NO.635 「党略が一番!」・・・民主がマニフェストを変更?!
ああ、忙しい!でもここはどうしても一言! 毎日によると、カルザイ政権がタリバンの最高指導者オマル師に手紙を送り、和解交渉を開始したことを、アフガンの副大統領が記者会見で公表したそうだ。 一点だけあげると、後期高齢者医療制度は、手直しを重ねてとりつくろっていますが、いよいよ制度設計の誤りが露呈し、いったんは廃止の方向すら匂わせざるをえなかったほどです。しかし、態度をかえ、補正予算案では、制度の存続を前提にしているのです。いくらかの小手先の対応はふくまれていますが。
タイトルが刺激的過ぎるかしら?
情勢が進展すれば、政党の本質が段々見えやすくなってくる。
「政権にありつきたい」ただそれだけ。「大脇道場」が指摘し続けてきたように、中身は二の次なのだ。
早期解散で有利に選挙を戦いたい、それだけの理由で、重要な政治の中身については議論もせずにスルー・・・民主党の姿である。
国の進路や国民の暮らしよりも・・・「党略が一番」にマニフェストスローガンを変えたらどうか。
新テロ特措法延長問題。
民主党は8日、突如、本会議での審議を取りやめ、テロ特別委員会で短期間審議し、採決するよう表明。
日本共産党は、衆院議運理事会で「審議するのであれば、重要法案であり、本会議でやるべきだ」と主張したが与党と民主党が押し切った。
世界は平和的解決の方向で動いているのに、この国では国会審議すらまともに行おうとしない。
この間、アフガンのハリリ副大統領が反政府勢力タリバンの指導者、オマル師に対し、和解に向けた交渉を求める手紙を出したり、、国連事務総長アフガン特別代表が、軍事的対応ではテロに勝利できないと表明している。
戦争の当事者達が「戦争でテロがなくならない」として、新たな平和的解決を模索しているのに・・・。
あまりにも情け無い!
自分の頭で考えようとしないで、アメリカにくっついて戦争に参加するだけ。
「無料ガソリンスタンド」にとどまらず、「テロとの闘い」のために、自衛隊派兵を狙っている麻生政権に、何の議論もせずに妥協する。
アメリカはすでにNATOと日本に対し「テロ対策として170億ドル(約1兆7億円)だせ」と要求してきている。
「七年間の戦争の結果、アフガンがどうなったかを真剣に議論する必要がある」とする共産党の主張はまさに正論だ。
参考;「アフガン情勢の急展開の中で」 (超左翼おじさんの挑戦)
大事なことは、こういう努力方向へ、当事者の期待があること。アメリカのゲーツ国防長官は、「米軍の増派だけではアフガンの治安安定に寄与しない」とのべている。国連のアフガン特別代表も、「軍事的勝利はあり得ず、政治的手段で勝たなくてはならない」と語っている。
一方、解決に当たって、難しい問題もある。アメリカは、米軍の増派だけでは解決しないというだけで、増派そのものは既定路線だ。カルザイ政権も、現実に治安が悪化しているもとで、米軍やNATO軍による治安維持という考えを捨てていない。
他方、タリバンは、全外国軍隊が徹底しない限り、和解交渉はあり得ないという立場だ。カルザイ政権による和解の申し出が、外国勢力(アルカイダ)を排除したものであることについて、タリバンがどうでるのかも不透明である。
要するに、現状ではダメだという気持ちは、全当事者がもっている。だけど、過去のしがらみや、権力への固執や、さざままな思惑が、現状を打開するための行動を妨げているのだ。
ここは、何回も強調してきたように、日本が、アメリカ、カルザイ政権、タリバン、国連という当事者に対し、事態の打開に向けた包括提案をすべきだ。
1、アメリカ軍は撤退を表明し、即時、それを開始すること。
2、タリバンはあらゆるテロ活動を即時中止すること。
3、和解交渉の開始。議題には9.11テロ容疑者の引き渡しを含める。
4、和解交渉中の国連平和維持軍による治安維持。
そして、こういう提案を日本ができるようになるためにも、テロ特措法は延長しないことだ。全ての当事者に中立でなければ、和解を促進するイニシアチブをとることはできない。
補正予算問題。
衆院本会議は8日、政府提出の補正予算案を採決し、自民、公明、民主、国民新の各党の賛成で可決、参院に送付された。日本共産党と社民党は反対。
たったの3日間でスピード採決。民主党は、討論に立つこともなく補正予算案に賛成した。
貧困と格差の問題や、それこそ「国民生活が第一」の立場で何が問題か十分な審議が必要では無いのか?
前国会終盤でも民主党は、審議をないがしろに「不信任案」を出して、「対決」姿勢を装った。
今度は、早期解散総選挙という党略のために、「対決」もしない。
「国民生活が一番」のマニフェストは、「党略が一番」に変えたほうが正直だ。
審議しない理由は・・・それは、審議しても違いがはっきりしないと言う本性が明らかになるから。対決場面をつくっても「対決」出来ないから・・・そうでしょう?
アメリカには逆らえず、大企業には物が言えない小沢民主党では・・・ね。
参考:「補正予算案は賛成できるシロモノか。」(花・髪切と思考の浮游空間)
民主党はしかし、先の国会では、ほかの野党と共同で廃止法案を提出したではありませんか。補正予算案に賛成するのは、この点でもつじつまがあいません。いったいこの補正によって自ら廃止を主張してきた立場を説明できるのでしょうか。それとも、後期高齢者医療制度に賛成するのでしょうか。
民主党は、こうした自らの立場をかえるのか、かえないのか、それすら有権者に明らかにせず、ただ解散、「政権交代」を唱えているにすぎません。
争点をはっきりさせよ、そして選挙に臨め、民主党に求めるのはこの点です。
げにげに・・・!
「大脇道場」消費税増税反対キャンペーン中!http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-588.html

友さんの写真ブログです。下手の横好きですが、どうぞごゆるりと。

いつもありがとうございます。
党略により、審議をいい加減にする国会運営は「国民生活が一番」とは無縁!
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2008.10.09 | | Comments(4) | Trackback(8) | ・民主党批判Ⅰ
