NO.623 地球の反対側の選択・・・エクアドルで脱新自由主義の新憲法 。
所信表明か、代表質問か、国会論戦も気になるところだが、こうもいろいろあると、「さあ書かねば」という強迫観念にさいなまれそうになる~~~。
きのうの民主党小沢代表の「所信表明」については、おめでたく持ち上げたり・・・いろいろのようだが、これお・ぷてらさんの「やっぱり聖域にはふれない - 小沢代表質問」に同感です。
で、今日はちょっと違った世界の景色でも眺めてみようと思う。
世界は、新自由主義の妖怪に脅かされ、中南米の国々は長年アメリカの裏庭と呼ばれ、軍事的抑圧と資源の収奪に悩まされてきた。新自由主義とアメリカの圧力という二重の苦しみ・・・どこかの国にそっくりではないか。
その南米エクアドルで、新自由主義と対米従属からの脱却を掲げる新憲法草案が、国民投票にかけられ、圧倒的に信任されたという。
脱新自由主義の新憲法 国民投票で圧倒的承認 外国軍基地を禁止 エクアドル(赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-09-30/2008093001_03_0.html
「きょうエクアドルは古い制度を打ち負かし、新しい国へ踏み出した」
「中南米の大部分で進んでいるように、より公正で不平等のない社会をつくろう」
コレア大統領、28日夜の勝利演説より。
(写真)新憲法案承認を祝う集会に参加した家族連れ=28日、キト(島田峰隆撮影)
エクアドルでは1990年代、国際通貨基金(IMF)からの融資条件として、新自由主義の構造調整政策が押し付けられ、この政策を制度化したのが1998年改定の現行憲法。
現行憲法下で、公共サービスの民営化、公務員の大量解雇、公共料金値上げ、税金による銀行救済、金融自由化、不安定雇用の拡大など、国民犠牲の政策が相次いだ。
2006年11月に就任したコレア大統領は新憲法の制定を最大の公約に掲げた。
この間、コレア政権は、新憲法案の内容を先取りした措置を実施してきた。学校や病院の増設、銀行に対する規制強化、大企業への過剰な税控除の廃止、派遣労働の禁止など・・・。
こうした姿勢が「コレア政権は国民を大事にする。この変革なら賛成だ」などと新憲法案への理解を広げて来たそうだ。
新憲法案は、98年憲法とは対照的に、経済体制を「社会的、連帯的」とし、国による市場管理の強化、不安定雇用の原則禁止、無償の教育や医療の実現、不安定雇用の禁止など新自由主義路線を転換する内容であり、外国軍基地の設置禁止などもうたっっている。
1990年代からの新自由主義路線とアメリカ言いなり外交を根本的に改める内容だ。
コレア大統領は「過去への後戻りか、新自由主義を葬るのか。争点は二つの発展モデルの選択だ」と訴え、徹底した国民の討論を起こしたという。
制憲議会での起草にあたっては、国民が直接声を寄せる仕組みが設けられ、選挙中も全条文を収めた冊子やビラが配られ、討論会やシンポジウムが無数に開かれたと言う。
民放テレビの解説者は、「これほど大規模に国民が議論して憲法をつくったことはエクアドル史上初めてだ」と語ったそうだ。
旧政権指導者や大企業関係者による「私有財産が奪われる」などとする攻撃も、新自由主義の害悪を長年経験した国民にはまったく通用しなかったようだ。
新憲法草案は70%以上の信任を得た。
エクアドル国民は、20年近く続いた大企業やアメリカを優先する政治から国民本位の政治への転換を選択した。今後、新憲法下で議会選挙を行い、憲法を具体化する法律を制定するという。
経済発展の度合いは違うだろうが、国政が当面している課題は、日本そっくりではないか。
変革のための、政治の中身についても絵に書いたようにそっくりだ。
エクアドル国民の選択に拍手を送ると共に、この国でも、財界大企業中心、アメリカ言いなりの政治を根本的に変えるために、次の総選挙での選択が問われている。
エクアドル
面積約28万4000平方キロ(本州と九州を合わせた広さ)。人口約1340万人(2007年推計)。先住民と白人の混血(メスティソ)60%、先住民30%、白人5%、黒人5%。公用語はスペイン語。1822年にスペインから独立。クーデターによる政権交代が繰り返されてきましたが、1979年に民政移管。06年11月、左派のコレア氏が大統領に当選。
エクアドルとはスペイン語で「赤道」の意味だそうだ。
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2008.10.02 | | Comments(2) | Trackback(4) | ・国際政治
