NO.684 二人の歴史の中で紡ぎ合ってきたもの。
久しぶりにテレビを見た。
11月3日(月) 19時から。視聴率は、瞬間最高27%を記録したそうだ。
テレビ朝日 報道発 ドキュメンタリー宣言
(このサイトで動画も少し見ることが出来ます)
~女優・南田洋子がテレビから忽然と姿を消した理由~
長門裕之・南田洋子夫妻が今、深刻な「老い」の問題と闘っている。
3年前から洋子さんに記憶障害が見られ、現在、日常会話が成立しない日も。。。
「今日の洋子は明日いない」
消えゆく妻の記憶。。。
「認知症」の真実、「老老介護」の実態とは?
長門裕之・南田洋子夫妻の生活に密着。誰もが直面する「夫婦で向き合う『老い』」を、あらためて見つめていく。
芸能人の私生活に興味は無いが、新聞で見てチャンネルを合わせた。
番宣ともなった3日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」で、長門裕之(74)が妻南田洋子(75)の認知症について告白していたそうだ。
南田さんは3年前に物を忘れる症状が出始め、芸能界から引退した状態。これまで長門さんは病状について口を閉ざしていたそうだ。
「指の中からポロポロ落ちたものを、おれが一生懸命拾い集め、手の中に戻そうとするけれど、追っつかない。どんどん忘れている」と明かした。
47年前の結婚以来住んでいた豪邸を売り、老夫婦が暮らしやすいマンションに引っ越した。「スリッパをはきたいのに、テレビを指して『あれ』と言ったりして戸惑うけど、それも洋子なんだと納得してやっている。お風呂で背中を流す時『お背中長嶋茂雄』って言うと、コロコロ笑う。かわいいんだ」。
今も女優としてのプライドを持ち、外出時は車いすを嫌がるという。「洋子がすべてを忘れていく中で、2人っきりの生活を楽しくすごし、最後の時に『楽しかった』と思わせてまっとうしたい。そばにいて支えることに男として夫として充足感がある。洋子への恩返しなんだ」と話している。
これまで長門は、たくさんの二人の時をビデオに収めてきたそうだが、今度は自分ではなく「客観的に二人を記録したい」ということから、撮影は始まったようだ。
事実が物語る重みがあった。なんと献身的に世話できるんだろう。それだけ深く大事に思っていることが伝わってきた。
(私は「愛している」という言葉を使うことが出来ない。その言葉に含まれる意味を身体に感じることが出来ない。小さいときから生活の中で聞いたり使ったりした事が無いから、その響きはよそよそしいのである。)
自分が妻のことをそういうふうに出来るだろうかとも思った。・・・ま、ここら辺はあまり深く考えんどこ。
気になったのは、これまで一度も専門医に見せなかったということ。本人の意思を尊重したといえばそれまでだが・・・。”ボケ”の問題は、考え方はいろいろあっても、実際の関わりは大変だろうと思う。
知り合いの専門職の人が言っていた。
「他人は受け入れることが出来ても、身内は元気なころから知っているからなかなか受け入れることは大変だ」と。つい、「何でこうなったの・・・になる」と。
そういうことも考え合わせると、ますますあの長門裕之の献身的な優しさは・・・。二人の歴史の中で紡ぎ合ってきたものだろうなと、つくづく思うものだった。
五木寛之が次のように言っていた。(赤旗日用版3日付)
「物忘れやボケを嘆くことはありません。カメラでいうとフォーカスの状態を考えればいい。中心に焦点を当てて周りをぼかす。ボケてきたら、世界のどうでもいいことは脇に置き、自分にとって一番だいじなことだけを見て生きていこうということです。子どもに還って遊び、戯れる。気ままに、わがままに、そして無心に生きるのです。」
・・・そういうふうに、受け入れることができる豊かな人間関係の社会を、と思う。
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今日もありがとうございます。
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2008.11.04 | | Comments(6) | Trackback(1) | ・マスコミ・テレビ・新聞Ⅰ
