NO.500 「9条をもつ日本の子どもたちに知ってほしいこと」
是非!大人こそしっかり知って欲しい。みんな読んで欲しい。
ブロ友いや、姉御・あくしゅさんが、元米軍海兵隊兵士アレン・ネルソンさんのメセージを紹介しています。
あくしゅさんの思いに共鳴し、ご苦労に敬意を表しつつ紹介します。(私はコピペだけで、楽してごめんなさい。
「9条をもつ日本の子どもたちに知ってほしいこと」
みんなはほんものの戦争を見たことがあるかい?
テレビで?
映画で?
たぶんそれは本当の戦争じゃないんじゃないかな。
きょうはみんなに戦争の話をきいてほしい。
ぜんぶぼくが体験したほんとうの話だよ。
40年ほど前、ぼくは18歳の時にアメリカの軍隊へ入ったんだ。
アメリカ政府はそのころ、「東南アジアが共産主義者に征服される」という嘘の宣伝をしていて、ぼくはそれを信じていた。
それに貧乏な家だったから、軍隊で働いてお母さんに楽をさせてあげたかったんだ。
ぼくが決めたことを、きっと喜んでくれると思っていたのに、お母さんはものすごく怒った。
ものすごく怒ってそして泣き出してしまったんだ。
ぼくは、どうしてお母さんがそんなに怒るのか、わからなかった。
ぼくはお母さんと分かり合えないまま軍隊へ入った。
軍隊へ入ったら、訓練をうける。
最初に受けた訓練は、「殺す!」と叫ぶ事だった。
教官が、ぼくたちを整列させて、「お前たちは何がしたい?」と聞く。
ぼくたちは「殺す!」とこたえる。
「なんだ?聞こえないぞ」
「殺す」
「まだまだ聞こえないぞ」
「殺す!!!」
そしてライオンのように「うおーっ」とほえるんだ。
それから、人の殺し方を習う。
銃の使い方だ。
はじめは丸いマトの真ん中を撃つ方法を教わる。
それから人間の形をしたマトを撃つ。
人間の場合は、体の真ん中を狙うんだ。
体の真ん中を撃たれた人はながく苦しむ。
苦しみながら死ななければならない。
訓練が終るとベトナム戦争にいくことになっている。
ベトナムに行く前に、ぼくたちは日本に連れて行かれたんだ。
沖縄にあるキャンプ・ハンセンというアメリカ軍の基地だ。
そこでぼくたちは、もっともっと暴力的になるよう訓練された。
夜ぼくたちはよく沖縄の街にでかけた。
酒を飲むこと、ケンカすること、そして女の人を見つけることだ。
女の人を見つけたら、乱暴する者もいた。
沖縄の女の人がその犠牲にされた。
兵士が乱暴すると、アメリカ軍のえらい人たちは必ず日本に謝る。
だけど彼らは本当は喜んでいた。
なぜなら暴力的になることは、ぼくたちが戦争に行く準備が出来たという事だから・・・
ぼくがテレビや映画で知っていた戦争は、かっこいいヒーローがいた。
ヒーローは戦争で戦って、最後にはきれいな女の人や子どもたちを助ける。
だけど、本当の戦争では、女の人や子どもたちを助けたりなんかしなかった。
ベトナムに来て、ぼくはほんとうの戦争を知った。
ベトナムはジャングルが多い。
ジャングルの中で動くベトナム人は男も女も関係なく、みんな殺した。
ジャングルを突き進んで、ベトナム人の村へ行く。
途中にはベトナムの男たちが潜んでいる。
それを銃で撃つのがぼくたちの仕事だ。
村に着いたら、残っているベトナム人をつかまえたり殺したりする。
それが全部終ったら、銃で撃った男たちの死体をジャングルに捜しに行く。
集めた死体は、男と女と子どもの三つの山に分ける。
それから死体の数を数える。
これは簡単な仕事だ。
ジャングルを歩きながらにおいをかげばいい。
人間の腐った死体は鼻が曲るようなものすごいにおいがする。
頭が痛くなって、食べ物をはいてしまうようなひどいにおい。
これこそ戦争のにおいだ。
ぼくはこのにおいを一生忘れられない。
それから、ジャングルに逃げ込んだ女の人と子どもと年寄りをさがす。
これも簡単な仕事だ。
