NO.701 自衛隊内で違憲教育・・・政治の責任を問う。
部分的な報道の寄せ集めだが、軍人というものはこういう頭になるものかと思う。 追記:コメント欄も是非お読みください。
「日本が侵略国家というのは濡れ衣」発言で更迭された田母神氏が参院外交防衛委員会に参考人招致された。
latter_autumn さんが、貴重な「自衛隊法関連抜粋」資料を書き込んでくれました。
これを見ると、悉く違法行為ばっかりですね。
>言論の自由のなかった大日本帝国を賛美し言論の自由を保障している日本国憲法を潰そうとしている人物が、「言論の自由を守れ」など弁明するのは、やはりクレージーとしか言い様がない。
これなんかも、全く同感ですね。ありがとうございました。(11.14 20:20)
「書いたものは間違っていないし、日本を正しい方向に導くために必要なことだ」
「自衛隊の職務とは関係ない。私の歴史研究に基づいて書いたもの」
「学校の中で自由に議論できないのであれば、日本は民主主義なのか。何かを決められると、絶対に意見がいえないのか」
「日本だけが悪いといわれる筋合いはない」・・・。
浜田防衛相が、「懸賞論文は見解と異なり文民統制に反する」「再発防止を徹底する」と答弁するその横で、開き直り指摘を認めようとしない田母神氏の独善的な態度は、おおよそカルト的で病的なものを感じた。軍人というものはこういう風になてしまうものなのか。
しかし、一個人の「言論の自由」の問題ではない。
問題は、実力部隊のトップが自身の特異な歴史観国家観をもって政府見解を否定し、さらには職権でその考えを「靖国派」の講師も使い、自衛官に教え込んでいたことにある。
さらに問題なのは、憲法について「変えたほうがいい」と明言し、集団的自衛権や攻撃的兵器を持つことも当たり前だとしていることです。
第99条違反でもある。
〔憲法尊重擁護の義務〕天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
「私は、わが国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法および法令を遵守し・・・もって国民の負託にこたえることを誓います。」
自衛官は自衛隊法により、任官に当たり以上のような宣誓文を読み上げ署名捺印するそうだ。この宣誓も無視し暴走したのである。
公職にあるものが侵略戦争を美化し、憲法否定の発言をしても問題なしとするにはそれなりの政治土壌がある。くりかえす発言を政治はチェックさえできず、懲戒解雇もできない。その底流には、自民、民主が国会で憲法改悪を競い合うという政治状況がある。
共産党井上議員は、田母神氏が行った「訓話・講話」の内容や自衛隊幹部教育の全容を提出するよう要求し、「憲法にも政府見解にも反する幹部教育を進めることを放置してきた政府の責任は重い。田母神氏が自らの考えを公然と言える雰囲気や土壌をつくってきた点でも歴代政権の責任は重大だ」と批判している。
参考:自衛隊内で違憲教育 田母神氏が主導 防衛相も“重大だ” 井上議員追及(2008年11月12日(水)「しんぶん赤旗」)
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2008.11.14 | | Comments(5) | Trackback(5) | ・米軍・自衛隊・安保Ⅰ
