NO.591 民主党小沢代表の「基本政策案」。
民主党小沢一郎氏の3選が決まった。同時に次期衆院選の政権公約(マニフェスト)のベースとなる自らの政権構想「新しい政権の基本政策案-新しい国民生活をつくる」を発表した。
新しい政権の基本政策案―新しい国民生活をつくる―平成20年9月8日 衆議院議員 小沢一郎
http://www.dpj.or.jp/news/files/080908ozawa2seiken.pdf(リンクに飛んで直接どうぞ)
記者会見では、次期衆院選について「自民党離党以来の集大成として、自民党を中心とした政権に終止符を打ち、国民生活第一の政治を実現する。わたしにとっては(その)最後の機会だと思い、全力を尽くしたい」と述べた。
その決意の割には、「基本政策案」は、正直ガッカリ。もともと期待はしていないが、ここまでお粗末とは。個々の公約の寄せ集めが、政権交代の指標になるのか?
政権を取りどういう日本を作るのか。これまでの自民党政治とどこが基本的に違うのか見えない。
自公政治に「対決」する内容には程遠い。断片的な公約の寄せ集めで「体系的な論理」を持ち合わせていない。政権後退を目指すなら、これまでの自民党政治・政策とどこがどう違うのかを、体系的にはっきりと示さなければ、国民にとっては「イミワカラン!」というものだ。
「背水の陣内閣だ。」で始まった福田内閣は、立ち往生し投げ出すしかなかった。そして辞任会見で「先の国会では、民主党が重要案件の対応に応じず、国会の駆け引きで審議引き延ばしや審議拒否を行った。その結果、決めるべきことがなかなか決まらない」と、恨んで見せた。
福田氏の言は、「大企業応援も日米同盟絶対も同じなのに、政局を優先して、意地悪!」という意味だ。
実際、昨年秋の「大連立」協議では、自衛隊海外派兵恒久法の制定と消費税の増税という国政の基本に関わる点では合意しており、福田氏が恨むのも無理はない。
小泉以来の構造改革路線=「強者を助け弱きをくじく」政治の根本的な転換以外には、行き詰まりを打開できないが、「基本政策案」にはその基本の体系すらない。一つ一つの文言は口当たりが良くても、政治は全体的で体系的なものだ。(公明党を見れば解るでしょう。あの、その場しのぎの口当たり政治に似ているといえば、失礼かな?)
個々にも、民主党は後期高齢者医療制度に道を開いた医療制度[改革]には賛成してきたし、貧困と格差の元凶である派遣労働の原則自由化に踏み切った、労働者派遣法の改悪にも賛成して来た。農業つぶしに道を開いたウルグアイラウンドにも賛成した。天下りを禁止といながら、先の国会では天下りを合法化する公務員法改悪に手を貸した、消費税増税は党是だ、強固で対等な日米関係?・・・あげればまだまだあるが、こうした政策への対応は、民主党政治の「体系」、基本路線から出てきたものだ。
「国民の生活が第一。」「格差がなく公正で、ともに生きていける社会」をいうなら、自民党政治のどういう基本がそれを阻害してきたのか、なぜ行き詰ったのかを明らかにしなければならない。
政治には基本的な構造・体系があり、その展開として政策がある。
「政権交代」という言葉だけでなく、自民党政治に取って代わるべき体系=国のあり方の基本、その中身を示さなければ、国民は期待を寄せる事はできないだろう。
「弱肉強食」の構造改革=大企業・財界応援政治をどうするのか?
対米追随の日米同盟絶対政治をどうするのか?
先ずはこの2つ、国政の基本中の基本に対する態度を明らかにすべきだろう。
多くの民主党支持のブロガー諸氏も、個々にはこのこと(自民党政治のこの基本にかかわること)を批判しているが・・・。
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html

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2008.09.09 | | Comments(2) | Trackback(9) | ・2008総選挙
