超す 高齢者や働き盛り増加">自殺者10年連続で3万人超す 高齢者や働き盛り増加(アサヒ・コム)
昨年1年間に全国で自殺した人は3万3093人で、3万人以上が98年以降10年連続。60歳以上の高齢者や、働き盛りの30歳代がいずれも過去最多。(警察庁発表)
以上、引用。原因・動機については、自殺対策に役立てるため、今回のまとめから52分類に細分化。三つまで複数選択できるようにした。原因・動機を特定できた2万3209人では、健康問題が1万4684人で最も多く、経済・生活問題が7318人、家庭問題が3751人、勤務問題が2207人と続いた。
健康問題の内訳では、うつ病が6060人で最多。このうち30歳代が996人、40歳代が940人で、50歳代以上だけでなく、子育て世代にも広がっている。職業別では、被雇用者・勤め人が1341人、自営業・家族従事者が371人だった。
勤務問題の内訳=図=では、多い順に「仕事疲れ」が672人、「職場の人間関係」が514人で、いずれも30歳代が3割弱を占めて最多だった。「仕事疲れ」の8割以上がサラリーマンなど被雇用者・勤め人だった。
都道府県別では東京3047人(前年比382人増)、大阪2241人(同289人増)、神奈川1845人(同206人増)など大都市圏での増加が目立った。10万人当たりの自殺者数では山梨(39人)が全国で最悪だった。また、いじめが動機の自殺は14人だった。
男女別では、男性が2万3478人、女性が9615人でいずれも前年より2.9%増えた。
年代別では、60歳以上が1万2107人(前年比8.9%増)で2年連続で増えた。前年を上回ったのは、40歳代の5096人(同1.8%増)、30歳代の4767人(同6.0%増)だった。
60歳以上が過去最悪。
医療改悪や増税による負担増、介護保険の切り下げ、高齢を支える社会保障から「安心」が骨抜きにされ、不安が増してきたのが要因だろう。
後期高齢者医療制度が、医療から締め出し健康不安を大きくして、さらに自殺者を増やすのではと心配だ。
30代も・・・。
日雇い派遣、非正規、低賃金、長時間労働・・・人間を使い捨てにする労働・雇用政策は、30代の若者から人間の尊厳をも奪い、うつ病や過労自殺が増えている。
私たちは、障害者の作業所を運営しながら、「労働は人間を豊かにに発達させる」(発達保障労働)という理念を実践に移してきた。この実践の意義は、単に障害者についてのみならず、今日の日本の労働実態の中で、ますますその社会的意義を深く大きくしている。
男が圧倒的に多い・・・。
社会的な位置関係か、命を生み出す女性は「生」により近いのか・・・。
「男はつらい」か。
それにしても、「うつ」が5人に1人。
精神保健医療の充実は言うに及ばず、それのみならず、総合的な「生」への援助が求められる。
健康問題も経済苦も勤務問題も、その殆どが社会保障や雇用・労働問題に根を持っている。
自殺を個人の問題に押し込めず、社会的にとらえ防止するために、政治の役割がより明らかになったといえる。
ちなみに、日本では一年間に殺人で700人、交通事故で7000人が亡くなっているらしい。
世界では、殺人で50万人、自殺は100万人、戦争で23万人。(どこかで見てメモしてたんだけど、ホントかな?どなたかチェック入れて!)
近所を流れる室見川上流です。
暗い話ばっかりだと、チョットと疲れますね。
しばし、ごゆっくり・・・。

上流域の水洗化が進み、ここ10年、きれいになりました。
夏は、堰のところに家族連れが水遊びに来ます。
若干名だが・・・。

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2008.06.20 | | Comments(0) | Trackback(0) | ・社会評論Ⅰ
