NO.632 現代「女工哀史」・・・日雇い派遣の前田さんの訴え。
今日は、なんとさる料理学校で蕎麦打ちの講師をして来た。
小さな学校だが、若者から年配の方まで・・・。脱サラかな、とかいろいろ思いながら 和気あいあいの3時間。そば粉は最上級の国産石臼つきの 新そばを用意していったが、・・・そばというよりうどん?ありきしめん?あり。・・・楽しい時間でした。
私が蕎麦うち講師?先方も正直な方で「プロに頼むと高いから・・・」だと!生徒さんたちに陶友 のことを知ってもらい、その中から関心持ってきてくれる人でも出来ればと、いつもそんな思いで、求める人あればどこへでも・・・な友さんでした。
さて、どうしても聞いて欲しい話があって、(クソ忙しいのに)、紹介です。
先日の青年集会。日雇い派遣で働いている千葉の前田さんの話。
かつては常用雇用の派遣で働いていたが、睡眠時間3時間、連続22日勤務、残業代は月に1000円・・・。そんな働きの中、精神的にも肉体的にも負い込まれ、参ってしまい病気になり離職。再就職はアルバイトも正社員も面接ですべてはねられ・・・やむなく日雇いで働き始める。
全国青年集会2008動画・・・前田さんの訴え(43分から5分間)
http://jp.youtube.com/watch?v=00yiezXbbAE
日雇い派遣で1年半、派遣先は50社以上になった。
「日雇い派遣で働いていて思うのは、その日その日で使い捨てにされるということです。次の日には違う人が来るので、極限まで体力や精神力を使わせる。」仕事が終わったと思ったら電話が来て二つ目の現場に行かされることも。
朝から夕方、夕方から夜中、2つの現場を行き来する交通費は出ない。外資系の物流倉庫では、ストップウォッチで時間を計られ、ランキングの低い人は「帰れ!」 トイレ時間は3分で、休憩時間も無い。・・・・蟹工船ならぬ「女工哀史」だ。
そうした中で腎う炎になり9度以上の熱が出て休もうとしても、派遣会社からは「どうにかならないか」と言われた。・・・追い詰められ、医者に相談したら怒られて、そこでやっとおかしいことに気がついて、やっと休めた。
千葉の派遣の調査。21歳の女性が3.8メートルのフォークリフトから落ち、脳挫傷でなくなった。この2年間で派遣の死傷者は3倍に!
手順も、危険も教えられず、休憩もなく会社の都合で帰らされる・・・「そんな環境に慣らされ、私たちにはおかしい事が普通になっています。」
断れば仕事がなくなるので、夜中の2時に電話がかかって来て、明日どこどこに何時と言われれば、「ああよかった、明日も仕事がある」と思い込まされてしまう。
・・・「日雇いだからあたりまえ、しょうがない、よそよりはまだマシ」と言う感覚は、・・・学び交流する中で変わっていく。「当たり前なんかじゃない!」
「私たちは物ではありません。そんな不当な扱いを受けたくて受けているわけではありません。」
「まだ大丈夫」なんて言葉は、大丈夫じゃないから、自分を頑張らせるために言っている言葉」
「人間らしく生きて行くことができない、こんな悲しい悩みは早くなくしていくべきだと思います」
「私たち若者が連帯し、立ち上がっていくことでこんな悩みはなくなると思います」
ぜひ、彼女の肉声を聞いてください。
そこに思いをはせる事が、すべての始まりだと思います。
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2008.10.08 | | Comments(2) | Trackback(1) | ・雇用と労働問題Ⅰ