年よりはたいてい逃げ遅れている。
女の人と子どもたちは、ジャングルの奥深くに隠れている。
だけど、何日も隠れていると、子どもたちはおなかをすかして泣き始める。
だから、ジャングルの奥を歩きながら耳をすませば、女の人と子どもたちを見つけることができるんだ。
子どもたちを捕まえて村へもどると、その子たちは死体の山を見る事になる。
頭や手や足がもげて、くさった死体の山だ。
あるとき、子どもたちが女の人の死体の山にかけよって、母親の足にしがみ付いて泣き始めた。
ベトナム人の女の人がその子たちを、死体の山から引き離そうとかかえあげた。
だけど、子どもたちは、その足から離れようとはしない。
いつまでもいつまでも、足にしがみついて泣き続けた。
ベトナムに来た最初の頃、ぼくはベトナム人を人間だとは思っていなかった。
軍隊で、そういうふうに教えられていたから。
敵は人間ではない。
けだものか、‘つり目‘か共産主義者だってね。
だけど、ある日、ベトナム人をそんなふうにみられなくなる、できごとが起こったんだ。
それはいつものように、ベトナムの村へ来た時だった。
ぼくたちは、ベトナム人からの攻撃をうけた。
ぼくはすぐに村の中にある防空壕に逃げ込んだ。
防空壕というのは村人がつくった穴ぐらだ
暗い穴の中、よくみると奥のほうに誰かいた。
ベトナム人の少女だった。
ぼくを見てとても怯えていたけれど逃げられない様子だった。
少女は、ハアハアと苦しそうに息をしていた。
そして体からなにかを押し出すような動きをした
しばらくすると、その少女の足のつけねの間から、なにかまるいかたまりがでてきた。
ぼくの手が自然にのびて、落ちそうになったそれを受け止めた。
少女は赤ん坊をぼくの手からうばいとって、自分の歯でへその緒をかみきった。
そして黒い布で赤ちゃんをくるんで、穴ぐらから走り去ってしまった。
暗い穴でぼくは呆然としていた。
ぼくが見たのはなんだったんだろう。
あれは人間。
人間がこの世に出てきた瞬間だった。
ぼくは、はじめて人間の誕生をみたんだ。
戦闘の中を、生き延びた仲間の兵士たちのところに戻ったけれど、ぼくはこのことを誰にもはなさなか った。
穴から出たとき、ぼくはそれまでとは全く違う人間になっていたんだ。
それから、ぼくは出きるだけ人を殺さないように気をつけた。
ベトナム人と仲良くなりたいと思うようになった。
安全な場所にいる時、ベトナムの子どもたちと遊ぶ事もあった。
すると、子どもたちの母親がぼくを信頼してくれるようになった。
おなかをすかせたベトナム人の親子のために、ぼくは軍隊から食べ物やクスリを盗んだ事もあったん だ。
ベトナムに来て13ヶ月がすぎ、ぼくはやっとアメリカへ帰ることが出来た。
自分の家に帰ったとき、ぼくはお母さんがどんなに喜んでくれるか期待していた。
でも、お母さんは「お前は私の子どもではない」と言ってぼくを拒絶した。
戦争のせいで、ぼくはすっかり変ってしまっていた。
お母さんには、ぼくが人を殺してきた事がわかるんだ。
ぼくはそう思った。
ぼくは戦争の後遺症で心の病気になってしまった。
それがどれだけ大変な事だったかは、またいつかお話したいとおもう。
いまぼくは、戦争の話をいろんな人にきいてもらう活動をしている。
いろんな国へ行って戦争の事、平和の事、アメリカの事をはなす。
日本にもよくくる。
10年ぐらい前、ぼくは初めて日本の憲法9条の事を知った。
英語に直してもらった9条の文章を、ぼくは信じられない思いで見つめた。
戦争と暴力を永遠に放棄する・・・・
それはとても美しく力強い言葉だった。
ぼくはそれを読んで、うらやましく思った。
なぜなら、それはアメリカにはないものだから。
ぼくのように、非暴力を求める人間にとって、9条は生きる為の基盤なんだ。
日本には9条を守って欲しいし、すべての国にひろがってほしい。
