NO.72 十五夜綱引き・・・種子島バージョン
関西の知人に「子どもの頃、十五夜綱引きをしていた」と話したら、珍しがっていた。
ネットでちょっと覗くと、薩摩半島のあちこちで十五夜綱引きが行われているようだ。
私の郷里は種子島。
月見をした覚えはない。
綱引きをしていた。しかも、子どもたちだけの行事だった。
夏休みが空けてしばらくすると、
学校から帰ると、子どもたちは部落の公民館に、藁をもって集まる。
綱引き用の綱を綯うのだ。
当時、最南端の西野本村という部落には、50人近い小中学生がいただろうか?
上級生の指導で、大きな栴檀の木の枝に引っ掛けて、みんなで綱を綯った。
2.30メートルはあったろうか、1週間以上はかかったような気がする。
小さな縄を綯い、それを又ないあわせていく作業だったように記憶している。
そして十五夜。
夕方公民館に集まり、浜に行く。
浜までは500メートルほどの距離。
途中、うっそうとした原生林の防砂林がある。しかもそこら一帯は墓地。
怖がる低学年や女の子を上級生たちがはさんで、綱にしがみついて通り抜けたものだ。
防砂林を抜けると、白い砂浜は昼のように明るかった。
そこで、部落の東西に分かれて綱引きをするのである。綱が切れるまで、・・・大概のところで切っていたのかもしれないが・・・。
そして今度は、切れた綱を引きずり、砂に埋めて、綱隠し。
その綱を、探しあうのだった。
え?
ほかの部落もやってたのかな?
何で子どもたちだけの行事だったのかな?
今になって思えば、そんなことも知らない。
今度ゆっくり調べてみんといかん。
・・・だから、お月様に団子を備えて・・・そんな月見は、大きくなってから知った。
昨日が十五夜。満月は明日。
子どもの頃を思い出した。
- 関連記事
-
- NO.282 こだわっているわけじゃないが・・・。 (2008/02/08)
- NO.146 『自信のあるなしについて』・・・俺も青春時代に出会った宝物だよ! (2007/11/09)
- NO.137 父親の最初の思い出か?なんだろう? (2007/11/03)
- NO.102 友さんはマザコンではありません。・・・母の涙 (2007/10/16)
- NO.72 十五夜綱引き・・・種子島バージョン (2007/09/26)
- NO.68 修学旅行シーズンだそうで・・・母の涙を思い出す。 (2007/09/20)
- NO.48 こんなバカにはなりたくねえ! (2007/09/04)
- NO.47 ニキビ面の劣等感。 (2007/09/03)
- NO.46 青春の六本松。 (2007/09/03)
2007.09.26 | | Comments(1) | Trackback(0) | ・自画像・自分史断片