ぼくは日本の子どもたちをビューティフルだと思う。
それは戦争に怯えないで生きて行けるからこそ、もてる美しさだ。
そのことを日本の子どもたちに知って欲しい。
9条が君たちを守っている事を。
出典 日本共産党発行 「女性のひろば」2008年5月号
本も紹介されています。
『戦場で心が壊れて 元海兵隊員の証言』 アレン・ネルソン著
新日本出版社 1,365円
戦争は命を奪い、多くの障害者を作りだし、心を壊す。
戦争の真実、イラク帰還兵たちの証言を少し紹介します。
戦場で私は怪物だった/帰還兵、占領者として証言
市民を殺害したことを「司令部」に報告したが、返答は「チャーリー・マイク(任務を遂行しろという隠語)」のみ。罪のない市民を殺害しても責任さえ問われない、市民殺害の日常化・・・。
「イラクの人々を助けようと思って戦場に行ったが、イラクでは無残に市民を殺した。殺さないと自分たちが殺されるからだ」
「戦場では自分は怪物だった。イラクの人々を苦しめた憎しみと破壊を謝罪したい」
「イラクやアフガニスタンに駐留している兄弟姉妹に訴えたい。この違法な戦争に反対しているのはあなただけではない・・・この占領を終わらせるためにともにたたかおう。われわれにこそ、兵士たちを帰還させる力がある。戦争を拒否しよう」
イラク侵略戦争5年/米帰還兵の証言始まる/住居と知って発砲
「イラク占領は米国を傷つけ、兵士や軍人家族を傷つけている」
「イラク占領は、われわれが憲法に誓った国を守ることではない」
「私の部隊は、護送作戦で、市民が居住している建物だと知っていながら、無差別に発砲した」
「自動車爆弾や米軍からの発砲を恐れ、学校へ通う子どもたちの安全を心配する必要は、米軍の侵攻前には無かった」と聞いたときが「イラク侵略の不道徳に気づいた瞬間だった」
">帰還米兵証言集会/差別語叫び市民虐殺
「“ハジが邪魔だ。車でひいてしまえ”などと非常に人種差別的な言葉を使った」「イラクの人々を二級市民のように扱った」
「個人の品行ではなく、占領の本性である」と反論。「イラク戦争は勝利できない。占領は終結させられるのみだ」
米兵の自殺115人 昨年/43%が帰還兵
自殺者の43%を占めたのは帰還兵でした。帰還兵についてはこれまでも心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患っているケースが多いことが専門家から指摘されていました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
あなたのポチが私の元気!
ランキングー!

↓ ↓


- 関連記事
-
- NO.576 伊藤さんの死を無駄にせず 、「テロ特措法」延長に反対を! (2008/08/29)
- NO.557 「青い空は」 (2008/08/10)
- NO.554 「核兵器は廃絶される事だけに意義がある」。 (2008/08/07)
- NO.550 原点に立つ。 (2008/08/02)
- NO.500 「9条をもつ日本の子どもたちに知ってほしいこと」 (2008/06/23)
- NO.462 九大ファントム墜落から40年~今私たちは何を受け継ぐのか~フォーラム報告。(その1) (2008/06/02)
- NO.446 「米軍ファントム九大墜落40周年記念フォーラム」ご案内の転載です。 (2008/05/24)
- NO.317 9条と共鳴する 平和の共同体が広がっている。 (2008/03/05)
- NO.314 米軍ファントム九大墜落40周年記念フォーラム のお知らせ。 (2008/03/03)
2008.06.23 | | Comments(10) | Trackback(7) | ・9条・平和Ⅰ
